
H12/9/17
「運命的な出逢い」
1992年6月−−−−僕ら夫婦は北九州のある自動車学校で出逢った・・・
高校3年の夏休み。僕は自動車の普通免許を取るために○○自動車学校へ通っていた。
その頃は夏に入ったばかりでそれは日ざしの強い日々だった。
ある日、学科の授業がおわりベンチで一服してたところへ彼女達はやってきた。
「あの〜たばこの火を貸してくれませんか?」
「ああ、いいよ」
彼女達は二人とも「どうも・・」といいながら一人だけが、たばこに火を付けた。
あれっと思い、もう一人に「吸わんの?」と言うと「うん、私はね・・」といって笑った。
「おいおい、女が学生服着てたばこ吸うなよな、ったく」人のことはこれっぽっちも言えないが・・。
それから何故かたばこを吸わない方の彼女に興味がわいた。なんでだろう・・気になった・・。
それは、当時たばこを吸う女は好きじゃなかったからかも。
☆
次の日、彼女はたった一人で授業に出ていた。
チャ〜〜ンス!!
「どこから、きよると?」僕はすかさず声をかけた。「○○町なんよ」と彼女。「俺、○○町」
「近いね〜」ってな感じで話は淡々と進んだ。
どこにでもあるナンパの風景を想像しないでほしい!今思えば
これは運命的な出逢いだったのだから(笑)
たばこの火の縁・・なんだか今でも笑える。しかも18歳。
冷静に考えるとふざけんな状態だな。
でも実話だから今となってはどうしようもない。(時効やな)
僕は当時kawasakiのバイク250ccに乗っていた。原付きバイクのあとの話だ。
そして、ついに自動車学校は終盤を迎え、時間だけが刻々と過ぎていった。
☆
最後の終了検定の日。高速道路の実技テストの途中、パーキングで休憩した時のこと。
僕の方から「この後、バイクでドライブでも行く?」と聞いてみた。
少し間があいて「少しならいいよ・・」「よっしゃ、行こうや!!」
この時「少しなら」という言葉にもっと疑問を持つべきだった。
その日の終了検定が終って僕のタンデムシートにはしっかりとMakiが乗っていた。
門司の和布刈、平尾台と時間を忘れてバイクを飛ばした。
そしてすっかりあたりが暗くなった頃になって彼女を家まで送ると
そこには何とも言えない光景があった。
な・・なんと
お母さんが外で待ってたのである。
ちょっと離れた所にバイクを止めて(超ビビって)Makiをおろした。
「あれ、お母さんなの。」Makiが言うと僕は戸惑いながらお母さんに軽く頭を下げた。
「なんであんな所におると?」と小声で聞いた。すると彼女が一言。
「私、門限9時なんよ」・・・
「うそぉ〜まじで〜?」
高校3年にもなって門限が9時とは・・(女の子は誰でもそれくらいなんかなあ。)
腕時計をみると10時前だった。こらこら、はよ言えよな〜〜。
☆
さらに青ざめたのはしばらくしてからだ。
Makiが自分の親父のことをポツポツと語り始めたのだ。
その恐るべき内容。
柔道経験者。そして職人肌。気に入らない奴には手がでる。喧嘩っぱやい。
まだ、付き合ってる彼がいると一度も親父に紹介した事がない。
その他にも数々の武勇伝をMakiから聞いた後、こいつ俺をかついでるなと思った。
いや、絶対かついでるはず・・じゃないと会ったとたん半殺しだろ?
まったく・・笑いごとじゃないぜ・・・
☆
そんなこんなで付き合い初めて2ヶ月がたった頃のこと。
Makiの弟(中学生)の運動会を見に行こうという話になった。
僕らは新鮮な気持ちでそこへ向かった。
Makiの弟はいったいどんな奴だろう。ちょっと兄貴面でもしてやるか・・
と、ノンキなことを考えながらMakiと手を繋いだまま(ラブラブゥ〜♪)
ついにそこに到着した・・・
瞬間にサアーと血の気が引いた。
Makiの家族が勢ぞろい!もちろん親父も!!
「ばふっ」心臓が破裂した音が確かにした。
足をカクカクしながら、「あっども・・初めまして・・」あとは今でも良く憶えてない。
そしてついに親父と目が合った。
殺される・・・・
そう思ったと同時に、Makiの親父はズンズンとこっちに歩いて来た。
さようなら、母ちゃん・・・お元気で・・
意識が薄れかけたその時、親父が目の前で一言。
「二人で喰え!」
そう言って、たった一つのアイスクリームを僕に手渡し、向こうへと歩いて行った。
放心状態。
僕を認めてくれたかどうかは定かではないが、何とも温かい言葉だった。
そして、裏切ったら間違いなく殺されるとも思った(爆)
「こわもて」という言葉は親父の為にある。Maki様がおっしゃってた情報どうりの容姿だったのだ。
その事件?以来、僕が彼女を間違いなく21時前に送り届けたのは言うまでもない。
もし21時を5分でも過ぎるようならば、すぐ家にTELして遅れることを連絡した。
まぁ、当たり前のことなんだけど。
これが親父に逢った最初の想い出である。
☆
こんなエピソードもある。
高校卒業間近、男友達4人と僕とMakiの6人で船に乗って離島へと魚釣りに行った日のこと。
空は快晴。その日は釣れるわ。釣れるわ。大漁だった。
こんなに釣れるなんて、変なことでも起こらきゃいいけど。
そして、みんな釣れ過ぎて、「もういいやろ」と思い出した頃、帰りの船の時間がきた。
そして船着き場に集合して、いざ帰ろうした瞬間、な・・・・なんと。
海が大シケになって船が出ないということになってたのだ。
「おいおい、まじかよ〜〜。」
みんな動揺してたが、一番動揺してたのは恐らく僕だろう。
取りあえず、民宿を見つけて、あたりも暗くなった頃、Makiの家に・・恐る恐る・・電話した。
はじめは彼女が話をしていたがMakiは悲しそうな顔をして「HIROに替われって・・」
ガビョーン!!(古いリアクションでごめん)
「もしもし・・」その時の僕の顔は恐らくどうしようもなく情けない顔だったろう。
「もしもし・・」そう言いかけた瞬間、親父が一言。
「泳いで帰ってこんか〜ほんっとぉ〜!」
×100乗。
もちろん次の日、朝一番の船で飛んで帰ったが、この事件は今でも親父と焼酎を飲むとき笑い話で盛り上がる。
心の底から笑いあえる親父の笑顔はくったくがない。
いつもMakiの実家に行くと「HIRO、お前、今日は朝まで帰さんぞ!」状態。
そして一番に寝てる。大いびきをかいて。(爆)
そもそも僕が焼酎を飲み出したのは親父が「いいちこ」を飲んでたからだろう。
☆
なんだかんだ言って相方と知り合ってもう8年が過ぎた。はやいものだ。
しかしその陰にはいろいろな人との繋がりと愛情に支えられていることも確かだ。
もう少し相方が我慢したらもっとうまくいくんだけどなあ(笑)
と、いうわけで僕ら夫婦のスタートはこんな感じだった。
若くして、結婚を許して下さったMakiの御両親に感謝している今日、この頃でございます。
ハッピーエンドォ〜〜〜!!
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