2006大人の修学旅行
2006念合同例会(大人の修学旅行)へ今年も行ってまいりました。
今年の担当は八戸の「だんぶりの会」様です。
「だんぶり」とは、ご当地言葉での「とんぼ」のことだそうです。
5/12 19:00 室蘭のフェリーターミナルに向かって札幌を出発。
途中、室蘭の白鳥台にあるS氏宅に車を置かせていただき、S氏の車で現地到着。22:00 ターミナルに今回のメンバー、U会長、S氏、I氏、そして我々夫婦が集合しました。みんな忙しい中必死で課題作を製作したと見え、出発前にもかかわらず目に力が無く、なにやらドヨンとした雰囲気になっています。
旅立ちの門出に「これはいかん!」ということになり、ターミナルで「発泡液体燃料」を身体に注入。乗船が始まり、2等の大広間(展望ラウンジと称している)に荷物を広げる頃には結構出来上がっていました。

船は23:00発の青森港行き。
到着は翌朝の7:00の予定です。

昔は出向時に船もの担当のS氏が忙しく写真撮影に飛び回っていたのですが、さすがに33年目ともなればどっしりと落ち着いて燃料補給に専念しています。
会長はといえばこれまた旅なれたもので、カーペット張りの床に新聞紙を広げ、柿ピーなどを盛っていきます。
昨年までは1等の6人部屋を占拠しての深夜の洋上宴会が繰り広げられたのですが、今年は2等雑魚寝部屋なので他のお客に気を使い、ヒソヒソと会話です。
(先日某キャンプ場で怒られたばかりなので)
宴会はヒソヒソの割にはF1ピット並みの急速燃料補給で、自分も1時過ぎ頃には静かに息を引き取っていたようです。

明けて5/13日。
「総員起床!!起きろ!起きろ!」とも受け取れる男性係員の、しおから声の船内アナウンスに起こされた時は、船は既に青森港に入っていました。
ミレーの50Lザックを担ぎ(寝袋とマットのみ)、どこの山に登るのか?といういでたちで青森ターミナルへ。
大きく開いた車両ドアを歩いて外へ。
あれ!ターミナルがありません。
替わりに何台ものタクシーが待っており、無料といっています。
全く酒の抜けていない、寝起きの腐った頭では事態がよく飲み込めずボーッとしていると、S氏が埠頭の工事で接岸位置がえらく遠くなったための配慮と説明してくれました。
ターミナルに着くと、既に今回の修学旅行ご案内係のAPMCの会長TY氏と「パンチョ・T氏」(以下パンチョ氏)が待っていてくれました。
パンチョ氏は今回車両を入れ替えており、Mitubisiのデリカ・ロングでのお出迎えです。
デリカ・ロングは我々5名を乗せても楽に大荷物が積め、ご機嫌な旅を約束してくれます。
今回は我が会は青森上陸組と八戸上陸組の2隊に分かれているので、こちらはこの一台で出発です。

ところで、旅行ですから行く先や企画は当然あるのですが、最近はその辺のところは全く聞かないで、ほとんど「ミステリーツアー」並みのお任せで旅は進みます。
案内人のパンチョ氏はバリバリのネィティブ津軽人で、その独特で軽妙な津軽トークは我々をどっぷりと、奥州の文化と笑いに引き込んでくれます。
もちろん模型の腕前も超一流で、今夜のコンクールでは最大のライバルでもあります。

ターミナルを出発した車は、一路八甲田山へ向かいます。
パンチョ氏曰く、「まず八甲田山死の行進慰霊碑を見て、充分に震え上がってから温泉に浸かってもらいます」。
車は山中を縫うように駆け上り、やがて遭難現場の田代台地へ到着。
今年は残雪がとても多く、慰霊碑の銅像が建っているところへは雪を踏みしめての登頂です。
ぱっと見にはそれほど厳しい地形には見えませんが、こういう台地状のところ程、ホワイトアウトした時に方向が全く判らなくなる事象は、冬山を経験した人にはよく
わかることです。(急峻な崖やランドマークが無いため、グルグル回りを始めてしまう)
しかも装備は重い外套に、足廻りは短靴に藁のオーバーブーツ。
重い小銃に弾薬、携帯食料もテントも案内人も無く、ではこれはもう遭難一直線ですね。

地元の人たちが必死に止め、せめて道案内をさせてくれと懇願したのを振り切っての演習作戦でした。
当時の軍隊の思い上がりが招いた大惨事ですね。
この発想は、昭和まで続く軍人の手柄主義、洋式技術への崇拝、地元民間人の軽視など、日本人の悪いところが全部出たような人災と感じ取れるものです。

で、下りてきた駐車場に例の(霊の?)公衆トイレがありました。

内容は話が長くなるのでキーワードとして、
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深夜、アベック、車内、乳繰り合い、取り囲むたくさんの兵隊、逃げる彼氏、トイレに残された彼女、翌日、彼女白髪、発狂!  
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といった話です。ネットで検索してくださいね。

最近は観光バスでも話されるほど有名な話となっているようです。(数年前にパンチョ氏から、超リアルスティックにお聞きしました・・・・・怖い!)

みな口々に「ふ〜ん!この小汚いトイレがね!」と言ってましたが、誰も入ろうとしないのは何故でしょう?
せっかく観光してるのにね!(当然、自分も入る分けがない・・・・・・・冷汗!)。

まずは案内人の先制パンチを受け、充分に冷え切ってから一行は近くの「八甲田温泉・旅館遊仙」に。

見た感じ、少々くたびれた感のある温泉旅館ですが、玄関は広く、並んだスリッパ、剥製、ベルの有るフロントと、古式正しい湯煙ただよう様な雰囲気のある温泉旅館。
入館してお風呂に直行です。
内湯で湯をかぶり露天風呂へ。

露天はトゲトゲしい岩で組んだ、雰囲気のいい湯船が二つ。
こんこんと湧き出るお湯は、硫黄の臭いただよいながらも実に透き通っていて、底に入れてある白砂に空が写り、まるで湖のように綺麗なブルーに光っています。

この温泉、八甲田の怪談を聞いた後は、さらに染み入るような暖かさを提供してくれます。
いつもは人気が高く結構混んでいるらしいのですが、早朝のため我々だけの貸切でした。(超贅沢ですな!)泉質、雰囲気、ロケーション共に、自分が今まで行った
中でベストワンの称号を与えたいと思いますね。
身も心も温まった一行は、太平洋側に山を降り日本北部最大の米軍基地の町「三沢市」へ。

地元の模型店を一軒荒らした後、昼食タイムです。
パンチョ氏、「ここはハンバーグがとても美味しい洋食屋がありますが、どうですか?」一同全く異存なしでそのお店に向かいますが・・・・庭木に囲まれた洋館風のそのお店、昼時にしてはひっそりとしています・・・・・「貸し店舗」!
言わずもがな!やってません。抹殺されてます。パンチョ氏「アチャーッ!潰れたっきゃ!」一同、「それは残念!では次は?」と迫ります。
「そうそう、魚だしのうんまいラーメンがあるんすけど、麺類でもいいですか?」勿論これにも一同異存なしです。
で、街角をくるくると廻り店舗に到着。看板ありません・・・・・・駐車場になってます・・・・・・パンチョ氏、驚愕の表情でその場所を見つめるが、無いものは無い!
少し震える声になったパンチョ氏、「回転寿司でいいとこがあるんすよ!いいすか?・・・・」一同、その表情に噴出しそうになりながらも同意。
またもや狭い街中をクルクル回りながら「やっぱ太平洋が近いんで、ネタ最高っすよ!」と言いつつ店に到着。
回転寿司屋、ガキどもいっぱいのゲームセンターに変貌!パンチョ氏口をあんぐりして「・・・・・・・・・・!」一同の大爆笑にパンチョ氏マジ切れ寸前!「どうせ俺のお気に入りなんてこんなもんすよ!」一同「いやいや、きっと原価無視のいいもん出すんで皆潰れるんじゃないですか?」と変な慰めを連発。
そんなこんなでも、昼飯は食わんと困ります。
で、途中で見つけたイタリアンレストランというのがありましたので、「うんうん、やっぱ三沢にきたらイタリアンだよねと!」米軍となんの関係も無いのを無理やり
こじつけて入店。
お店前から見るとえらいでっかいのですが、入ってみると妙に狭い。なんか食パンのような形のお店です。
店は満員でしたが、お店のオネーチャンの采配で分かれて着席できました。その後うまく大テーブルが空いたので全員無事集合となり、オーダーを頼みます。全員、AorBランチ。自分だけパスタにしてみました。
パスタはシーフード(トマト味)で、味はまぁ普通でしたが、盛りはかなり多めで最初の一口はギャッと言うくらいの熱々でした。
冷めたものを出されると発狂する自分としては、まことに歓迎すべきサービスです。
他の一同が頼んだAorBランチも量、味とも満足すべきものだったそうです。

食事をいただき、サービスのコーヒーを飲んでいる頃、どうも周りの会話が良くわからないのに気づきました。
そんで、なにげに店内を見渡すと・・・・・・

お客、ほとんどアメリカ人!(と思う)

さすが米軍基地の町、三沢!
米兵の真っ只中で昼食を終えたメンバーは、本日のメインイベントの「青森県立三沢航空科学館」へと向かいます。
到着して驚いたのはその規模と立派さでした。
話には聞いていましたが、想像以上のスケールで入るのがちょっとビビルくらいです。
天候が悪化し始めたので、まずは外の展示機から見学です。
外の展示場は「大空広場」と称して、軍用系の実機ばかりが並んでいます。(マニアにはたまりません!)
F-16A T-33A T-3 P-3 F-1 T-2 F-104 T-2(ブルーインパルス仕様)等、豪華ラインナップです。
まず手始めにF-104にたかります。
この超音速戦闘機は1950年代に最後の有人戦闘機と言われ、鉛筆に剃刀の刃みたいな翼をつけた、まるでミサイルの様な形の飛行機です。
この機体の開発目的は、アメリカに侵入してくるソ連の核攻撃機に対し、一直線に飛んでいってミサイルをぶっぱなすのを主眼として作られています。
そのためスピード、上昇力第一の反面、運動性悪く、失速もしやすいと言う特性を持っていました。
が、西ドイツ空軍では何をとち狂ったのかこれを対地攻撃機として使ったため、墜落機続出!
ドイツではこの機体を「未亡人製造機」と呼んでいました。(-_-;)

このF-104の展示機はコックピットに座ってキャノピーを閉めることが出来ちゃいます。見学用の架台を登ると、7歳くらいの子供とお父さんがいて、子供がコックピットに入り実に楽しそうに遊んでいます。
操縦かんを握り締め、届かない足を一生懸命にフットバーに伸ばして、目をキラキラ☆させながらお父さんと話しています。
我々はその子に、とっても暖かい目でにこやかな微笑みを送り、この子の将来に幸あれ!

・・・・・・等とは、まったく無縁の・・・・・・

早く降りろ光線!を目から発射し続けました。
子供には効きませんでしたが、お父さんのほうがいたたまれなくなったようで、「もう降りようね!」「もっと
乗ってたい!」「いいから降りなさい!」のやり取りの後、子供を抱きかかえるようにして退散していきました。
で、一番先にスルリと乗り込んだのは自分でした。

コックピット、せまー!
正面、左右とも計器のかたまりです。
幅はまさに自分の幅くらいしかありません。
正面視界も今一で、後ろなんかほとんど見えませんね。
キャノピーを閉めると、完全に閉じ込めらた感が倍増!こんなので空中戦をやろうとした西ドイツや自衛隊は、何を考えていたのでしょうか?
超音速の棺桶という言葉が脳裏をかすめます。
でも・・・・マニアにはこの閉塞感がたまりません!
順次交代して乗り込んだのですが、全員まず操縦かんを握った後、必ずミサイルの発射ボタンを押していました。
困った大人たちですね。

ポツポツと雨が落ちてきたので館内見学に切り替えます。
建物は2棟に別れ、まずは大きいほうから。

中に入ると、昔三沢から太平洋を初横断した機体、「ミス・ビードル号」のレプリカがどんと鎮座していま
した。
赤い大きなこの単発機は、大量の燃料を格納するため腹がボッコリと膨れた金魚チックな機体です。

これを過ぎて奥に入ると、科学館的なホールになり、浮遊体感装置やG発生装置等の、今流行の体感設備が沢山並んでいます。
浮遊体感装置は体重70kg以下の制限が付いていたので、当然自分は対象外となります。
かみさんが「だまってりゃ判らないわよ」と乗ろうとした時、先に入ったS氏が係員に体重計乗せられるのを見
て、くるりときびすを返して立ち去りました(^^ゞ
設置してある機器は、内容的には遊園地風なのですが、一応科学館なのでみんな銀色に塗られているのが、大人の事情なのだなぁと妙に感じ入りました。

ここで後発の苫小牧チームが八戸、だんぶり隊に連れられて合流し、メンバーは一気に20名ほどになって、ますます大人の修学旅行の色彩が強くなってきます。

だいたい見学をし終えたので最後に展望台に登ります。
エレベーターを降りて見晴らしの良い景色を見ようとすると、何故か正面が見えません??窓が曇りガラスになっています!
そこには「米軍基地に付き、撮影ご遠慮願います」の注意書き・・・・・

見えない展望台を作るんじゃねーよ!

と思いましたが、良く見ると膝の高さくらいまでは普通のガラスだったので、見ること自体は問題がありません。
この辺もなにか大人の深い事情を垣間見た気がしますね。
当会のK氏(自分の義兄弟と言われている)がやおら寝そべって撮影を開始します。
「だめとは書いてないっしょ!」、「俺は遠慮はしない性質だからね」とのことです・・・・・・

後でフィルム(メモリー)を没収されて、アメリカ国防総省のファイルに、要注意人物として登録がされる事で
しょう。(お大事に!)

4時になって全員が集合したので外のモニュメントの前で記念撮影。
やっぱり修学旅行には集合写真がつき物ですから。

航空科学館を発った一行は、本日最後のお立ち寄りである八戸「八食センター」に到着しました。
ここは数年前、新幹線の開業に合わせて設立された市場兼物産館です。
前回の八戸のときはここで昼食をとりながら、3時間近く滞在していましたが、今回は時間が押しているので、15分の滞在です。
手早くお土産を購入。
八戸名物「せんべ汁」です。
本当は魚介類がとっても安いのですが、生ものは持って帰れませんのであきらめました。
水産物は北海道のものと関東圏のものが混ざり合って、なかなか面白い品揃えです。
ミル貝なんか美味しそうでしたね。

「八食センター」を出発した一行は、旅の日程最大の山場である合同例会の会場「はちのへゆーらんど・新八温泉」へと到着です。
といっても「八食センター」の斜め向かいに有るんですけどね。

到着時刻が5:40。
例会開始時間は6:30からなので、みんなで「風呂だ!風呂だ!」とドヤドヤと浴場に向かいます。

ところでこの温泉、たしかに温泉なのですが造りはいわゆる「健康ランド」的な施設で、圧倒的に日帰りの客が大勢をしめています。
宿泊客の部屋は増築された別棟に、迷路のような通路を通っての移動です。
部屋から風呂までの距離がこれほど遠いのも、ちょっと珍しいですね。

さて風呂ですが、根が健康ランドなのでタオル、手拭、シャンプー、剃刀etcが全部揃っているので、手ぶらで入れるのが便利です。
風呂は最近はやりの都市型スーパーデラックス浴場といった趣で、泉質はかなりしょっぱい塩泉です。
今朝の「八甲田温泉」と比べると、秘境温泉対都市型温泉の感じでなかなか面白いものがありますね。

いつもですと風呂上りにはみな浴衣に着替えての、いでたちになるのですが、さすが健康ランド!置いてあったのが新八温泉のロゴの入ったジャージのような上着と半ズボン。
なのでますます修学旅行気分全開です!

6:30になり全員大きな箱を持参して、またもや迷路のような通路を移動して宴会場へ集合。
会場にはすでに陳列用の長テーブルがセットしてあり、各々自信の作品を並べていきます。
おや?今回は船の作品が少ないな!

だんぶりの会、A会長のご挨拶。
「この例会も今回で33回を向かえ・・・・」

よくもまぁ33年もやっているものです。
自分は4回目くらいからの参加だったかな?と感慨深く聞いておりました。
で、とりあえず酒、肴を入れて勢いをつけてからコンクール決戦にのぞもうと、まずは乾杯!!

今回のお食事は宴会正統派のお膳形式で、料理もなかなかに凝ったものが並んでいます。
(全員ジャージ姿が怪しいですが、組関係?)

かみさんは来る前から東北名物「ホヤ!ホヤ!ホヤ!」と念じていた成果がでたのか、小鉢に大ぶりに切ったホヤが付いています。
このホヤ、熱を通してあるようですが、ホヤを茹でるというのも聞いたことが無いので、恐らくは蒸したのでは
ないかと思います。
ホヤというものは実に摩訶不思議な味の海産物で、磯臭さに独特の苦味、渋み、甘みがあり、お好きな人にはたまらない珍味ですが、普通の人は無くてもいいといったようなものです。
まぁ、これが好きという人は、大体のところ物凄い大酒飲みといっても過言ではありません。

で、そのホヤ好きの!うちのかみさん、これが駄目な人が多いのを知っているので、宴会開始直後から付近のお膳のホヤを徴収。
実に幸せそうに山盛りホヤ天国を味わっていました。
(ビールも進む!進む!)
自分のお膳ではちょっとした事件が発生。
例の一人用の土鍋なんですが、固形燃料が異常燃焼!土鍋を包み込むほどの紅蓮の炎が立ち上がり、土鍋の中の味噌仕立てのホタテ汁はあっという間に沸騰全開!
慌てた自分は燃え盛る鍋から急いで中身を取り出しましたが、随分と煮詰まった味になっていましたね。

アルコール燃料も回ったところでコンクールの開始です。

番号順に前へ出て自分の作品の説明をします。
この例会、この世界では老舗中の老舗のクラブが集まっており、現役の模型雑誌ライターが何人もいます。
その作品レベルたるや凄まじいものがあり、どれをとっても模型雑誌のグラビアになるほどの物ばかりです。

艦船模型を作っている自分のライバルは4名ほどおりまして、うち3名が○スペのライターさん!
残りのS氏も32年のつき合いになる強敵!技も凄いがボケもある?クククッと笑って人を切る!
というくらいなんだか凄い作品をいつも作ってくる人です。
昨年も僅差で1位を持っていかれました。

ところがです。
ライター連は今回の○スペで、精魂を使い果たしたようで、一名未完、2名が飛行機。
う〜ん調子くるうな〜

しかし、さすがに怪物のS氏は、なんと食玩ヘリに合わせて完全自作の1/144の護衛艦の後ろ半分を出してきました。
これはきびしい!当面の強敵出現です!

出品は全部で32品。
「三菱」と言えば王道は「零式艦上戦闘機」そうです、ゼロ戦ですね!
どの作品も精緻を極め、素晴らしいできです。Blue1さんがネット情報でゼロ戦をやっているのを察知していましたが、その塗装には仰天しましたね。
パネル毎にトーンを変えた木風塗装で、その上から色鉛筆で細緻に木目を書き込んであります。
この木目、ぱっと見たら書いたものなどとは全く判りません。
まるでカンナ仕上げをした木板を、精密に張り合わせて作ったような美術品でした!

他にはプログラム制御で発光するデコトラ。
零観の南洋ディオラマ。鉄牛、チハ戦車のディオラマ。
オール可動の1/32零戦。1/48ブルーインパルス・T2等。

中にはなんだか怪しいものもあって、義兄弟K氏はお菓子の詰め合わせみたいなのを披露。
本人曰く、「娘と製作した作品です。プラ消しゴムで作っているので認めてください!美しい親子の愛情が詰まってます」と言っていましたが・・・・・
うちのかみさん、「同情票のレベルにさえ行って無いね!」とバッサリ切り捨てていました。(怖!)

そして投票が集計され、いよいよ発表!



5位からが入賞です。

強敵S氏は4位で、一人置いて2位が自分。優勝は我が会、U会長の1/48シーキング。複雑な形状の機体を、面相筆だけで仕上げた純白の逸品です。
万歳!4連覇達成の瞬間です。
会長、本気で涙ぐんでいましたね。(こちらも貰い泣き)そして津軽弁、南部言葉、北海道弁のお祝いが飛び交い、座はますます盛り上がっていきました。
---------1時間経過---------------

コンクールの興奮も次第に冷め、恒例の来年の「課題」を決定する時間がやってまいりました。

実は数年前まではこの時間が「魔の時」とされ、新入会員などは本当にビビッてしまうくらい壮絶なものでしたが(あえて理由は秘します)、最近はわりと滑らかに決定するようになりました。

課題の選定は、まずランダムに自分の好きなものを挙手で提案。
いくつか出たものから反対意見等を参考に、絞り込んで行きますが、提出された案件に無票ということもあり、逃げやすい方向へ乗り換えるというのもたびたびです。

中には有力な提案に対して、潰すためだけにに対立案に乗り換える者もいて最後の投票までなかなか予断を許さないのが特徴ですね。
(といっても遊びですからね(^_^;))
で、やはり今年もこの乗換組が右往左往して、来年の課題は「EXPO 72」というのに決定!
1/72ならなんでも可というものです。
また1年悩まなくちゃ!
(大概寸前までもつれ込みますが)

11:00で2次会もお開きになり、後は各部屋に引き取ってのエンドレスでの3次会です。
我々艦船関係の者は例年「海軍部会」と称して、4会にまたがる艦艇模型企画を話し合います。
3年前はここで「日本海海戦」の企画をぶちあげました。
で、今年は昨年企画に登った「大スケール戦艦群」を練り揚げる予定だったのですが、いつしか各会幹部や若手過激将校が詰め掛け、海軍部会は大本営と化して収拾のつかない修羅場へ・・・・・・。

自分はちょっと横にと思ったら・・・・・

明けて5/14日。
昨夜から降り続いていた雨もなんとかあがり、出立の時はきました。
フェリーが1:00発なので室蘭組は挨拶も慌しく帰宅です。

だんぶりの会の皆様、APMCの皆様、今回も本当に有難うございました。
楽しい「修学旅行」を提供していただき感謝感激です。