北の大地北海道の桜も満開を向かえ、本格的な春に突入か?といった感じになりました。
(でもまだあちこちに雪が残ってますけどね)

今回の見学先は恐山・・・・・でお題は「1/72」、解釈は自由。
皆の思想、思考、生き方が問われるところですね。(ヤケクソの方も多そうですが・・・)

5/11金曜日午後7時。
札幌を出発して向かうは室蘭のシュガー長官宅。
ここで車を置かせていただき、今度はJR駅でスカイホーク氏を拾いますが、乗り込んできた氏「お晩です」と
強度のアルコホル臭を車内に発散!
聞くと列車の時刻まで部下と一緒に盛り上がっていたとの事。
人身掌握とは大変なことです・・・・・・。

フェリーターミナルに集合したメンバーにコープスキー閣下より激が。
「目指せ6連覇!各々方用意はよろしいか!」と・・・・・寂しく微笑んで目をそらすメンバーが数人。
こりゃ前途多難ですね。
フェリーは定刻零時過ぎに一路青森に向け出港。
船内はガラガラで船内後部の大部屋を我々で占拠。
さっそく新聞紙が広げられ、各種おつまみがぶちまけられます。
恒例のエンドレス宴会の始まりですね。
が・・・・今回は一名、新人でツアー初参加のWZ氏が大きな箱からやおら巨大な二式大艇を取り出しました。
「実はまだ未完成なんですよ・・・・・」と工作を開始。しかも何が残っているのかと言うと、機首部の窓。
それもキットのは厚くて駄目との事で、薄い透明プラ板をナイフで切り出し、すり合わせながらはめ込んでいくではないですか。

時間が午前一時に近付いたので、WZ氏に「もう直ぐ消灯だよ」と言うと彼は大いに慌てふためいたのですが、実際に照明が落ちると今度は非常灯の下に顔を突っ込んで製作続行!う〜ん・・・熱い新人が入ったものです・・・・・・・・・??

明けて6時半。フェリーは定刻通り青森港に入港。
お迎えのAPMCのT会長、パンチョ氏、KUMEちゃんの車に分乗して、まずは朝ごはんを食べに市内のホテルへ。
ちなみにKUMEちゃんの車が喫煙OKということなので自分、DANKEさん、イサゴローノフ大尉が速攻で乗車。
車内はさっそくスモーカーの根城になって大量の白煙を吹き上げながら走ります。

今回の周遊は下北半島は恐山と言うことで、いつもに比して距離が長いので、朝食後は一路北上。
T会長曰く「昼食の時間も無いかもしれない!」とのことですが、道路は空いており快調に距離を稼いでいきます。
天候は朝のうち雨がぱらついたのですが、次第に曇り空へ。風も強めで陸奥湾は白波が立っており、観光向けの天気とは正直言いがたいのですが、KUMEちゃん曰く「恐山を見るんなら、このくらいが雰囲気あって最高ですよ!」・・・・観光もシチェーションが大事と言うことかな?

途中、横浜町と言うところの道の駅で休憩。
ここの町は「海鼠(ナマコ)」と「菜の花」が有名とのことで、お店には「なまこ蕎麦」と「菜の花ラーメン」
が・・・(もう少しひねらんかい!!<(`^´)>)ナマコは中国人窃盗団にお気をつけを!

車はむつ市を過ぎて山の中へ。
山の中腹から少し降りていくと湖が見えてきました。これが標高214m、直径2kmの宇曽利山湖(恐山湖)です。
霊場はこの湖に沿って広がっています。恐山は日本三大霊山(恐山、高野山、比叡山)、日本三大霊場(恐山、白山、立山)、日本三大霊地(恐山、立山、川原毛)の一つでもうなんというかとにかく霊がウヨウヨ、ワイワイしているところのようですね。
オタクの聖地という言い方がありますが、ここは霊の聖地?(だから霊場だって言ってんだろう!)

ここは古くからイタコが有名ですが、いつもいるわけではなく恐山大祭の数日間だけなそうです。駐車場に車を停め、一行は霊場内へ。
入場料300円は三途の川の渡し賃てなところでしょうか?山門に入ると直ぐ横に小さな浴場があります。
ふと見るとスカイホーク氏とパンチョ氏がタオルを持っています。
霊場で入浴ですか。だれも入っていなかったとの事ですが、周りにはびっしりと・・・・・・・・
自分らは霊場の奥へ奥へと進みます。
風景は典型的なカルデラ湖で、固まった溶岩から噴出す硫黄ガスやPH値の高そうな青い湖、昔登山をやっていた頃はこういう風景をよく見ていたものです。
が・・・・普通の山と違うのはそこここに地蔵像、卒塔婆?細かく積み上げた石、名前を書き込んだ石、子供のお人形さん、強い風にカラカラとまわるたくさんの風車。
う〜ん!あの世してますね・・・・・・
日本人のあの世に対する心象風景には、こういう荒涼とした風景のほうが、桃の花咲き乱れる中華タイプのあの世よりしょうに合っているんでしょうね・・・・・・・
ここでは大量の写真を撮ってきましたので、後日じっくりと解析を進めたいと思います。
(ホントになんか写ってたらかなり慌てふためきそうですけど・・・・・・・・・)
霊場を一巡してきれいな心と身体になったであろう一行が、次に目指すのは
大湊の海自基地
基地内の資料館である「北洋館」の見学を申し込みます。

案内いただいた隊員さんは生粋の津軽人で、説明が乗って来ると段々と津軽便が爆裂してきて、ところどころ意味不明状態に・・・・・・
内部は明治35年開設時からの資料1000点が展示されており、全員軍オタの今回の一行は目とフラッシュを忙しく光らせておりました。
隊員さんは、有名人の書、掛け軸等を「これは現在100万円の評価があります」とか説明しますが、自分的には「戦艦陸奥」の船体装甲板を止めていた巨大なボルトやら、25mm機関砲の砲身等に目が行ってしまいますね。
しばらくすると隊員さんも我々がどういった団体なのか判ってきたらしく(当然反戦左翼ではない!)次第に説
明も熱を帯びてきます。
セーラー服のところでは例の女子高云々の有名な説明をしましたが、自分が「これは現在でもジョンベラって言うのですか?」と質問すると、得たりとばかりに旧海軍から続く隠語、スラングの説明を延々と始めたりもしましたね。
なにか説明していて大層楽しそうだったのが印象的です。
北洋館を出て海自基地の正門前へ向かいます。
この大湊、初めて来ましたが木の茂った砂州がゆったりと陸から伸びて、まるで天橋立のような優美な風景です。
それでも軍艦が入港できるのですから、水深もそこそこあると思われ、いわゆる天然の良港なんでしょうね。
この日は部隊付きの夕張クラスの護衛艦4隻は1隻を除いて出動中。
代わりに練習艦が正門の目の前に停泊。
練習艦と言っても護衛艦改造なので外観は立派な戦闘艦。砲もミサイルも立派に装備されていましたね。
しかも本当に直ぐそこにいるといった感じなので、望遠で引っ張ると画面いっぱいに艦橋が大写しになる迫力はたいしたものでした。

大湊の海自基地見学も終わり、なんとか時間もあるのでまたしても横浜町の道の駅(こっちが本物?)で大休止。

2時を回っていましたが天麩羅蕎麦を頼むと750円でしたが、手打ち風で天麩羅も盛りだくさん!ホタテが入っていたのはさすが地元だなと思いました。
味と価格の費用対効果は上出来の部類です。
こういうところにはよく地元の産品を使用した焼物が、店舗前で立ち売りをしていますね。
昨年の八戸方面では五平餅、くるみ餅、馬肉の串焼き等が有りましたが、ここでは「ホヤの味噌焼き」なるものが・・・・・・・・
怖いもの見たさも有ったのですが、どうも晩御飯に影響が残りそうなのでやめときました。
横浜町を出た車は、一路夜の合戦場である浅虫温泉「柳の湯」へ。
屋外行動中は持っていた天気も次第に悪化し、走る車のフロントガラスにはポツリポツリと雨が落ちてきまして、浅虫温泉に到着と同時に雨はサーッと降ってきました。まさに間一髪という感じ!
日ごろの行いが良いのやら悪いのやらよく判りませんね。

横浜町で合流した八戸のだんぶりの会」の面々は、温泉を通り過ぎ青森の模型店へ。(なんか飢えてますね(~_~;)

こちらは旅装を解き、まずは大浴場へ。
ここの旅館は二階建てですがなかなかに風格があってお風呂のお湯も良く(無色透明)、露天は大きな丸い木の浴槽で皆でぐるりと輪になって入浴です。
ここでMPMC勢は来年の課題を勝ち取るため、策謀をめぐらします。円卓の騎士ならぬ円風呂の騎士達ですね。

コープスキー閣下の提案は「干支」。
所謂アニマルですが、模型のモチーフとなる軍用物には動物の名をかした戦車や飛行機、艦艇が目白押し。また十二支なので、ある程度の制限枠もあり面白いのではないかとの弁でした。
例としては「タイガー戦車」「P51ムスタング(野生馬)」「F86Dセイバードッグ」「バッファロー(牛)戦闘機」「タイガー級巡洋戦艦」等々。鼠と兎はどうだったか判りませんが・・・・・・・これで策謀は成立。
あとはいかに迫真の演技で他会のメンバーを騙すかです。部屋へ戻ると艦船ライターのM橋氏が着いていました。相棒のライターA石氏はちょっと遅れるそうです。急な弔事で来れなくなった国親父閣下を含め、今回は皆MA誌の山城&扶桑で大層お疲れの様子で、作品をお聞きするとなにやらゴニョゴニョと口を濁していました。

6時半を過ぎ、コンクール&懇親会の始まり。
まずは展示台に各々作品を並べていきます。
今回は1/72というテーマをいかに解釈するかが、ポイントの割り増しになるなと思っていましたが、意外と皆さん飛行機が多く、ちょっと小粒なラインナップのようです。(さすがに艦船派はつらい・・・・・)並べ終え、主だった幹部が上座に着席し(ヤクザか!)、幹事会のT会長からご挨拶を頂きビールで乾杯が始まり、宴会の始まりです。
なかなかのお膳に舌鼓を打ちながら(死語)、皆さんと歓談です。暫くして幹事会のパンチョさんが司会でコンクールの始まりです。
アピール時間は一人2分。1分半で右のパトライトが点灯し、時間切れで左も点灯します。
参加者はこの間に作品の説明&アピールをしなければなりません。たまたま自分の並べ順が一番だったので、自分が皮切りとなりました。
で、あまりに時間を意識しすぎたのか、凄い速さでまくし立て、皆さんからまるで芸能レポーターのようだと言われました。
その後も演者は続きます。今回大物はパンチョさんのB-52、WZ氏の二式大艇。やはり大きいものは得点も高い傾向にあります。
自分は旧海軍の93水練なので小粒もいいとこ・・・・・。
アピールタイムを終え、投票に入ります。
投票後一次会の時間が来たので、会場は2階の二次会場へ移動。ここで発表です。

入賞は一位〜四位、大物賞、アイデア賞、スピーチ賞。

この内同率2位に今回初参加の我が会WZ氏の二式大艇が入賞!
3位にはこれも我が会のSK氏にお得意のファントム。
アイデア賞にはシュガー長官製作のフルスクラッチ1/72大和のクレーンをあしらった零観もはいりましたが、一位と大物賞をAPMCのパンチョさんに持っていかれ、残念ながら6連覇はなりませんでした。

表彰や講評が終わると恒例の来年の課題設定です。昨年も書きましたが、かつては生きのいいメンバーがいて、血の雨が降りそうになる話し合いでしたが、最近はそこまで盛り上がる若い衆もいなくはなりましたが、激烈な討議になることには変りません。

さて・・・・課題応募が始まるや否や我が会会長のコープスキー閣下が勢い良く挙手!

「35でお願いします!」「来年は合同例会35周年にちなんで云々・・・・・・・」
あれあれあれあれ!!
浴場での緻密な打合せの「干支」はどうした!な、なにが35なんだぁ〜・・・・・
我が会一同騒然!会長・・・・・・なにか酔って盛り上がりの極地!
策謀なんかどっか飛んでっちゃってますね・・・・・・(-_-メ)


○×△&%$−9’%$#!!!!暫くお待ちください
(一部乱闘あり)で・・・・紆余曲折がありまして・・・・・
来年の課題は「星の付いたもの(除く六芒星)」となり
ました。
二次会の間中、興奮しながら25度の焼酎をあおっていた自分は課題作決定と供に撃沈!
深い眠りに落ちた後、ふと目を覚ますと誰かが部屋に戻ってきました。
A石氏とM橋氏の声です。
時計を見ると3:15分!
ヒャー!何時までやってたんだ!
戦いの日は開けて最終日の13日。
早寝のせいか6時過ぎに目が覚め、とりあえず温泉に。源泉かけ流しの良いお湯なのですが、誰も入らない深夜に湯温が上がっていて熱いのなんの!
ただ、GW中に入った秘湯のとんでもない火傷温泉の記憶があるせいかさほどでもなく入浴しましたが、後で体がほてって困りました。朝食を終え、部屋に戻ったのが8時。
A石氏とM橋氏は未だ布団をかぶって爆睡中!朝ごはんは8時まで、出立は8:30です・・・・・
「敵襲ー!総員起床!起床!」と連呼するや両名はガバッと布団を跳ね除け「ダァッーな、何時だー!!!」と大慌て!
転げるように階下へ降りていきました。

8時半を過ぎて出立です。旅館を出る際に写真をと思ったら、メモリーフローになってました。変だな〜と画質を見ると・・・・最高画質で写してましたね。なので本日の分は写真はありません。

この日は午前中模型屋2軒を回り(一応模型クラブなので)、本日のメーンイベント「青森県立郷土館」への見学会です。
http://www.pref.aomori.lg.jp/kyodokan/

今回は「オモチャ博覧会−安田勝寿コレクション展」が開催されており、みんなで昭和の時代にどっぷりと浸りに行こうと言う企画です。
特別展示室の大広間に入ると、そこはなつかしの玩具が一面に。ブリキの玩具を筆頭にソフビ、カード、駄菓子屋玩具、模型、お面、塗り絵にミニカー。
自分の子供の頃の玩具が次から次へと並んでいます。で、その展示物ですが・・・・・ほとんど記憶にあります。もうそんな齢になったのをしみじみと実感したしだいですね。見ていて思ったのが当時の版権の問題・・・・
特に駄菓子屋玩具は凄まじく、超御法度のミッ○ーマウスなんかドバドバ。
他にも版権料なんか完全無視状態のパチもんが目白押しですね。(現在の中国を怒れんですね・・・・)
特別展示を見終えた一行は、常設展示館に移動。
郷土館なので地域の歴史、文化、自然に関するものがこれでもかと並んでいます。
特に青森は「縄文」の本場だけあり、珍しい土器がいっぱいで、例の有名な遮光器土偶に違うバージョンがあったなんてのは大きな驚きでしたね。
自分は各地域の郷土館、博物館を見るのが大好きですがここは第一級レベルの施設かと思います。
そんなこんなで郷土館を出た一行は、フェリー埠頭へ。ここで札幌へ飛行機で帰るスカイホーク氏とお別れ。
そしてフェリーに乗船する前に恒例の弁当の調達です。いつものユニバースで天丼と蕎麦をセットで購入。
ここの麺類はいつものびすぎだなと思いましたが・・・・やっぱり伸びてましたね。

お世話いただいた青森の方々にお別れを言って乗船。出港を告げる放送がはいった直後、スカイホーク氏から電話がありました。「無事、札幌に着きました!」こちらはこれから7時間の船旅&2時間の車です・・・・・

お後がよろしいようで!