夏から秋にかけては目いっぱいアウトドアモードですごしてきましたが・・・・
先週末はいきなり艦船模型モードに突入!
しかも「北の艦船展2007」というスペシャルモード。
北のロマン都市小樽で、二日間どっぷりと艦船模型と酒に浸りこんでまいりました。
9/29 昨日から札幌に入っていた盟友「国親父座郎」閣下をホテルまでお迎えに上がり、小樽へ向かいます。
行き道はかなりの土砂降りでしたが、会場の小樽稲北会館到着時にはさわやかな秋空になってまずは一安心。
9時の集合時間になり、発起人のディアスさんの指揮のもと3室ぶち抜いた会議室を展示会場に改装していきます。
机を並べ替え布を敷いて展示台を作り、各々の作品を並べていきます。
今回の作品展企画で一番の目玉といえば、道東からお越しのcustom.TK さんが音頭をとった「日本海軍連合艦隊」。
戦艦、空母、重巡、軽巡、駆逐艦から潜水艦、果ては海防艦やら工作艦、しまいにはクレーンの林立する港湾情景まで再現し、空いた場所には多数の海軍機がびっしりと並んでおります。
総数はいったい幾つ並んでいたのでしょうね。
(二回ほど数えようとして途中で断念しました)しかし・・・・・展示に2時間もかかる企画は始めてみました。
作る根性も凄けりゃ並べる忍耐も並ではありませんね。

こちらも企画物の「日本海海戦」の設営を始めます。
これは3年前北海道&東北の4会が企画してあちこち巡業した企画です。
北海道では室蘭を除いて始めてのお披露目です。
国親父座郎閣下が宅急便で送ってきたダンボールを開けて設営開始。
二人で始めたのですが・・・・なにせ超精密模型の数々に自分は閣下が丁寧に取り出す作品を適当に並べるだけです。(はっきり言って怖くて触れません!)

しばらくすると室蘭からシュガー長官が到着し、これまた青森から送っていただいた日本艦隊を同行戦状態で並べていきます。
恒例の煙突からの煙と水柱もセット。
開場の11時が近づき、今度は慌てて大スケールの作品を並べます。
こちらにはシュガー長官の1/350タイタニックとルシタニアがデーンと鎮座。
流石に迫力ですね。
自分は年代順にUSSオレゴン、ワリヤーグ、アスコルドから一次大戦のエムデン、ケーニッヒ、ポチョムキン、そして最後に二次大戦のフッド、KG5、日向、アリゾナを配置。

この時点でかなり疲労困憊となりましたね。

11時が過ぎてボチボチ見学の方が入ってきます。
皆さんちょっと寄って見ていくという雰囲気ではなく、前からがっちり予定に入れており、なにものも見逃すべからずといった強い視線で作品を仔細に見ていく感じの方ばかりで正直ちょっと怖いですね。
こちらは一息ついたのでお食事へ。
先年、閣下に美味しいラーメン店ですよと前を通り過ぎただけの(そのときは朝の9時)ラーメン初代へシュガー長官共々向かいます。
着いた店では運よく並ぶこともなく、すぐにオーダーが出来ました。
自分は醤油大盛り、閣下は醤油にチャーマヨ(チャーシューマヨネーズとご飯の海苔巻き?)長官が元塩(新塩もある)。
ここは自分とかみさんでは評価が二分しており、自分は当然大好き店。で、閣下も長官もいたく気に入っていただけたようで、まずは一安心。
会場に戻って今度は自分がじっくりと参加作品を見学させていただきます。
まず目に入ってきたのがハトさんの1/350大和のディオラマ。
ハトさんはこの難物キットを徹底的にディティールアップし、しかもダメージ状態のまさに動いているかのごとき情景に仕上げています。
となりに有ったこれまた1/350空母USSエセックスは作者の方のお名前をちょっと失念いたしましたが、これまた見事な作品でした。渋い塗装が決まっていましたね。
(自分は艦載機が苦手なので心底感服します・・・・戦艦の2機くらいでも閉口します)
初日の展示も大詰めです。
4時頃、トイレに行って会場に入ろうとした時、ふいに後ろからkudopapaさんと声をかけられました。
うん!と振り向くとそこには「ミンダナオ会」のK又会長が。これはご無沙汰でした!わざわざ北の果ての艦船展にヨウコソオイデマセ!
初お目見えの方々に会長氏を紹介し、ご挨拶の後は穴が開くほどじっくりと作品群を見られましたね・・・・怖!

今回の展示会に付きまして、国親父閣下より「艦スペ」へのレポートを依頼されたディアス氏が慌てふためいて悶絶しておりましたが・・・・・・結局誰が書くことになったのでしょうか?
で、6時近くになり本日の展示は終了です。
それではと展示会関係者で記念写真を一枚。
誰です!「相撲部屋」なんていってるのは?


本日のホテルは小樽グリーンホテル。
一泊シングル3500円という安さに引かれて3人分を予約しましたが、本当に大丈夫でしょうか。(ちなみにK又会長もここ)
会場から近かったのもありまして、皆でホテルまでは歩いて移動。
夕刻の小樽は、札幌や他の大都市で失われてしまった商店街が現存し、なにかとっても懐かしい雰囲気が漂っていましたね。
ホテルは思ったよりずうっといい感じで、別に何かが出そうな感じもありませんでした。部屋は多少狭かったですが、どうせ今夜は深夜まで夜戦(飲み会)が続くのでしょうから帰ったら死んだように寝るだけです。(実際・・・棺おけでも大丈夫でした・・・)

チェックイン後すぐに懇親会場に向かいます。
場所は居酒屋の「聖徳太子」・・・・・・万札専門か?
案内された部屋にはすでに参加メンバーが揃っており、ディアス氏の音頭で懇親会開幕です。(夜戦の始まり!)
料理は小樽近海の刺身盛り合わせから、パンプキンクリームのせ茶碗蒸し、ザンギ、生シャケのバター焼き、ラムの陶板焼きと北海道色全開で、最後には握り鮨まで付いてこれでもか!
酒もビール、焼酎、日本酒、ウィスキーにウーロン茶、ジュースと多彩。
最初は皆ビールで始まりましたが、その飲むスピードが凄い!
まるで早飲み大会でもやっているように次々とピッチャー(ジョキでは間に合わない)が46cm砲弾の様に頭上を飛び交います。
自分も普段ビールはあまり飲まない口ですが、この日はまるで乾いた大地に染み入るようにゴクゴク、ゴクゴクと頂きましたね。
場はすべての話が艦船一色!
日本海軍の海防艦、アメリカの最新空母、ロシアの前弩級艦。
アンテナ線の張り方、旋盤での砲身作製、艦載機の塗装、果てはエッチングの要不要論まで、心行くまで艦船話をさせていただきました。後半は映画のワンシーンのアフレコが飛び出し、「見てみい、まるで日章旗や!」「よろしい!我が艦隊がおとりになり・・・」「距離、6400!」「メリマック!」と収拾が付かなくなってきたところでお時間。


で、・・・・解散するなどとは考えもよらず、ほとんど全員が二次会へ。(第二次攻撃)会場は近くのスナック。
飲み放題歌い放題なので、まずは景気づけに自分が「ガッチャマン」を爆唱(かなり滑ったかも・・・)
しかして次第に我も我もと歌を予約していきます。
で・・・・出てくる歌が・・・・・「月月火水木金金」「轟沈の歌」「海ゆかば」・・・・・
歌も楽しいんですが画面に出てくる旧海軍の映像に皆キャーッキャーッ!
この辺にまで来ると皆ウィスキーをそのままゴブゴブと生飲みしています。
国親父閣下は前夜3時までススキノで夜戦を行い、大損傷の状態で戦っております。
閣下曰く、「いきなり機関停止もありえるのでその時は曳航を願う」といいつつ酸素魚雷をバシバシ発射していましたね。
時間は24時をまわり、さすがの夜戦も無事終了。
ホテルまで全員矢尽き刀折れの状態でよろよろと帰還・・・・・・
閣下は小腹が空いたといってコンビニでおにぎりなどを購入しておりました。
最後に部屋に戻って寝ようかと思ったところ、シュガー長官からお呼び出し?
行ってみるとなんと5年前の合同例会のフォルクローレの演奏ビデオをやっているではないですか。
懐かしさに心打たれましたが・・・・・この辺で自分もほとんど大破状態となって爆沈。部屋や布団なんかなくても、どっかで寝ていたでしょうね。

明けて9/30。
9:00、会場には誰も来ていません!
そうでしょうね・・・・昨夜は全艦大破沈没でしたからね・・・・
と、15分ほど送れてポチポチとメンバーが集合。
で、ほっと一息。

本日は国親父閣下がお帰りになられるので千歳空港までお送りするつもりでしたが、撤収時の人手の問題と、小樽からエアポートライナーが直通で出ていることを聞かされましたので、閣下には小樽駅からの御帰還ということでご了解を頂きました。
なにやら明日は本社で予算がらみの重たい会議があり、その翌日にはまたもや出張。
戻ってからは尻に火が付いた例の作例を仕上げて原稿も書かなきゃならない・・・・・という状況とのこと。
残された時間を目いっぱい楽しんでいただきたいものです。(現実逃避か?・・・・)

さてさて、展示会です。
昨日ひとわたりは確認したのですが、本日はさらにゆっくりと各作品を鑑賞いたします。
会場の奥には広島からの作品参加のkansen太郎様のコーナーが、ドンッ!と大きく作られていして、1/700でも巨大なUSS・ニミッツを中心に新作のいくつかが並んでいます。

どれも製作過程をネットで公開されておりましたので、さほど驚かないかな?と思っていたのですが・・・・それはじっくり見るまでの勘違いと言うことに気づきました・・・
まぁまぁその造り込みの凄さは、実物を見ない方には絶対分からないでしょうと言いたいくらい凄いものです!
細かく作り上げていること自体凄いのですが、自分が感心したのはその仕上げです。
1/700というミニスケールとは思えない美しい仕上げに感嘆!
エッチングパーツなんかもきっちり計算された取り回しで、余って切ったなどという箇所も無く、そのまま1/200までスケールアップしても何等の遜色は有りませんね。
新作の戦艦扶桑は、台湾の魔星さんのところのレジンキットです。
新発売の青島のインジェクションもなかなかのものでしたが、こちらはまたひとつ違うフォルムの捕らえ方が効いていて、自分的にはこちらのほうがどっしりとしてあの奇怪な艦橋も、より見栄えがするように感じました。(勿論、作りが凄いのが前提の話ですけど)

会場中央には、Zero工廠様の1/108フルスクラッチの護衛艦きりしまが鎮座。
これは図面を起こして木で製作したと言う手作りの代物です。

キールを組んで船体を張っていくのは殆ど本物と同じ工程ですね。
そして中身はモーターが仕込まれたラジコンになっていて、実際に大迫力で航行中の写真も一緒におかれておりました。
しかし・・・たまに大スケールのラジコン艦艇というのも見ますが、可動優先でデティールがいまいちなのが多い中、Zero工廠様の作品は完全なスケール物といっても全く差支えが無く、船の博物館やなんかに展示してあってもなんの不思議も無い!といった完璧な作品でした。
製作途中の初代「宗谷」もご披露いただきましたが、完成の暁にはどこぞの水面で実際に氷を割るんでしょうか?実に楽しみです。
白い巡視船群は
「モデラーズステーション白い船」http://station.catorea.ne.jp/modelers/
を主催されているHOWHOW駅員様のスクラッチの作品です。
こちらもスクラッチとは思えない美しい出来栄えで、思わずどこの製品ですかと言いたくなるような作品でした。

高○様は米駆逐艦群を展示。
渋い塗りと作りこみで、こちらも見学の皆さんの目を引いておりました。
自分的にはやっぱり4本煙突タイプがいいですね〜。
白い巡視船群は
「モデラーズステーション白い船」http://station.catorea.ne.jp/modelers/
を主催されているHOWHOW駅員様のスクラッチの作品です。
こちらもスクラッチとは思えない美しい出来栄えで、思わずどこの製品ですかと言いたくなるような作品でした。

高○様は米駆逐艦群を展示。
渋い塗りと作りこみで、こちらも見学の皆さんの目を引いておりました。
自分的にはやっぱり4本煙突タイプがいいですね〜。

展示ブースの中に「空想科学部門」というなが・・・・
ここはほぼcustom.TK様のコーナーと言ってよく、セブン、科特隊、海底軍艦等が目白押し。
自分的にはネモ船長の水艦ノーチラス号が良かったですね。
これを見ているとタコを絡めてやりたくなるのは自分だけでしょうか?
作り人知らず様は、最近あちこちのコンテストで入賞の常連になっていますね。
お得意のジオラマ系で、今回はフランクリンの炎上、三笠の戦いを出品され、他にもいい感じの艦船ジオラマを多数出品されておりました。

作り人知らず様の塗装は、情景にあわせたくすんだ渋さが実によく表現されていて、自分には出来ない表現が羨ましくもありますね。
特に今回自分的に気に入ったのは、アメリカ南北戦争の世界初の装甲艦同士の戦いである「ハンプトンローズの海戦」。
壮絶な鉄球の砲弾の殴り合いが実にいい感じで表現されています。
そんなこんなであっという間にお昼になりましてお食事タイム・・・・
昨日は初代のラーメンでしたので、本日は海の見える鮨屋に閣下をお連れしようと考えていたのですが、閣下のたっての希望により本日もラーメン初代へ向かいます。
閣下はいつも北紀行最終日には、心残りを残したくないという気持ちが強く、いつもスペシャルで食に挑みます。
で、今回の閣下のオーダーは「新塩味チャーシュー大盛り」!
・・・高脂血症に気をつけてくださいね・・・・・

会場に戻り国親父閣下はロシア艦隊の撤収に入ります。
本当はお手伝いをしなければいけないのですが、物が余りに繊細なため手伝えるのはダンボール箱の封印程度・・・・・
で、2時半になって小樽駅までお送りします。
今度はいつお会いできるでしょうかね。

夕刻を向かえ見学者もいなくなって、会場には何ともいえない倦怠感と充実感が広がっています。
4時になったのでディアス氏の「撤収!」の掛け声と共に皆一斉に行動開始。
精密な模型は出すのも大変ですが仕舞うのが更に大変!
自分も何箇所か破損を出してしまい、後での修整作業を作ってしまいまし。
(でも、すぐはやらずにその内忘れ・・・次のお披露目で大慌てのパターン)
荷物を車に積み込んで解散のご挨拶。
で・・・・誰とも無く次は2009年!ということに決まったようですね。
また作り溜めですね。頑張らなくっちゃ!


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 kudopapa