11/10〜11日、恒例のMPMC展示会がいつもの年より一週間送れて開催されました。
なにか最近はご愛用のNHKホールが大人気で(安い!)、今年はついに抽選にもれてしまったとか。(会員各位の視聴料不払いがばれたかな?)
なので今年は一週間遅れで会場は室蘭文化センターです。

ここは自分が7歳の時にオープンした古手の建物ですが、意外ときれいで中も清潔。
大ホールを借り受けるのは流石に無理があるので地階(斜め一階)の小ホールでの展示となりました。(会長曰く、数年後には大ホールだぜい!)

前々日、シュガー長官よりまたしても海軍部の立場が弱いとのSOSが入っていたため、無限蒸気艦隊を大動員して札幌を出立。
途中なにやら遅い車がいっぱいだったので、トイレタイムも取らずに一直線に会場に向かったのですが、到着したときは膀胱が臨界爆発寸前で、大西洋横断のリンドバーグの気持ちが痛いほど判りました・・・・・・・

会場はちょっと狭めでしたが、模型の展示としてはマズマズでした。
が・・・・照明がかなり暗めで、細部を見たり写真を写すのは苦労しましたね。
奥の本部席にはイサゴローノフ大尉が陣取って若い会員に睨みを利かせております。


で、こちらも体内の廃棄物を急ぎ処理して陳列に取り掛かります。
SOSが入っていたので艦船部門やいかに!と勢い込んで陳列台を見ると、たしかに作品は1/700が数点の状態でしたが、場所自体はカーモデルやなんかで結構埋まっていて、スペースはたいして有りません。
しかーし!
長駆ここまでやってきましたので、全艦艇をダークダックス状態の斜め置きで無理やり差し込んでいきます。
「年代の古い順から並べましょうか」とシュガー長官がおっしゃったため、やけくそで清国北洋水師の「致遠」まで久々の登場です。
致遠、定遠、ワリヤーグ、アウロラ、ケーニヒ、エムデン、フッド、長門、霧島、日向、KGVにミズーリ、アリゾナ!

スケールはバラバラなのですが、大方でかいので人目を引くことではピカイチですね。
オレゴンと4本煙突駆逐艦は置物にちょうど良いとのことで、入り口正面の台へ鎮座。
御開帳が終わったので会場を一回り。
各部会毎に大量の展示品が見るものを圧倒します。
まずは「世界の双発機」
有名どころの月光、屠竜、百式司偵から97重爆、96陸攻とずらりと並びます。
なかでも新進気鋭のW会員の1/48一式陸攻は、外板のたわみを塗装で上手に表現してあってなかなかのものでした。
(この人・・・大物病にかかったようですね)
一段下がった場所はB25、B-26、P-38、1/48のDC-3の米軍機が大量に並びます。
こちらはアメさん流のノーズアートが楽しいですね。
得体の知れない(大変失礼!)ドイツ軍双発機がビッシリと。
この人たちもいったい何時こんなに量産しているのか・・・・・謎ですね。

お次は1/72二式大艇。
このハセガワの古い極悪キットを、実に現代風のキットかと思わせるほどきれいに作りこんでいます。
特に左はW氏が今年の合同例会で未完でありながら2位を獲得したいわくつきの逸品。
今回はちゃんと完成していましたね。
こちらはオーネダ氏のオーネタ・・・・・・
97大艇!す・す・素晴しい!!
表面処理、塗装、作り込みと今回の展示会で自分が一番感動した作品です。

ここで卓を折り返すと、ガンプラ&フィギュアのコーナーです。
自分はこの辺はよく判らないので論評ができませんが、なにやら物凄い作りだとかと・・・
なにか・・・塗装で・・・シャツの下に薄っすらとブルマが見える表現を!

そのお隣はSF系航空機&その他の航空機。でも最近は実際に飛んでてもなんの不思議もない形の航空機キットが結構ありますね。
(推力と飛行制御システムがあれば家でも飛ぶかも・・・)

で、こちらが八雲中将ことスケさんのF-4ファントム独り舞台(一人部隊?)
ライフワークの様にファントムを量産しているようです。
お次はようやく陸軍部隊の登場です。
今回のこの部会のテーマは「軽戦車」。
自分も軽戦車は大好きで、非力な感じがモンスタークラスの戦車とはまた違った面白さを感じます。
こちらでの自分のお気に入りはこれ!
フレッド氏(本当の米国人)製作の95式軽戦車。
10cmも無いような車体ですが何故か堂々とした威厳を感じます。

  SU-85はけだるい感じのフィギュアが、なにか映画のワンシーンを思い起こさせますね。
AFVブースで一際目を引いたのがミニマウンテン氏製作の1/144列車砲「ドーラ」。

80cmの口径で大和の46cm砲の約2倍・・・・・砲弾が7トンもあったそうです。
こんなの作って数千人のスタッフを使いてこでも運用してしまうドイツって、ホントには恐ろしい国ですね。

AFVコーナーはどの会員諸氏が作ったのかよく見なかったので申し訳有りませんが、どれも一級の仕上がりで見るものを瞠目させてしまいますね。
 次の最奥のコーナーは亡き先代会長の寺地憲一先生(自分にとっては中学の恩師)の遺作が並びます。たくさんあった飛行機の遺作は昨年くらいまでに散逸してしまったとのことで、最後の作品を今回展示して、終了後に各会員に遺品として分配するとのことです。
先生の模型人生は後に続く会員の灯台になって先を照らしてくれますね。



先ほど内側のブースから見ていったので外側を一周します。
こちらは車関係。
見事なつやの塗装が目にしみます。

これだけツヤツヤの塗装ですとカメラの自動焦点もなかなか合ってくれませんね。
このカーモデルもAFVも航空機も、最近は異常な製作レベルの向上で、自分の専門外のキットをと思ってもちょっと手が出せなくなります。
(自分、どの分野もやりたいんですけどね・・・・・と言うのもはばかられます)
見学を一巡して落ち着いたので、浜町の天丼の店「天勝」へと思いましたら、なんと先週から1週間の休業!
なにやら従業員が毎年この時期旅行に出かけるためだとか・・・・
仕方ないのでイサゴローノフ大尉、シュガー長官等と近くのラーメン店「大王」へと向かいます。
ここは自分が学生の頃からやっている老舗ですが、ここ何年かカレーラーメンでブレークしてしまい、休日は外に沢山の客が並んでしまうそうです。
時間が外れていたためか待つことなく席につけましたが、店主一声「もっと詰めてくれ!」・・・・・
ラーメン店なんかちょっと評判になるとすぐこういう感じになるものなのか?
自分はカレーラーメンははずして普通の醤油。
味はまぁ室蘭風のこく味が強い美味しい味なのですが、ラードのえぐみが何時までも口中に残る感じで、ちょいちょい食べたくなるお店ではないですね。
昼食後シュガー長官と港北町のご実家に向かいます。
この高台にあるお宅の屋根裏部屋は、知る人ぞ知る在庫キットの魔界となっているところ。
日の目を見れないキットたちの怨念が屋根裏部屋に充満し、お宅全体が薄暗いもやに包まれているように見えるのは自分だけでしょうか?
国親父閣下といいイマデール大尉といい、この日の目を見れない怨霊に取り付かれたお宅は、一度貪欲な会員諸氏へのお蔵だしで除霊をしなくちゃなりませんね!
で今回案内されたのがその屋根裏部屋ではなく、お庭の一角に突如出現した怪しい小屋。
内部は不思議な平行四辺形の間取りで(庭の形状にに合わせた)、棚には艦船関係の蔵書がビッシリと隙間無く鎮座し、おそらく今後は在庫キットも積み重なって第二の魔界になろうことは必死と思われます。
なにか昨年から基礎だけは業者に依頼して、その後は一家総出で建築されたシュガー長官の憩いの小屋(ボケた時の座敷牢?)とのことです。
ここで先代会長の奥様から寄贈された蔵書を車に積み込み、会場に運んで会員諸氏に形見分けをする段取りなのですが、中身は流石というだけの蔵書の数々で、自分も艦艇関係の立場上まずは一箱分確保させていただきました。

会場に戻ってこの蔵書(ダンボール10箱)と残されたキット(軽く100は有りました)を運び込んだところ、猛然とピラニヤ化した会員諸氏が群がってアッと言う間に骨(ダンボール)だけになってしまいました。これは見ていて気持ちがいい光景ですね。
キット頒布会なんかだと、あえて苦労を背負い込むこともないと素通りする気持ちが多い自分に比べると、若い人たちはまだまだ旺盛な気力があるんだなと感心します。
先生!先生の財産は間違いなく皆に引き継がれましたよ。
翌日は雨模様も有ったので、APMC、だんぶりの会メンバーのお客様もまっすぐに会場入りします。
わいわいと見学していただいているうちに函館飛翔会のM会長とS氏も到着。
手が不自由とは思えないものが置いてありますね。



M会長は作りかけの1/500青函連絡船を持参。
「昔ならチャッチャと作っちゃったんですが、大病の後は左手が不自由で思い通りできません。だれか助手がほしいですね」とおっしゃっています。
けど・・・・・
こちらは特別参加のアームズメーカーI氏のコーナー。
いつもの臨場感満点の作品が並びます。


奮戦する戦艦三笠
空母フランクリンの炎上 ハンプトンローズの戦い  南軍メリマックVS北軍モニター
ネットで大人気!柔らか戦車  兄者ー! 他にも長官の異色の作品が目を引きますね。
お昼は港近くにある洋食屋「ノンシャラン」へ。
ここはちょっとお高いのですが、とにかくボリュームが凄い!
味は前に食べたときになにかピンとしなかった記憶があったのですが、今回も見た目とは違った薄味。
でも・・・完食して思ったのですが、この量で強い味だったら絶対に食べ切れなかったですね。
夕刻が近づきお客様がお帰りになった後会場を撤収。
フェリーターミナルのレストランで反省会。
今年も終わったな〜と思いましたが翌々週はHME!!
北艦といい忙しい模型の年ですね。