第三回北の艦船模型展2009

もう三回目になるのかぁ・・・と言いつつ・・・

昨年の末打ち合わせをした時は、まだまだ来年の話ってな感じであんまり真剣に考えていなかった気がしますが、年を明けての打ち合わせを重ねるうちにあっという間にやって来た感がありますね。
で、今回の特集が「1/350の艦船」と決まって、参加者銘々がこれをやりますと目標(ノルマ?)を掲げて製作に入る中、自分はやってみたかった英海軍巡戦「リパルス」を公言したものの、発売時期が遅れフルエッチング発売の目途も立たなかったため、急きょテーマを変更。
いつも目の前の棚で「俺を早く作れ!!」と眼を飛ばす真黒な戦艦に腕が引き寄せられ、いつしか箱は開封され製作が始まったのは、あのいわく付のイースタン・エキスプレス1/350「クニャージ・スヴォーロフ」でありました。
まぁこれには布石もありまして、同士「国親爺座郎閣下」が現用ロシア艦を三隻出品するとのこともあり、アスコルドやワリャーグの旧作もあったので、どうせなら新旧ロシア艦隊を1/350で再現してみようかとの思惑もちょいと・・・・
(これに嵌ったシュガー長官はなんとあの巨大難物ロシア海軍空母アドミラール・クズネッツォフをやるはめに・・・・)

余裕を取って始めたつもりの「クニャージ・スヴォーロフ」でしたが・・・・
結果は展示会前の晩の深夜まで目を血走らせて作るはめになろうとは、あの時は全く考えてもみないことでした・・・。
2009年9月12日。
朝7時半にすでに札幌入りしていた国親爺閣下をホテルまでお迎えにあがり、一路ロマン漂う北の港町小樽へ向かいます。
ちょっと早くつきすぎたのでそこらを回っている最中、ある場所で機関車や客車がズラリと並ぶ場所へ閣下の目が釘付け!
「あれはなに?」「え〜あれは手宮の交通博物館で鉄道系のとこですよ」「見たい!」
そうでした閣下は「しょっぱい系」が本業でしたが、「鉄」もかなり入っている方だったんですよね。
と、時間が来てしまったので見学は後ほどということにして。まずは北艦の会場である小樽稲北コミュニティーセンターへ。
(翌日来場されたスカイホーク氏は、ナビに小樽稲北会館と打ち込んだら・・・・・遠く離れた住宅地の町内会館に連れて行かれたそうです・・・)

会場にはすでにスタッフ、参加者が集まっており持参の作品を展開し始めておりました。最後に会場テーブルに敷き詰める白布(MPMC提供)を持参したシュガー長官が来着して会場の完成です。
時間は午前9時55分・・・・10時開場なのでまずは目出度し!
会場は部屋の中央と両側に机を配置、入場して真ん中の机は特集の1/350艦船群。中央にハトさん最新作の大物「赤城」がデンっと鎮座。
死ぬほど頑張ったとのことですが、艦載機が間に合わなかったのが残念です・・・

左回りに千葉より作品参加をしていただきました「松戸海軍工廠」さんの「USS・アリゾナ」「帝政露海軍クニャージ・スヴォーロフ」が並びます。
独特の汚し塗装で実在感満点!
その並びに今回神奈川から長駆フェリーで来道いただいたblackさんの1/350「フッド」が展示。
1/350が初めてとおっしゃるblackさんですが、じっくりと作り込まれた作品はとっても味わい深いものがあり、細部もきっちり手が入った仕上がりに見学者の人気も相当なものでした。
お次に控えしはシュガー長官の24時間建造体制でようやく竣工に(昨日の深夜!)なったばかりの現用露海軍アドミラル・クズネッツォフ。
本当は後の1/350露西亜海軍特集の位置に持っていく予定だったのですが、反対側にディアスさんのエンタープライズがあったため、こちらに併設となりました。
しかし・・・この空母(正式には諸般の理由で重航空巡洋艦)はスキージャンプ式の甲板と巨大な艦橋で、見慣れた米空母に比べるるとそのまがまがしさは格別なものがあります。
その昔、旧海軍の戦艦群はその艦橋をもって「くろがねの城」と評されましたが、この空母やミサイル艦は何というか・・・・海の要塞・・・しかも近づくやつらは蜂の巣だ!という恐ロシア的な威容を誇りますね・・・・。
その後ろは道東の雄customTKさんの1/400シリーズの「フッド、ビスマルク、シャルン・ホルスト、アークロイヤル」の「ビスマルク追撃戦」が、いつもの緻密なタッチで彩を放っております。
さらに後ろにははるばる広島からの作品参加、kansen太郎さんの日本海軍重巡「高雄」駆逐艦「雪風」が。
その作り込みの凄さにマクロで思い切り接写する見学者が引きも切らず、主催者側としてそのたんびハラハラドキドキ!。
見ていただく方には申し訳ありませんでしたが、ケースに収納しての展示とさせていただきました・・・・・ゴメン(-人-;)(;-人-)ゴメン
その展示島?の隣には・・・・
来ましたよ!zeroさん、matuさんの1/100、一から手造りの海上自衛隊護衛艦隊群!とにかくそのでかさは驚嘆の一語・・・・しかも手を抜く場所のない造りに二度驚嘆!
これでほんとにラジコンで水上を走るんですから三度驚嘆してもまだおつりが来そうです。
しかしまぁ・・・こんなのがデンとあると1/350の他の作品が小さくなって見えてしまいまして・・・・1/700が視界から消えていきそうです・・・・
出品は「しらね」「じんつう」「さくしま」「くまたか」「ゆうぎり」「きりしま」
最新イージス艦からミサイル艇、掃海艇までその威容を誇示しておりました。
御両人曰く、我々はモデラーというよりも・・・まぁその・・大工と言ったほうが正解でしょうかねと・・・・。
制作過程を記録した小冊子が置いてありましたが、木材の加工から始まって組み付けに至る工程を見ているとそれは実感できますね。(途中まで家具に見えた!)
展示中には実際にこの艦に勤務されている艦長さんや乗組員の方々がやってきて軍艦旗やメダルを頂いたそうです。(宝物ですね!)
この辺で壁際に目を移すと、MPMCプレゼンの新旧ロシア艦隊のコーナーが。
昨晩まで必死こいて作った「帝政露海軍クニャージ・スヴォーロフ」を筆頭に、防護巡洋艦「アウロラ」「ワリャーグ」「アスコルド」「戦艦ポチョムキン」一段高い所に国親爺閣下ご謹製の現代艦、1/350 親衛ロケット巡洋艦 「ワリヤーグ」大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」大型駆逐艦 「オトリチヌイ」」が鎮座。

今回のこのレベルの高い展示会でも国親爺閣下の作品はトップクラスの細密作り込みといっても過言ではないかと思いますね。

その流れの次には・・・枯れ木も花の何とかで自分が出品した旧作品数点・・・・
説明文をやってる暇がなく、作品の展示のみにしていたところアンケートでしっかり書かんかい!と怒られてしまいました。(ご見学の皆様に慎んでお詫び申し上げます・・・)で次は、はるばる加賀の国からの作品参加「北國海軍工廠」さんの架空艦隊ランロム国の装甲機帆船「ミターラ」と完全スクラッチのフランス型水雷艇、それに自分の装甲機帆船「プイイ・フュッセ」・・・いずれも仮定年代は1890年〜1905年くらいのおふざけ品なのですが、意外と見学者さんの食い付きが良く、説明するのに冷汗をかきましたね。
(ミターラ、プイイ・フュッセの元がカティーサークと日本丸といったら皆さんのけぞっていました)
その横にはW西さんの1/250大和と息子さんが作られた南極観測船白瀬が展示。
白瀬のところにはポータブルのDVDプレイヤーが置いてあって、海自作成の白瀬のPR映像を流しておりましたので・・・・自分も寄生虫になって1/700宗谷のジオラマをここにコソコソと移動・・・・・
いや〜なかなか良い雰囲気だったんでないかい?(ごめん!W西息子さん)

お客さんもボチボチ入りだした11時半、MPMC組はblackさんをお誘いし小樽の有名ラーメン店「初代」にお昼を頂きに。
ここはいつも混んでいて並び必須のお店なのですが、入った時間がドンピシャでちょうど4人掛けのテーブルが空いておりました。
その後すぐに店前に人が並び始めたので・・・・僥倖でしたね!
ここは店主の発想力が凄く、塩でも新塩、元塩と複雑な種類が存在します。
で・・・・注文は・・・新塩、元塩、醤油大盛り、醤油チャーシュー、チャーマヨひとつ・・・・混んでる時間に実に嫌な客ですね・・・
自分、朝食べてなかったので大盛りにしてみたのですが、やっぱり多すぎて完食はしたものの夜まで満腹状態が持続してちょっとまいりました。
(お味はいつもどおりグッドでした)

二回目に続く