メモリアル・フラワー
ＨＰの容量や処理速度を考えると、「去年の今頃」を終えたものから、順次削除していくのが妥当だと考えました。しかし、中には自分としては珍しい花、思い入れの強い花というものがあります。それらは、こうした形で、ひっそりと残すことにしました。
レブンコザクラ：サクラソウ科サクラソウ属：ユキワリソウの変種とされるが、株が大きく花も多い。２００６年６月１０日（礼文島）
ミヤマオダマキ：キンポウゲ科オダマキ属：園芸種のオダマキはこれを改良したもの。高山植物だが、礼文島では海岸沿いにむしろ多かった。２００６年６月１０日（礼文島）
レブンハナシノブ：ハナシノブ科ハナシノブ属：カラフトハナシノブの内、礼文島に自生するものは花柄が短く花が纏まってつくので、レブンハナシノブと呼ばれる。２００６年６月１０日（礼文島）
レブンアツモリソウ：ラン科アツモリソウ属：礼文島特産として有名な花。盗掘によって激減したが、保護によって復元しつつある。２００６年６月１１日（礼文島）
カラフトアツモリソウ：ラン科アツモリソウ属：北海道に僅かに自生する。礼文島のものは移入種との噂もある。２００６年６月１１日（礼文島）
サクラソウモドキ：サクラソウ科サクラソウモドキ属：北海道と樺太の一部にしか観られない貴重な植物。蕊が外側から見える点でサクラソウ属と区別される。偶然にも礼文島で自生地を見つけたので、我々にとっては、礼文島でもっとも印象的な花である。２００６年６月１１日（礼文島）
トラキチラン：ラン科トラキチラン属：ギンリョウソウなどと同じ腐生ランで距と唇弁が逆さになって咲く。和名は発見者の神山虎吉に因んだ。２００６年８月１０日（長野県）
エゾスズラン：ラン科カキラン属：別名アオスズラン。亜高山帯の樹林下に生える。高さは50cm以上になり大型。２００６年８月１０日（長野県）
アキギリ：シソ科アキギリ属：本州中央部の山地に生える大型のシソ科の花。雄しべに虫が乗ると、上の雄しべが降りてきて背中に花粉をなすりつける仕組みになっている。２００６年１０月１３日（夜叉ヶ池）
クロバナヒキオコシ：シソ科ヤマハッカ属：日本海側の山地の林縁に生える。伊吹山や夜叉ヶ池には、日本海要素の植物が多く入り込んでいるようである。２００６年１０月１３日（夜叉ヶ池）
ユキワリイチゲ：キンポウゲ科イチリンソウ属：日本の南西部に分布する。蕾と開花後の印象がこれほど異なる花も珍しい。２００７年３月２日（三重県津市）
セッコク：ラン科セッコク属：日本の中南部に分布する着生ラン。長い間セッコクは我々にとって幻の花だった。ところが始めて観た自生のものがこれ。それまでのイメージが崩れ去った。２００７年６月２１日（愛知県設楽町）
キンセイラン：ラン科エビネ属：山地の林内に生える清楚なラン。２００７年６月３０日（愛知県設楽町）
タガソデソウ：ナデシコ科ミミナグサ属：長野・山梨・岐阜県だけに分布する珍しいハコベの仲間。絶滅危惧Ⅱ類。上高地以外では始めて観た。２００８年６月７日（長野県伊那市）
ミズトラノオ：シソ科ミズトラノオ属：トラノオと名のつく植物はサクラソウ科やタデ科に多いが、この花はシソ科で頭も垂れない。花柱に生える毛が鮮烈だった。２００７年９月８日（愛知県瀬戸市）
ヒメヒゴタイ：キク科トウヒレン属：ヒゴタイの名がついているが、ヒゴタイ属ではない。蕾の状態がヒゴタイを連想させたのだろうか？ 総包片の先にピンク色の付属隊があり、花弁のようにも見える。蕾の方が人気があるようだ。２００７年１０月５日（滋賀県米原市）
オキナグサ：キンポウゲ科オキナグサ属：山の明るい草原に生える多年草。２００８年５月２７日（長野県）
アズマギク：キク科ムカシヨモギ属：主に関東以北の山の草原に生える多年草。２００８年５月２６日（長野県）
アオチドリ：ラン科アオチドリ属：山地の樹林下や草原に生える多年草。２００８年５月２６日（長野県）
コモノギク：キク科シオン属：山地の岩場に生える多年草。２００８年８月１８日（三重県）
ナツエビネ：ラン科エビネ属：湿り気のある林内に生える多年草。２００８年８月１１日（滋賀県）
イワシャジン：キキョウ科ツリガネニンジン属：山地の岩場に生える多年草。２００８年１０月９日（愛知県）
イワチドリ：ラン科ヒナラン属：湿った岩場に生える多年草。２０１０年５月２８日（岐阜県）
ホテイラン：ラン科ホテイラン属：亜高山帯の暗い林に稀に生える。２００９年６月２日（長野県）
カモメラン：ラン科ハクサンチドリ属：低山～亜高山の林の中に生える。２００９年６月２日（長野県）植栽。
イナモリソウ：アカネ科イナモリソウ属：林中の陰地に生える多年草。２００９年６月７日（静岡県）
