奥能登の春


日本海側の鮮やかな雪割草は、かねてからの憧れだった。能登地震から一年を経過して、復旧も順調に進んだようだ。念願の猿山は、全山を雪割草とキクザキイチゲが埋め尽くしていた。人間にとっては厳しいはずの雪が、草花たちを暖かく包んでいたのだろう。それぞれの色彩で、草花たちは待ちかねた春を謳歌しているようだった。