野草の森から2013(2)

2月9日 氷柱

2月に入ってから、比較的暖かな日が続き、溶けてしまった氷も多い。毎年、この時期になると凍る、小さな沢の小さな滝も、今年は凍りかけて、途中で消えてしまった。昨日から、本格的な寒波が戻ってきた。ミニ氷瀑は出来ただろうか?


湧水の多い場所では、それが凍って、無数のつららを作る。規模は大きくないが、氷柱群が出来上がった。
  

  

  
残念ながら、氷瀑は出来ていない。今年は絶望的だろうか?
  

  
滝壺から下流にかけて、様々なつららが、目を楽しませてくれる。

午後は野鳥を追ったが、残念ながら、見慣れた鳥しか現れない。

  
エナガの群れが、大挙して訪れた。
  
モズも田んぼを中心にして、テリトリーを守っている。

冬のネタも使い果たした。そろそろ、春モードに移りたい。最初の春を探してみた。

  
里の庭のフクジュソウが、今年も芽を出した。去年とほぼ同時期だ。このまま、春に移って欲しいのだが・・・。


2月3日 朝靄

たいした成果も期待できそうもないので、ゆっくり目に出発し、到着は10時近くになった。観ると、ビオトープ近辺の田んぼから湯気が立ち上がっている。どうということもない風景だが、生命の活動が沈滞化する冬場には、楽しみにしている情景だ。喜び勇んで、カメラを手に走り回る。


昨日の雨が地面に染み込み、陽が射すと温められて、一斉に蒸発する。
  
到着が僅かに遅れたのか、光芒がクリアに出ない。
  
そして祭りは終わる。
  
明日は立春。春の気配を感じたのか、オオイヌノフグリが咲き始めた。帰化植物だが、すっかり春を告げる一番花になったようだ。
  
在来種の一番花はこれだろう。早いものは年末から咲いているし、風媒花なので華やかさはない。ハンノキ。
  
ネコヤナギは、冬芽の外套を脱ぎ捨て、蕾になった。アジサイも、目覚めたようだ。
  
ホオノキの芽も膨らんできた。オニグルミの葉痕は、いつ観ても笑える。それぞれに春を感じているのだろう。

翌朝、目覚めると、本格的に雨が降っている。・・・・・・。これでは、温泉に浸かって、美味しいものを食べて、早々に引き揚げるしかないな・・・。雨が小降りになったところで、一応、里を散歩しておこう。

  
山には、良い雲が立ち上がっている。
  
暖かな日が続いているので意外だったが、近くの山も薄化粧している。
  
山手の方をドライブしてみる価値がありそうだ。方針変更!(ブログに続く) 
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1月26日 大雪の降った日

この冬一番の大雪が降った。東濃は地形的な条件から、降雪は意外に少ない。ビオトープ周辺では、一面が真っ白になるのは、年に2回程度だろう。待ち構えていた数少ないチャンスである。


ビオトープから二ツ森山を望むと、折からの風に雪塵が舞い上がる。
  
真っ白になった山里を、ビオトープへ向かってみよう。
  
ビオトープもすっかり雪化粧している。
  
野草の森も、雪に埋もれた。
  
突然、雪埃が舞い上がる。
  
一瞬の光芒が生まれた。
  
人気のなさに油断したのか、ノウサギが一瞬姿を見せ、慌てて逃げ去った。
  
芽を出したばかりのミズバショウも、雪を被っている。周辺を散歩すると、野鳥の動きも、いつもと微妙に違う。こちらでは、これまで気づかなかったが、アオジらしい。
  
なかなか見つからなかったベニマシコのオスをやっと見つけた。右はメスだと思うが・・・。
  
アトリも姿を見せた。
  
お気に入りの渓流も、雪化粧している。


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