野草の森から2013(4)
3月16日 春に向かって
まだ梅すらほとんど咲いていない山里の遅い春。明け方にはうっすらと霜が降り、氷が張る。それでも日差しがあって、風がなければ、春を思わせる暖かな陽気だ。一歩ずつ春が進んでいる。
四季庵では、ミスミソウが咲きそろってきた。
この花を見ていると、気持ちまでが温かくなるから不思議だ。
この雪割草も、何度目の春を迎えたことだろう。
里の暖かな斜面では、今年もハルリンドウが咲き始めた。
アセビは、もう満開寸前だ。
里を散歩すると、フキノトウが芽を出し、タンポポも咲き始めている。
ビオトープのツクシも頭を持ち上げてきた。里ではタネツケバナも観られるようになった。
オオイヌノフグリしか見当たらなかった畦も、賑やかになってきた。ナズナ・ヒメオドリコソウ。
ホトケノザ・ミドリハコベ。
里の暖かな場所で、やっと梅がほころび始めた。ビオトープのシキザクラも仕切り直し。今度は大丈夫そうだ。
ネコヤナギはすっかり花になった。それを追いかけるバッコヤナギ。
隣人の庭のミズバショウが今年も春を告げる。
今回の大収穫。びっしりとカヤランがぶら下がっている。
野草の森のバイカオウレンが一輪だけ咲いた。でも、それに続く様子が・・・。サクラソウ発芽。
今回もウソ登場。成虫で冬を越したルリタテハが初登場。
足踏みしていた春も動き始めたようです。もうすぐお彼岸、そしてホタルの幼虫の放流です。
3月9日 ゆっくりと進む春
暖かな日が続いたので、一気に春が進んだかと思いきや、先週とさほどの変化もない。帰化植物のヒメオドリコソウすら、あまり目立たず、季節は昨年よりも、やや遅れ気味のようだ。
それでも、ザゼンソウは去年よりもずいぶん早く咲いた。しっかり根付いたようだ。
四季庵では、ミスミソウも目を覚ました。
里のマンサクもやっと咲いた。徒歩圏では、最初の開花だ。
野草の森のセツブンソウも目覚めた。しかし花数が少ない。それでも生まれたばかりの小さな株が葉を広げている。
セリバオウレンは、どんどん花数を増している。
啓蟄も過ぎ、暖かな日差しに、成虫で冬を越した蝶が、動き始めた。
この時期に一番目立つテングチョウ。キチョウはすでに蜜を吸っていた。
これまで見つけられなかったアカゲラをやっと見つけた。コガラはこの冬は多い。