野草の森から2013(8)

5月12日 いのち躍る頃

昼間は長袖では暑いくらいの陽気になった。小動物たちの動きが、一段と活発になるのが、この時期である。


エビネがずいぶんと賑やかになってきた。これから先の季節に咲く野草が、元気であることを祈るばかりだ。
  

  
ヤマツツジも花が増え、クロミノニシゴリも咲き始めた。
  
今年も咲き始めたニガナ・コウホネ。
  
アサザ・クリンソウも、いよいよ咲き始めた。
  
四季庵でも、ナナカマド・ツクバネウツギが咲いている。
  
常連のドイツスズラン・ムシトリナデシコも遅れ気味ながら咲いた。
  
地味ながら、ヒメハギ・サルマメも、咲きそろった。
  
マイヅルソウとサラサドウダンも、咲いてきた。
  
里に降りると、前回咲き始めだったヤマフジとカキツバタが鮮やかである。
  
オオジシバリ・ジュウニヒトエも賑やかになってきた。
  
ツバメはまだ抱卵中。田んぼではカワラヒワが物色中。
  
アサザの葉陰で、トノサマガエルが憩う。カゲロウの仲間のキバネツノトンボも休んでいる。(はじめて観た)
  
ヤマツツジにやって来たのはカラスアゲハ。渓流の苔も鮮やかになった。

天気予報では、今年の夏は記録的な猛暑になりそうだとか・・・。なんとなく予感していたことだが、多様な生命が暮らしていける環境を保ちたいものだ。


5月4日 GW後半

相変わらず寒暖の差が激しいが、さすがに霜が降りることはなくなったようだ。野草の季節は、再び遅れ気味に戻ったようだが、初夏の気配も漂う季節になった。


池の畔は、足の踏み場もないほどにハルリンドウが咲いている。<野草の森>でも、そこそこ陽が当たって、湿った場所では、進出を始めた。この地域を代表する野草だ。長い間楽しませてくれたが、そろそろ終盤だろう。
  
野草の森では、やや遅れ気味ながらエビネとオトコヨウゾメが咲き始めた。
  
ヤマフジの季節がやって来たようだ。
  
ヤマツツジ・カキツバタが咲き始めた。
  
遅れていたサルマメやワスレナグサも咲き始めてきた。
  
ウマノアシガタやチゴユリの姿も、めっきり増えた。
  
一面を埋め尽くすミツバツチグリ。従来は、葉が茂るだけで、花を殆どつけていなかったアギスミレだが、去年あたりから花の数が目立って増えてきた。笹を刈った効果が、やっと現れてきたようだ。
  
陽地のゲンゲやミツバツチグリ、林床のフモトスミレ。確実に増えてきている。
  
今年も狙っていたショットをモノに出来なかったギフチョウだが、卵は無事に産みつけられていた。春の蝶も産卵シーズン。ヒメウラナミジャノメが交尾中。
  
渓流では、ミヤマカワトンボの姿。冬鳥が去ったあと、ホオジロが我が物顔でくつろぐ。


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