野草の森から2013(10)

6月9日 雨はまだ

昨夕、待望の雨が降ったものの、短時間だったので、お湿り程度にしかならない。水車を修理し、ホタルの舞う季節になったが、水不足は深刻だ。もっとも、台風が発生し、日本に向かっているので、水不足は間もなく解消しそうである。
水不足の割には、生き物の推移は順調に進んでいるように見える。この時期に咲くべき花も咲き、この時期に登場する昆虫なども、順番に現れてきている。ビオトープのゲンジボタルも、この日の夜に光り始めた。


長野県木曽地方や岐阜県の東濃に分布するキソキバナアキギリも咲き始めた。
  
キバナアキギリは、名前通りに秋に咲く花だが、こちらは初夏に咲くので、変種として扱われている。
  
イチヤクソウも、順調に咲き始めた。
  
数年前まで四季庵にあったクモキリソウ。野草の森に登場した。嬉しいニュースだ。
  
梅雨の時期を代表するササユリとツルアリドオシも、咲き始めた。
  
ノアザミとネジキも、最盛期に入っている。
  
クリの花も咲き始め、桑の実も熟してきた。
  
湿地ではハッチョウトンボが飛び始め、モンキチョウは珍しく吸水している。
  
ツバメの雛は巣立ちの準備に入ったようだ。トノサマガエルの姿もずいぶん目につくようになった。

そろそろカワセミが孵化する頃だ。餌採りの練習をする場所を探して、川の下流を探索してみた。

  
モアイ像のような花崗岩。渓流の淀みを調べてみたが、そんなに簡単に見つかるはずもない。

  
それでも、キビタキのメスが現れてくれた。


6月1日 梅雨の中休み?

今年は本当に雨が少ない。その意味では梅雨を楽しみにしていたが、入梅した途端に中休みである。宣言直後に晴れが続くことはよくあるので、まとまった雨が降ることを期待しておこう。ここに来て、元気がない植物もいくつかある。おそらく水分を多量に要求する植物なのだろう。その一方で、ランは順調に咲き始めている。もともとランは、乾燥に強い植物である。


今年も順調にヤマトキソウが咲き始めた。
  
トキソウに比べて、花弁を開ききらない。恥じらいがちな風情が好もしい。
  
野草の森のイワチドリも順調である。
  
シライトソウも、そろそろ盛り。タツナミソウもやっと咲き始めた。
  
ノアザミ・ヒツジグサも増えた。
  
ナワシロイチゴ・タチドコロも咲き始めた。
  
スイカズラも一気に目立ってきた。
  
ガマズミも咲き始めた。この花にはアオハナムグリが集まりやすい。
  
コアジサイも咲き始めた。アジサイの季節到来。
  
ネジキ・ナツハゼも咲いている。
  
イボタノキも咲き始めた。ツクバネウツギが終わり、コツクバネウツギの季節に移った。
  
ヤマボウシも満開になってきた。秋に美しい実をつけるツルウメモドキが、ひっそりと咲いている。
  
トウバナも咲き始め、ナツグミの実も熟してきた。
  
大型のトンボも目立ってきた。ムカシヤンマ登場。交尾かと思ったが、争っているようなハンミョウ


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