野草の森から2013(12)

7月13日 猛暑の夏

梅雨明け宣言後、連日の猛暑日・熱帯夜が続いた。あまりの暑さに、名古屋では、野鳥や昆虫の姿も、殆ど見かけない。日差しも翳った今日は、久しぶりに過ごしやすい。と思ったら、雨もぱらつき、夜は涼しくさえあった。久しぶりの避暑地気分だ。
一見したところ、目立った変化はないが、目立たないところで、新しい花たちが咲き始めている。季節は次のステップに移ってきたようだ。


ユウスゲの数も増えてきた。
  

  
野草の森のオオバギボウシも咲き始めた。
  
コケオトギリの季節も始まったようだ。
  
地味ながら、ノギランも咲き始めた。
  
ヒメヤブランの姿も増えた。
  
アキノタムラソウとは呼ぶけれど、もうずいぶん咲き始めている。
  
ヤブカンゾウも盛りだ。
  
ヒヨドリバナも準備完了。オモダカも最初の一輪をつけた。
  
花のサイズも小さく、花も疎らなサジオモダカ。オモダカは雄花と雌花に別れるが、こちらは両性花。
  
オオバノトンボソウも開花した。コバノトンボソウもずいぶん増えた。
  
湿地はモウセンゴケの季節。しかしミミカキグサが早くも咲き始めている。8月に入れば、主役交代。
  
タカサブロウに混じって、キツネノマゴが咲き始めた。
  
元々はフランスで交配された園芸植物だが、各地で野生化しているヒメヒオウギスイセン。
  
樹木では、ネムノキが咲き始めた。
  
ヒメコウゾの実が熟した。甘いが・・・。今回もメスグロヒョウモンが登場かと思ったが、オオイチモンジのようだ。


7月6日 梅雨明け

今朝、関東甲信地方が梅雨明けしたと、テレビが告げていた。この地方の梅雨明けも遠くはなさそうだ。(7月8日に東海地方も梅雨明けした。平年よりも13日も早いとか。)
この時期になると、新たに咲く花の数も減り、ネタ不足に悩まされる。一方で、草は一気に伸びる。草刈りなどの作業に追われる時期である。今年は<野草の森>の変化を見る基準の年にしたいので、少々無理をして、毎週アップを続けているが、きつくなってきたのも事実である。


オスとメスで全く外観が異なるメスグロヒョウモン。去年までは見過ごしていたが、意外に多いかも・・・。
  
隣の集落を走っていると、久しぶりにキジが現れた。この時期は、子連れのメスを観たいのだが・・・。
  
先ずはユウスゲの様子を観ておこうと溜め池に向かうと、メスグロヒョウモンがノアザミの蜜を吸っている。オスはどこだ?
  
四季庵では、ヤブコウジが一気に咲き始めた。今年は花のつきが良い。

午後はビオトープの作業をしながら、ネタを集めるつもりだったが、夕立が始まった。雷も近い。ようやくやんだと思ったら、再び始まる。結局、夜半まで土砂降りが断続した。ユウスゲは咲きそうだったが、これでは出かけられない。
翌朝は、数少ない花を求めて、集落一帯を歩くことにした。

  
先週咲き始めたネジバナやヌマトラノオが増えてきた。
  
驚いたことに、もうゲンノショウコが咲き始めている。
  
ミゾカクシやツユクサは、これから嫌というほど咲くが、まだほんの咲き始め。
  
ナンテンもやっと咲き始めた段階だ。
  
ノカンゾウも咲き始めたばかり。四季庵ではヒメヤブランが最初の一輪を開いた。

  
さすがにハッチョウトンボのピークは過ぎ、アオイトトンボが目立つようになった。透明な翔を持つ蛾、オオスカシバも目立つ。
  
ゴマダラカミキリ・マメコガネ、夏の甲虫類も姿を現した。
  
まだ尻尾が残るシュレーゲルアオガエル。目立たない場所で、生命の営みが進んでいる。

作業終了。午後3時になった。ユウスゲは開いただろうか?

  
まだ一輪だけだが、ユウスゲの季節も幕を開けたようだ。ピークは半月後だろうか?


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