野草の森から2013(18)
12月24日 年の瀬
強い寒波が居座り続けています。朝起きると、携帯パソコンも起動しないほどに冷え込んでいます。暫く炬燵の中に入れて温めてからでないと、起動してくれません。寒さはとびっきりなのですが、空気が乾燥しているのか、窓の外は霜で真っ白という具合にはいっていません。冬は早朝の時間帯を逃すと、なかなか被写体にも事欠くことは判っていても、ついついスタートが遅くなってしまいます。
昨日の到着時にも出来ていましたが、一段と大きくなったシモバシラ。
毎年花を咲かせ、冬の華もつけてくれるのですが、株数が増えてこないのが誤算です。
溜め池に陽が射し始め、朝靄が池面から立ち上がります。
ナンテンもうっすらと薄化粧。
ビオトープの池も霜で白くなっています。
木の葉や木の実も霜を纏って、一瞬の輝きを放っています。
今年の冬は寒いので、冬鳥も早くやってくるだろうと考え勝ちですが、どうも遅れ勝ちのようで、ジョウビタキの姿さえ見かけません。20日ぶりにやってきて、そうそう簡単に見かけるものでもありませんが、今年も冬鳥は低調でしょうか? 年が明ければ、増えることを期待しましょう。
前日の夕暮れ間近に見かけたカシラダカの群れ。この周辺でもっともよく見かける冬鳥です。
なにはともあれ、一応無事に今年も暮れそうです。
12月1日 何もない季節
近頃めっきり寒さに弱くなってしまったので、寒波が緩む日を選んで訪れました。この時期は、何もない時期なので、この選択は吉と出るか、凶と出るか?
予想通りに黄葉は殆ど終わってしまっています。ケヤキの柔らかな紅葉が、青空に映えます。
ツクバネの実が、まだたわわに残っていますが、初雪の頃には散ってしまっているでしょう。
ツルウメモドキの実も、ずいぶん弾けてきましたが、残念ながらメジロとは出会えません。
夕焼けを待つ間に覗いた雑木林。まだ黄葉が残っていました。
やがて夕焼けのショーの始まりです。
夕焼けの様子は、ブログでご覧ください。
山里の夕焼け
翌朝は、予想していたよりもずいぶん暖かでした。それは助かるのですが、霜も降りていません。こうなれば、鳥を探すしかありません。
ビオトープでは、ウラギンシジミが越冬モードに入っています。やっと現れたエナガ。
シジュウカラとヤマガラも、混群で現れました。夏の間も、時々は姿を見かけるお馴染みさんは、よく見かけるようになってきましたが、冬鳥の姿がさっぱりです。何も見つからないまま、昼になってしまいました。落胆して引き揚げようとした時、池の対岸に見慣れない姿が現れてくれました。
なんといっても遠いので、証拠写真ですが、カケス。小ぶりのカモだなと思いつつ撮ったら、オシドリのメスみたいですね。
11月16日 紅葉の頃
花の季節が終わる頃から、個人的なスケジュールと天気が噛み合わなくなって、なんとなく足が遠のいてしまった。うかうかしていると、この周辺では紅葉も終わってしまう。
野草の森のヤマザクラも、ずいぶん葉が散っている。
今年は紅葉も余り期待できないと予想していたが、黄色の色づきが特に悪いようだ。
シロモジやタカノツメの透き通った黄色が映えないのが寂しい。ハナノキもかろうじて葉が残っていた。
ビオトープのシキザクラは、やっと咲き始めたばかりだ。
マルバノキの紅葉は、散り終わっている。花のつきは悪くない。
池の方でも、黄葉は地味だ。
珍しく鵜がいると思ったら、そこへトビがやって来て、水面すれすれに通り過ぎた。何をしに来たのか?
ツルウメモドキの実も、ずいぶん弾けてきた。残念ながらメジロは来ていない。ウメモドキの実も少なくなってきた。
全体的に寂しい中で、今年はヤブコウジの実が多い。スイカズラの実も目立ってきた。
この時期には多いサンカクヅル・ツクバネの実だが、冬枯れの頃まで残るか?
ホコリダケも一杯出ているが、なかなか大量に胞子を飛ばせるものが見当たらない。