野草の森から2014(3)

5月2日 生命躍る季節

ゴールデンウィークの頃は、ビオトープ周辺が新緑を迎え、もっとも輝く季節の一つです。しかし、一方で、高速道路は大渋滞になるので、迂闊に出歩くと酷い目にも遭います。仕事を離れてからは、時間には余裕があるので、どちらかというと休日は避ける傾向があったのですが、今回も大渋滞を微妙に避けるタイミングを選んでみました。


四季庵のヤマシャクヤクがちょうど咲いています。ヤマシャクヤクは一日花。残念ながら今年も一株しか咲かないようなので、奇跡的なタイミングで訪れたことになります。翌日には散ってしまいました。
  
周辺は新緑の季節を迎えています。
  
満開を迎えたイカリソウ。
  
エビネも咲き始めています。
  
ヒメハギとサルマメ。小さな花ですが、なんとなく毎年楽しみにしている花です。
  
一番気になっていたエナガ。かなり悲観的な観測をしていたのですが、無事に元気なヒナが育っていました。久しぶりにメジロも姿を見せてくれました。エナガの詳細は、ブログをご覧ください。

  
コバノガマズミは、早くも満開になっています。
  
ズミとベニドウダンも咲き始めました。
  
ビオトープではサクラソウが峠を過ぎたところです。ニョイスミレも一気に咲いてきました。
  
野草の森ではチゴユリが広がってきました。ヒメカンアオイは今頃になって花が咲き、新葉も出てきています。気になって、少し葉を裏返して調べてみたのですが、その範囲ではギフチョウの卵は見つかりません。全体を調べることはとても出来ませんが、ヒメカンアオイの新葉が出る時期がだんだん遅れてきているのは心配な材料です。
  
野草の森のカヤランは、今年も頑張って花を咲かせました。(周辺の自生のカヤランは、ブログをご覧ください。)

  
オトコヨウゾメも満開になっています。今年は赤い実を沢山つけてくれるでしょうか。
  
ミツバツチグリの黄色い花が、今年も一杯咲いています。
  
それに負けじと咲き誇るムラサキサギゴケ。オオジシバリも増えてきました。
  
野草の森でも咲き始めたハルリンドウ。溜め池の畔は満開です。
  
ヤマネコノメソウは、もう種子になっています。この一帯はヤマフジの季節です。
  
コバノミツバツツジは終わって、ヤマツツジが満開になっています。
  
マルバアオダモ・ウワミズザクラも咲き始めてきました。
  
ナワシログミとヒメコウゾもひっそりと咲いています。
  
クワも花を咲かせ、シロバナタンポポには綿毛も目立ち始めました。
  
珍しくカラスアゲハが飛び、ベニシジミもよく目にします。
  
ギンイチモンジセセリやハナバチの姿も見られます。
  
この時期にはよく見かけるミヤマカワトンボ。水田には水が張られました。田植えの季節が始まります。

今回の訪問は、ラッキー続きでした。生命の躍動が感じられる美しい季節です。


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