野草の森から2014(4)

5月31日 夏は来ぬ

天気予報では、日中の気温が30度を超える真夏日になるという話題で持ちきりです。明日は草刈りを予定しているので、猛暑は歓迎できませんが、まあ寒いよりは良いでしょう。
梅雨の時期に向けて、新しい花たちも順番に登場してきています。


なんとなく元気がないようで心配していたセッコクですが、今年も無事に咲いてくれました。
  
ビオトープの池では、アサザが満開になってきました。エビラフジも盛りです。
  
この一帯では、ウツギやエゴノキが目立つ頃です。
  
シライトソウやミヤマママコナも咲き始めてきました。
  
ヤマボウシも満開。
  
ガマズミも一気に咲き始めています。
  
コアジサイも咲いて、梅雨近しを実感させます。コゴメウツギにはコメツキムシも来ています。
  
そしてノバラ・スイカズラ。順調に見える中で、今年はビオトープのタツナミソウ・カザグルマなどの姿が見当たりません。個々の花には、花のつきがよい年もあれば、悪い年もあります。環境条件も非常に微妙なもので、樹木が育っただけでも野草に決定的なダメージを与えることもあります。花も変化して当たり前なのですが、それだけでは片付かない大きな変化を感じてしまいます。
  
ナワシロイチゴは今年も元気です。野草の森のセッコクは無事に花を咲かせました。でも元気かといわれると・・・。
  
溜め池の畔では、ヤマトキソウが咲き始めました。ビオトープのヒツジグサも咲きました。撮影時には気づかなかったのですが、背後でイトトンボが孵化していますね。
  
湿地で芽を出したモウセンゴケを撮影していたら、捕らえられたハエが写っていました。昆虫たちの活動も活発になってきました。
  
梅雨の季節の女王・ササユリの蕾も膨らんできました。この頃、ヤマアカガエルよりもトノサマガエルの姿が目立ちます。
  
玉虫色に輝くハンミョウの姿も目立ちます。一帯では、地味なニワハンミョウも見かけます。
  
散歩していると、本当に久しぶりに狸と出遭いました。食べ物のない冬場に次いで、この時期には、比較的見かけるような気がします。この時期はメスは妊娠中の筈です。出産が近づいて、栄養をつける必要があることが、影響しているのでしょうか?


5月18日 初夏の香り

まだ朝夕は少し肌寒いのですが、ストーブやコタツが必要というところまではいきません。清々しい季節になってきました。新緑と同様に、花の方も少しばかり落ち着いてきて、華やかさという点ではGWの頃には及びませんが、来るたびに主役が交代しています。


小さいけれど、雰囲気のあるマイヅルソウの花が咲く季節になりました。
  
ビオトープの池では、今年もアサザが咲き始めました。
  
日当たりのよい造成地の斜面では、タニウツギが年々増えてきています。崩壊地などにいち早く進出する、パイオニア植物の代表格です。
  
クロミノニシゴリが、今年もあちこちで満開になってきました。
  
そこに群れるクロハナムグリ。ツクバネウツギもこの頃に盛りを迎えます。
  
コウホネ・ヒメシャガも咲き始めです。
  
ワスレナグサも咲きそろいました。
  
この付近には多いツクバネ。雄花に続いて、雌花も咲いています。
  
水辺に咲くカキツバタ。草原に咲くアヤメ。美を競い合っています。
  
キツネアザミ・ヤマボウシも咲き始めてきました。
  
ヒトツバタゴもこの時期が盛りです。
  
気候変動で衰退している野草が多い中で、ずいぶん昔に植えた四季庵のマイヅルソウ。相変わらず広がっています。
  
これもずいぶん以前に植えたドイツスズランとコケモモ。相変わらず元気です。
  
こちらは勝手に入り込んできたムシトリナデシコ。


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