カツカツカツカツ
遠くにソレを見つけて
うんざりとする。
カツカツカツカツ
目は向けない
絶対にあわせない
ただ全身で 気配だけ感じ取って
相手からの敵意だけ感じて。
カツカツカツカツ
耳朶に響く音
胸に木霊する音
ソッポを向いたまま 相手の去るのをじっと待つ。
もしくは自分も足早にすれ違いながら。
視界に入る。
意識しなくとも
銀が目に付く。
やけに目立つその髪が
気を取られてふと見た瞬間
射る様な海の色。
途端に相手は眉間をくしゃくしゃにして
几帳面にそろえられた髪を翻し
勢い良くソッポを向く。
初対面時から何度も当てられる
身に覚えのない悪意。
俺も負けじと視線をそらす。
そしてより歩を早めた。
カツカツカツカツ
段々遠くなる
2つの足音。
カツカツカツカツ
遠くにソレを見つけて
胸が高鳴る。
カツカツカツカツ
目を背けない
視線は外さない
話しかけはしない。
そんなこと出来ない。
カツカツカツカツ
胸に響く音
自分の血流の流れる音
目を固定したまま、早足で近づく。
身を硬くして わざと目線を彷徨わせる
ソレの全容を目に焼き付けるように。
金が揺れる。
風を受けて
溜息をつく。
気付かれぬよう
その瞬間 絡み合った視線
決してこちらを見ることのなかった 葡萄色。
動揺で頭がいっぱいになる。
首元からの熱さに耐え切れず
金の残像を残し 首をめぐらす。
初対面から夢想していた
震えがくるような瞬間。
相手の視線を戻した気配。
俺は顔色を悟られる前に 大きく一歩を踏み出す。
カツカツカツカツ
離れていく
二人の足音。
■一目ぼれなのに素直になれないイザークとその視線が悪意モロだしだと思い込んでるディアッカ。
おふぃしゃるが頑なにこの二人の幼馴染説を認めないのでそれならどうよ!と。
軍で同室になることで相手への認識が変わる…なんていうのも悶えます(微笑)