| ぐんま 鳴尾の熊野神社大スギ |

| 所在地 群馬県吾妻郡嬬恋村門貝 熊野神社 交通機関 JR吾妻線・万座鹿沢口駅 車30分 駐車場 道路が太くなっている |
| 鳴尾の熊野神社大スギ 県指定天然記念物 指定 昭和三十一年六月二十日 所在地 群馬県吾妻郡嬉恋村門貝九八一番地 この大スギは、弘法大師{空海(七百七十四〜八百三十五年)}がこの地を訪れて、杖を立てたものに根が生え、 逆さに育ったと言い伝えられている。熊野権現の創建を、大同元年(806年)とする口碑から大スギの樹齢一千百四年が数えられる。 根回り九m 高さ三十六m、枝が垂れ下がって大地に至るという様相を呈して、『さかさ杉』の名にふさわしいものである。 大スギは平安時代に盛んであった熊野信仰による熊野神社の神域に位置する。大スギから80m程登った所にある岩窟や、 この大スギの下にある大岩は、修験者が信仰の霊場とした所であり、岩窟・大岩ともに梵字が刻まれている。また、下の道路は 江戸時代の毛無道で、中世に万座峠道とともに頻繁に上信両州間に物資の通ったルートである。 平成五年九月建設 群馬県教育委員会 嬬恋村教育委員会 |



| 熊野神社奥の院と梵字岩 嬉恋村指定史跡 所在 群馬県吾妻郡嬉恋村門貝鳴尾 熊野神社は、毛無道(上信両国を結ぶ道)にあります。その参道階段の南入口にある、正面の安山岩の巨岩が梵字岩で、梵字は上面に刻まれています。 顕著な三文字は二十五センチメートルもの大文字で、阿弥陀三尊(阿弥陀如来・観世音菩薩・勢至菩薩)をあらわすものといわれています。 熊野神社裏山を八十メートル程登った所の入り口に、幅二b三十aの 越後まで続くと言い伝えられたほどの深い洞窟がありますが、これが奥の院です。 その中の巨石にも梵字が 刻まれていて大日如来を示しています。さらに奥の巨石にも梵字が刻まれていますが、中央部が剥げているので明らかではありません。 以上の遺跡は鎌倉時代の文保三年(1319)の一月から四月までの間に天台宗の修験者によって造られ、修験修行の跡であると考えられています。 平成十五年六月 嬉恋村教育委員会 |