Fukui杉森神社のオハツキイチョウ
国指定天然記念樹
すぎもりじんじゃ
 所在地 福井県高浜町六路谷(ろくろだに)24  
 交通機関  JR小浜線・青郷駅 車5分 
 駐車場 なし 進入防止のポールあり。道路に寄せる
 
Link                 2017.11.07  
荒れた神社 銀杏は落ちていたが、杉の落葉と混ざり「オハツキ」の認めようがない。社名額は落ちていた。
 杉森神社のオハツキイチョウ
  イチョウは日本全国のほとんどの地域で見ることができる最もポピュラーな樹木の代表ともいえますが、一方では「生きている化石」ともいわれ、
地球上にたった一族一種の貴重な樹木であることはあまり知られてはいません。それは、現生の裸子植物の中でも最も起源が古く、
古生代ベルム紀に最古の化石が知られており、中生代には様々な種類が現れ大繁盛しましたが、現在までに一種類を残してすべてが絶滅しました。
このため、イチョウが「生きている化石」と呼ばれるゆえんです、過去の地球環境やその変化の歴史の手がかりを知ることが知ることができる”生き証人”
と考えられています。
 
 
  杉森神社のオハツキイチョウ 国指定天然記念物  樹周3.4m 樹高36m  樹齢 不明







イチョウには雄株と雌株とがあり、正常の種子(銀杏)がなるものと葉の上に種子がなる「オハツキイチョウ」と呼ばれる変種があります。
「オハツキイチョウ」は全国にに約二十株が知られており、うち七株が植物学上貴重な植物として「国指定天然記念物」に指定されています。
杉森神社に自生するイチョウのなかで雌株の二株が「オハツキイチョウ」で、共に学術上有益なものとして「国指定天然記念物」に指定されています。
本殿手前西側と東側山腹に一株づつあり、葉の上に結実する場合はその年によって増減します。
「オハツキイチョウ」がなぜ植物学上重要なものであるかというと、単に葉に実がなるという奇樹というだけでなく、一種の「先祖帰り」であり、
植物の発生進化系統上から見ると、シダ植物、特にソテツシダに似た葉に実がつく原始的な性質を有しているからです。つまり「オハツキイチョウ」は、
種子ができる植物でありながら、葉の上に胞子をつくるシダ植物に似ていることから植物系統学上きわめて重視されています。
一説には「オハツキイチョウ」は
雄株に多く発生し雌株には少ないといわれることから、杉森神社の「オハツキイチョウ」はきわめて貴重な植物なのです。
                               高浜町教育委員会