富沢のトチノキ
 
県指定天然記念樹
とみさわ
  所在地 山形県最上郡最上町富沢1378 富沢観音・ 富山馬頭観音と同所 
 交通機関  JR・奥羽東線・立小路駅 徒歩20分
 駐車場 あり
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2019.7.24
 山形県指定天然記念物   富沢のトチノキ                 所在地 最上町大字富沢一三七八番地     東昌院
                                                樹周七b十a  樹高三一b
ここ浪高山光C寺東善院・富山馬頭観音(ろうこうさんこうせいじとうぜんいん・とみやまばとうかんのん)の境内には、多種多様な樹木が植えられています。
その中でもひときわ目につくのが、亭亭吐天に向かいどっしりと立っているのがこのトチノキです。樹齢は五百数十年と推定されています。
このトチノキは、富沢の人々が古くから馬頭観音様のご神木として大切に守り育ててきた古木で、富山馬頭観音の歴史の古さを物語っています。
昭和三一年九月、その由緒に加えて、平地ではまれにみるトチノキの大樹として『富沢のトチノキ』の名称で山形県の天然記念物に指定されました。
この栃(橡)の木には、五月下旬頃に乳白色の花が咲き、秋にはクリの実に似た褐色の実が数多く成ります。その美は人のリュウマチによく効くといわれ、
最上町が馬産地だった頃には馬の眼病の薬としても使われました。今は馬頭観音様からの授かり物のお守りとして、拾いに来る人が多く見られます。
今後も良好な樹勢を維持し、長く後世に伝えていかなければならない希少で、貴重な文化財です。
                                       平成三一年三月二〇日            最上町教育委員会