いわて藤島のフジ |
国指定天然記念物 藤島のフジ 昭和十三年指定 このフジは、別名ノダフジとも呼ばれ、春から初夏にかけて紫色の花をつけます。もともとこのフジはすぐ隣のカツラの樹に絡みついていましたが、その重みでカツラの枝が折れたので、 今は鉄骨のやぐらと支柱によって支えれています。樹齢は数百年、高さは二十メートルもあり、日本一大きいフジとして知られています。 天然記念物に指定された昭和十三年には根回りが三.三メートルありましたが、その後、老木のため今のような状態になっています。 この地は、古くから仁昌寺の境内に相当し、九戸城主九戸政実がおこした闘いの際には、豊臣秀吉軍の蒲生氏郷が姉帯城攻略のため陣を張った場所だとも伝えられています。 当時、フジのあるところは周囲三方に堀が巡り、あたかも島のように見えたことから藤島の名がおこったようです。 今は、この塀ももなくなっていますが、フジの根元近くに弁財天を祀る祠があって周囲の人たちの信仰の場となっています。 一戸町教育委員会 |
所在地 岩手県一戸町小鳥谷仁昌寺 75−10 交通機関 いわて銀河鉄道 小鳥谷駅 徒歩9分 駐車場 なし LINK |