さが下合瀬の大カツラ
国指定天然記念樹
しもおおせ
  所在地 佐賀県佐賀市富士町大字下合瀬
 交通機関 JR長崎本線佐賀駅 車35分 
 駐車場 あり 
 
Link                 2024.11.07 
すくすく、伸び伸び樹勢は旺盛である。全国のカツラを見るに付け、太い幹はなく、ひこばえが多く生え弱々しく見えるものが多い。
  下合瀬の大カツラ   国指定天然記念物          幹周り13.8m、樹高34m、枝張りり24m
この大カツラが所在するこの場所は、背振北山県立公園内、佐賀市富士町下大瀬地区樋口である。この付近は標高400㍍前後の低山地で、
大カツラは三方を杉林に囲まれている。 カツラは、九州から北海道にかけての山地に自生する落葉高木で、幹は径1㍍以上に達し、樹皮が縦に裂ける。葉はへりにギザギザがあり、円形または広卵形で長さ2㎝。葉は細長い柄で対立し、細長い枝の両側に並ぶ。雌雄異株で4-5月、
葉に先立ち葉脈に紅色の小さな花が咲く。雄花には多数のおしべが、雌花には薄紅色の糸状の柱頭がある。
この下合瀬の大カツラは雄株で、水平根回り13.8㍍、樹高34㍍、枝張り周囲37㍍と巨木である。旧基幹部基部から大小無数のひこばえが群がり生えて一樹をなしたもので、その内幹囲1㍍以上のものが20数本もあり、最大のものは約3㍍のものもある。
この大カツラは、山神の社地内にあり、昔はしめ縄も張られていたというが、近くに神祠もなく樹自体が神木として崇敬されていたと推定される。
推定樹齢は1000年といわれ、樹勢は今なお旺盛である。             佐賀市
下合瀬の大カツラ