しずおか熊野の長フジ
国指定 天然記念物
ゆや
  所在地  静岡県磐田市池田330  行興寺   
 交通機関 JR東海道本線・豊田町駅 3.2Km 東名磐田I.C、新東名・浜松浜北I・C
 駐車場 あり     
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2013.04.20
   熊野の長フジ  国指定天然記念物一本、県指定天然記念物五本
国指定樹は、境内西北隅に位置し、幹は根元より分かれて二支幹となっている。根元で約1.8bもある。
本堂前の境内地にある五本のフジは県指定樹であるが、国指定に劣らないフジの巨木である。
ともに、樹齢は定かでないが老木であることは間違いない。花房が1b以上にも伸びて 紫色の美しい花をつける。
一般的には「
熊野の長フジ」と呼ばれている。そのいわれは、平安時代の終わりごろ、
熊野御前が植えたとの伝承がある。熊野御前については謡曲熊野や平家物語にも登場する。親孝行で有名な美女である。
       平成十八年三月      磐田市教育委員会 
   遍照山西法寺跡
ここには『
遍照山西法寺(へんしょうざんさいほうじ)』という寺院がありました。西法寺は、今から約770年前の鎌倉時代の貞永年間(1232年)に創立された真言寺院で、
本寺は高野山普門院、本尊は不動明王でした。真言宗は平安時代に
空海(弘法大師)によって開かれたもので、遠州では袋井市の法多山油山寺、磐田市の医王寺
浜北市の岩水寺、浜松市の鴨江寺龍禅寺。三ヶ日町の摩訶耶寺などがあり、いずれも古い時代より続く大きな寺院です。
豊田町の寺院も多くは真言宗により創立されました。しかし、鎌倉時代に広がった新仏教は、奈良・平安時代以来の貴族中心の信仰から庶民信仰の仏教へと大きく変化し、
その流れの中で、町内寺院もほとんどが曹洞宗と時宗に改宗されました。江戸時代に書かれた『
遠淡海地志(とおとうみちし)』によれば、この時代の町内四二カ寺のうち、
曹洞宗三九、時宗二で、真言宗は西法寺の一カ寺のみとなっています。おそらく、西法寺は、鎌倉時代に広がった庶民仏教とは一線を画し、
武士層など比較的経済的に恵まれた人々の信仰を集めていた寺院だったのではないでしょうか、現在では、お寺は浜松市に移り、五戸の檀家衆のうち豊田町内三戸の
檀家衆によって法灯が守られています。                                浜松市鴨江一丁目四一番八号   快真寺(西法寺)住職 高貝眞英
                                 
一、当寺は、今より八百年の昔、延久元年の創建にて、謡曲で有名な、熊野御前の旧跡であります。
一、当寺には、熊野御前の守本尊厄除 十一面観世音(恵心僧都御作)熊野御前とその母、侍女朝顔の墳墓がそのまま昔を物語っております。
一、毎年四月二十九日より五月五日まで熊野御前の例祭を執り行います。
一、境内には、その昔、熊野御前が堂側に植えて愛育された藤の孫、玄孫であると称される紫房五尺以上に垂るる五百坪に余る藤があり、
  昭和七年 文化庁より「熊野の長フジ」として天然記念物に指定されました。
  見頃は、年により相違がありますが平年四月下旬から五月上旬であります。
一、謡曲「熊野」奉納の方には、寺則により謡曲奉納の証印を押印いたします。              旧跡 熊野寺
 国指定天然記念物  熊野(ゆや)の長フジ1本
樹齢約850年 根まわり2.9m 樹高2.5m
特徴 花房の長さ1.5m(最長)にもおよび、花の咲き終わった後に葉が茂るのが特徴である。