しずおか大瀬崎のビャクシン樹林
国指 天然記念物
おおせざき
所在地  静岡県沼津市西浦江梨917  海岸駐車場 徒歩20分
交通機関 伊豆急・伊豆長岡駅 車 40分
駐車場 海岸有料
Pあり     
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2015.04.20
  大瀬崎のビャクシン樹林  国指定天然記念物
ビャクシンはヒノキ科の植物で、生け垣に用いられる
カイズカイブキと同種です。漢字では柏槇と書きます。
常緑の高木で本州、四国、九州、朝鮮半島および中国大陸にかけて分しています。
大瀬崎のビャクシン樹林は、現在百三十本あまりが自生し、群落を形成しています。直径一メートルをこえる巨木、
樹齢千年以上といわれる老樹も多いことで知られ、国の天然記念物に指定されています。
ビャクシンの開花期は四月頃ですが、球果が成熟するのは秋から冬にかけてです。また、その種子が発芽するには、
二年かかると言われていす。しかもビャクシンは耐陰性が弱く、成長するのに強い陽光が必要です。そのため若木の
ほとんどはニ〜三年で消滅すると考えられ、後継樹がなかなか育たないものです。
この貴重な文化財である大瀬崎のビャクシン樹林を私たちの子孫に伝えるため、大切に守りましょう。
     平成十五年九月                          沼津市   沼津市教育委員会
ビャクシンの葉には、針のようにとがった針葉と、
先の丸い触れても痛くない鱗片葉とがあります。
若い枝には針葉が多く大きな枝はほとんど鱗片葉です。
気をつけて見つけてみてください。
          大瀬神社之記
    祭神 
引手力命(ひきてちからのみこと)
一、例祭 四月四日
◇当神社は白鳳十三年(684年千三百十余年前)大地震が起き土佐国で多くの土地が海中に没した反面、突然三百余丈も盛り上がり
島が誕生したとある。又土佐国から土地を引いてきて島を造ったという伝説もあり、その神霊を感じて引手力命として祭ったとされる。
◇当社は古来から力技射術の霊験があるといわれ
源 為朝源 頼朝が源氏再興を祈願し、弓矢・かぶと・宗近の銘刀、政子御前
後神鏡を奉納されたとあるほか、各時代の武将 御太刀を奉納されており、源氏の再興もかなえられ再三参拝されたと記されている。
◇兼武年間(室町時代)熊野より水軍の武将
鈴木繁伴一族が近辺を領し祭祀にいそしむとあるが、その後の地震津波により社弓矢など
皆失われてしまった。しかし金銅尊駆を砂中で発見、再建、海の守護神として駿河湾一円の漁民の崇敬尊信篤く今日に至る。
現在の社殿は火災により昭和十四年に建造されました。
◇先端には灯台、樹齢千数百年以上の幹周り六b以上のビャクシン御神木をはじめ、天然記念物のビャクシン百三十本余り
樹齢一千年以上の木も多数あり、古木館、大正天皇参拝記念碑あり。
◇周囲三百b 海の干満との関係する底なしの池とされながら、真水で数万匹の鯉、フナ、なまず等の淡水魚が元気に泳いでおり、
神秘的で人々のみそぎの池であり、伊豆の七不思議の一つである。
     御神木
大瀬崎一帯に繁茂している百三十本あまりのビャクシン樹が御神木であり、中でもこの巨大なる周囲七b、
推定樹齢一千五百年以上、岬随一の大木である。
一名 夫婦ビャクシンが大瀬神社の御神木として引手力命の分霊をここに祀る。
この岬を航海する船人の海上安全と普く諸人等を守護し、湾内住民の崇敬尊信篤き御神木として保護されている。 
                                  大瀬神社