ちば 府馬の大クス
国指定天然記念樹 
ふま
 所在地    千葉県香取市府馬2395  宇賀神社 
交通機関 JR成田線・小見川駅  徒歩90分
駐車場 あり  
Link                  2015.2.16
 府馬の大クス
 府馬の大クス (ふまのおおくす)         国指定天然記念樹  
この公園は、国指定天然記念物である「府馬の大クス」をシンボルとし、皆さんの憩いの場として整備された公園です。
「府馬の大クス」は樹齢1300年〜1500年の巨樹で、実際にはクスノキではなく、仲間の
タブノキです。文化庁が天然記念物に指定した際に、
属にイヌグスと呼ばれ、地元でもオオグスの名で通っていたことから、大クスとして指定したため、いまもその呼び名が残っています。
隣にある小さなお社は宇賀神社といい、宝亀4年(773年)
宇氣母知神を勧請したことに始まる、府馬地区で一番古い神社です。大クスは、その御神木とも
いわれています。一帯は府馬城趾で、中世、この辺りに
府馬氏が砦を構えていました。境内に入ると、タブノキ特有の香りが辺りを包み込みます。
この香りは2001年に環境省が選定した、「かおりの風景100選」に「府馬の大クス」として選ばれています。
展望台からは『
麻績千丈ヶ谷』とよばれる、広がりのある谷津を眺めることができます。この地形は、古代、温暖化による海水面の上昇によって
海岸線は現在よりも内陸にあり、丘陵台地部を除いて海でした。それが現代のような気温に低下するとともに海岸線が後退し、台地から土と水が流れ出し、
台地の間に樹枝状に入り組んだ、特徴的な細長い地形の低地である谷津が形成されて出来上がりました。
太古に入り海だった地域は豊かな水田地帯となり、丘陵台地部であった田部の沖、竹ノ内、小見、高野集落を島になぞらえ、『陸の松島』と
いつしか呼ばれるようになりました。              大クス展望公園