オープンウォータースイム大会の様子(2004年度 沖縄 ANA万座 大会風景)


   
   
※事前セミナー国立鹿屋体育大学 柳教授による
「地球環境と海洋スポーツ・レクリエーション」について講演会が行なわれました。
ジャパンシリーズ第2戦となった「沖縄ANA万座大会」で特別講演会を開催し、鹿屋体育大学柳敏晴教授に「地球環境とスポーツレクリエーション」の演題でプレゼン資料を映写しながら熱く語っていただいたのでここに内容をご紹介いたします。


「地球環境とスポーツレクリエーション」      鹿屋体育大学 柳敏晴

地球と呼ぶより水球と呼ぶのがふさわしい私たちの地球

地球を始めて宇宙から見たガガーリンは「地球は青かった」といった(1961年)、いまから41年前のことである。私は当時中学生で、米国とソ連の宇宙開発競争がすごかったのを覚えている。人間が宇宙から地球を見ることが出来るようになったのだと感慨深かった。地球の表面積の70%が水(ほとんどが海水)で覆われていて、だから生物が誕生し、気候も温暖に保たれている。40億年前に海の形成が始まり、38億年前に原始生命が誕生してきた。35億年前から16億年前にかけて、初期大陸の形成、光合成細菌の誕生、酸素の急激な増加、真核生物の出現と生命の誕生の準備が整ってきた。5億3000年前、ゴンドワナ大陸の誕生。カンブリア紀動物群の繁栄があり、3億6000年前には魚類の誕生、脊椎動物の陸上進出、淡水魚と両生類の誕生、2億5000年前の、ハンゲア大陸の分裂、爬虫類と恐竜の繁栄、鳥類の空への進出、そして400万年前、哺乳類の繁栄、類人猿からヒトへ、「手」の進化と「家族」の発生と人類が誕生してくる。それまでに、壮大なドラマがこの地球上で演じられてきたのであろう。私たち人間が生きているのは、この地球の歴史からすれば、ほんの短い時間であろう。しかし、私たち人間は、この地球に大きな傷を与えている。もう一度私たちの生命の故郷である「海」から学ぶことが必要であろう。

   
   
エコ・フラッグ  
   
   
   
   
   
   
   
※ライフガードによる「ライフガードとあそぼう!シュノーケリング教室」。
万座毛をシュノーケリングで堪能しました。
   
   
 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
ANA万座・感激

 ジャパンオープン第2戦となった「沖縄ANA万座オープンウオータースイムレース」は5月15日(土)・16日(日)の両日、沖縄県恩納村ANA万座ビーチにて開催されました。

沖縄は梅雨の真っ只中にもかかわらず、競技当日は晴れ渡り、気温29.5度海水温26度という絶好のコンデイションで参加者全員が思わず、笑顔で「ウッソー・信じられない〜・来てよかった〜」と叫んでいた。中には「俺、まずいっすよ・会社に内緒で出てきたので日に焼けたらヤバイよな〜」なんていいながらもうれしそう。

万座ビーチに向かって、左は万座毛の断崖絶壁・右は突端まで延びる大ホテルの白い館・そして中央のビーチはあくまで透き通り・波を穏やか・リーフの外はマリンブルーに輝いた海・そして真っ白な砂を敷き詰めたような広い砂浜、そのすべてがみごとなまでの調和をなし「思わずビューテイフル!!と一言」
ホテルの関係者の皆様・ビーチスタッフの献身的なご助力・漁業協同組合のご協力そして恩納村・商工会の皆様方のすべてのお力添えで、このすばらしい機会を得られたことに主催者及び出場者を代表しまして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

競技は15日が個人男女500m・1km・そして2km、団体400mx4=1.6kmリレーがおこなわれ、16日は個人男女3km競技がおこなわれた。15日は若干、前日までの風雨の影響で沖合いはチョッピーな波(ぴちゃぴちゃと音を立てて間断なく小さな波が押し寄せること)で苦労したスイマーもいたようだった。しかし翌日の日曜日はまったくのベタなぎコンデイション・3kmも一周コースを設定して全員が大満足。やはりコースの設定についても工夫を重ね、スイマーの立場からいろんな条件を加味し、初心者からレベルの高いスイマーまでそれぞれがチャレンジできるようなコースをデザインすることが重要だとあらためて確信したのである。(最高でしょ)これノウハウ・

上位入賞者

個人500m
■女子個人総合:
1位:森山靖子 大阪 08:15:21
2位:与那嶺有香 沖縄 09:48:35
3位:吉村亜樹 北海道 10:25:71
■男子個人総合:
1位:伊波毅 沖縄 08:04:37(渡嘉敷大会と連続の優勝)
2位:田中直美 北海道 09:41:15
3位:荒木知宏 神奈川 09:54:31

個人1000m
■女子個人総合:
1位:元島雅子 東京 18:46:91
2位:水谷弥生 千葉 19:22:85
3位:鈴木正子    19:27:35
■男子個人総合:
1位:黒川保隆 東京 15:28:59
2位:岸本光宏 福島 15:32:46 
3位:畝田慎一郎 東京 15:54:28

個人2000m
■女子個人総合:
1位:瀬川かおり 茨城 33:16:42(今シーズン期待の星)
2位:Kristen Balog 沖縄 36:19:83
3位:Martha Stanton 沖縄 37:38:61
■男子個人総合:
1位:杉沢毅 神奈川 28:18:17
2位:宮田定則 愛媛 32:54:68
3位:中津利秋 千葉 33:23:39



大会に参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました、お疲れ様でした。また来年も万座大会をよろしくお願い致します。




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