・注目の選手
メクボ・ジョブ・モグス(山梨学院大2年)・・・・1年の時は2区を走って区間賞
ダニエル・ギダウ・ワイリム(日大1年)・・・・サイモンに代わる留学生
今井正人(順天堂大4年)・・・・歴史に残る山登りのスペシャリスト。
伊達秀晃(東海大3年)・・・・出雲駅伝で区間新を出したインパクトが強い。
佐藤悠基(東海大2年)・・・・1年の時は3区で小林正幹(早大)の持っていた区間記録を更新。
上野裕一郎(中央大3年)・・・・1年の時から注目度が高いが真価を発揮するか期待。
北村聡(日体大3年)・・・・この選手も1年の時から注目度が高い。
竹沢健介(早大2年)・・・・早大の歴史に残るかもしれないエース。
座間紅祢(専修大3年)・・・・予選会1位。
木原真佐人(中央学院大2年)・・・・1年の時は1区で区間賞獲得。予選会2位。
・レビュー
1区に東海大の佐藤悠基が登場。
去年は1年生ながら3区で小林正幹の区間記録を30秒以上も更新したのには驚かされた。
小林正幹と言えば早大の黄金時代の選手だが、
一つ上には武井隆次、櫛部静二、花田勝彦の三羽ガラス、
一つ下には渡辺康幸、二つ下には小林雅幸の二大黒柱といった選手がいた。
こうして書いていてもよくこんなにすごい選手がそろったな、
と考えるだけでワクワクするようなそうそうたる選手達にも負けぬ実績を残した小林正幹だが、
走ればいつも区間賞という印象が残っているし、この選手が走るのを見るのがすごく楽しみだった。
この選手がいたからこそ、早大黄金時代の厚い層にさらに含みがあった。
71回大会の渡辺康幸−小林正幹−小林雅幸による二区から四区の三連続区間新は
もう二度とあり得ないでしょうと言うくらいのディープインパクトだった。
そういった輝かしい実績を残した小林正幹の記録を破っただけに
今年も佐藤悠基に注目した。
1区の区間記録を持っているのは渡辺康幸。
始めからとばしていってその後もスピードを維持していかなければ破ることは出来ないだろうから、
さすがにこれを破るのは難しいか、と思いながら観戦した。
佐藤悠基は始めから快調にとばした。
テレビ中継では、区切りのラップタイムごとに「渡辺康幸さんの区間記録より○分○秒早い」
というアナウンサーの声。
えっ?ほんと?という感じを受けたが、それと同時にこんなハイペースで大丈夫か?とも感じた。
そして中盤から終盤に掛けて異変は起こった。
足のけいれんが起こったらしい。しきりに足をはたく佐藤悠基。
やはりペースが速すぎたか、しかし佐藤は止まることなく走り続ける。
終わってみれば偉大なる渡辺康幸の区間記録を塗り替えてしまった。
2区は各校のエースクラスが登場。
山梨学院大のモグス、