趣味とアクアリウム
アクアリウムとは、単に魚を飼って鑑賞するだけでの趣味ではない。アクアリウムのセットアップから完成までのプロセスには、様々な現象が存在する。それは、ほとんどの初心者にとって、未知の未体験ゾーンだ。これらの現象を実際に体験しつつ、水槽を完成させるまでの期間は、ドキドキ、ワクワクの連続で、もっとも楽しい期間といえるだろう。そして、水槽が完成したときの喜びと満足感は、とても大きいと思う。
また、アクアリウムは、この体験を通じて、水槽という閉じた環境の中で、生き物を飼うことについても、貴重な知識を私たちに与えてくれる。このような点からも、アクアリウムは、素晴らしい趣味と思う。
ところが、現実は、多くの人が、水槽に水と魚を入れて、適当に餌をやっていればいいだろう、といった安易な考えからスタートする。実際、ペットショップに行くと、1万円前後で60cm水槽に濾過装置、照明、ヒータ、温度計、塩素中和剤などが入ったいわゆるスターターセットがあり、イニシャルコストはかなり低い。大抵の人は、このセットを買って、説明書通りにすれば、魚が飼えると考えるだろう。
しかし、これを買っていった人のほとんどが、苦労しているはずである。水槽の中はコケだらけになり、魚は次々と死んでいく。せっかく水槽を買ったのだから、何とかしようと、本を買ったり、病魚薬を買ったり、バクテリアを買ったり、魚を追加したり、濾材を変えてみたり、餌を変えてみたりと、試行錯誤は延々と続き、出費はどんどん増えていく。
水草を始めれば、砂、水草、肥料、外部式フィルタ、CO2添加装置、照明追加、各種試薬、PHメータ、PH調整剤、コケ抑制薬、トリミング用のピンセット・・というように、また出費が重なる。気が付いてみれば、これまで投資した金額は、かるく10万円を越えていたりする。
このうまくいかない原因を、一般庶民が解明し、答えを得るのはかなり困難だとおもう。本を見ても書いてないし、店員に聞いても、肝心なことは、教えてくれない。それを教えてしまうと、そこで消費が終わってしまうからである。さらに、アクア業界では、効果の疑問な商品が多く出回っており、気を付けないと無駄な出費を積み重ねることになってしまう。
皆が失敗する原因は、本当に必要な飼育技術に関する情報が、世の中にほとんど公開されていないことだろう。そのため、多くの人が、紆余曲折、試行錯誤を繰り返し、時間の浪費と無駄な出費、小さな命の犠牲を積み重ねたあげく、答えを得るか、諦めるかの、どちらかの結末になっている。
このページは、私が苦労の末に結論を得た、多くの問題や疑問に対する答えを提供している。そして、読者の方が、発展応用できるように、その理由、根拠についても、できるだけ詳しく説明しているつもりだ。もちろん、まだ実験、検証中で答えが出ていないものもあるが、徐々に解明されていくだろう。
アクアリウムは確かにお金がかかる。しかし、このページの情報を、これからアクアリウムを始める人が利用することで、無駄な試行錯誤や、余計な出費をかなり抑えることができる。
例えば、最も重要な構成要素である濾材は、カーショップで洗車用のスポンジを買ってきて裁断するだけで、アクア用として市販されているあらゆる商品を凌駕するくらいの性能を発揮するのだ。
このページが、これからアクアリウムを始めようとする方に役立てば、幸いである。
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