魚別飼育法
ミドリフグ
ネオンテトラ
ブラックネオンテトラ、グローライトテトラ
エンゼルフィッシュ
パールグラミー
カージナルテトラ
グッピー
コリドラス
オトシンクルス
アルジイータ
トーマシー
クラウンローチ
ミドリフグ
難度:中、適合水槽:30cm〜、飼育個体数:1
最近癒し系の魚として大人気のミドリフグ。汽水魚という中途半端な立場からこれまで注目されることが少なかったが、これほど表情豊かな魚も少ないだろう。好奇心旺盛で人なつっこく、時々の心境が態度や体色に現れ、可愛い、愛らしいという表現がよく似合う魚である。そんな性質のためか、ニックネームがつくことが多い魚でもある。我が家では、キョロちゃん、フグっち、フグちり などと呼ばれており、魚に名前が付いたのははじめて。
1匹1匹性格が異なり、いろんな個性を持っている。闘争心が強いといわれ、単独飼育が無難とされている。
フグの気分が体色に敏感に反映され、ストレスを感じると体やおなかが黒っぽくなる。気分がいいときはおなかが真っ白、体は明るい黄色になる。ショップで見るミドリフグが黒ずんでいても、良好な環境を作ってやれば、体色が改善されるはずだ。
汽水水槽の立ち上げはやや難しいが、飼育を考えている人は、こちらを参考にトライしてほしい。
フグは雑食性でいろんなものを食べる。我が家ではフグ水槽を食卓の上に置いて、毎晩夕食の残りを与えている。今までに試した餌と嗜好性は表の通り。
| 餌 | 調理法 | 嗜好性
|
| 冷凍アカムシ | 熱湯通し | ○
|
| ホッケ | 塩焼 | ○
|
| ウナギ | 蒲焼 | ○
|
| きざみ海苔 | 生 | ×
|
| 豚の挽肉 | 炒め | ×
|
| カボチャ | 煮物 | △
|
| エビ | 揚げ | ○
|
| コンブ | 生 | △
|
| ごはん | 炊 | ×
|
| エノキ | 茹で | ○
|
| 餌 | 調理法 | 嗜好性
|
| アサリ | 酒蒸 | ○
|
| 鶏のレバー | 炒め | ×
|
| ニンジン | 炒め | △
|
| ちりめん | 煮物 | ○
|
| うどん | 茹で | ○
|
| ハム | 生 | ○
|
| 赤ピーマン | 炒め | ×
|
| そうめん | 茹で | ×
|
| イカ | 炒め | △
|
| モヤシ | 炒め | △
|
| 餌 | 調理法 | 嗜好性
|
| キュウリ | 生 | ×
|
| タマゴ | 焼き | △
|
| 糸こんにゃく | 煮物 | △
|
| ズワイガニ | 煮物 | ○
|
| ニジマス | 塩焼き | ○
|
| たら | 煮物 | ○
|
| クリル | 乾燥餌 | ○
|
2001/9/10
表情豊かなミドリフグを写真でとらえるのは難しい。そこで写生してみた。こちらを参照。
2001/1/18
フグちりに夕食の余り物ばかり与えていたら、コバルトブルーに光る目の輝きがうすれ、部分的に白くなった。これは、赤虫を与えると直る(うちでは2回発病し、効果を確認した)。原因は、おそらくビタミン不足や栄養の偏りと考えられる。やはり、余り物を適当に与えるだけではダメのようだ。そろそろ、人工餌を仕入れようと思う。
ネオンテトラ
難度:易、適合水槽:45cm〜、飼育個体数:1〜
そこそこ丈夫で飼いやすいく、価格も手ごろで入門に最適。
この種の小型魚は群泳させると美しい。群泳のさせ方は、カージナルテトラの項を参照。
ネオンテトラが白点病にならずうまく飼えるようになったら、より豪華なカージナルテトラにチャレンジしてほしい。
ブラックネオンテトラ、グローライトテトラ
難度:易、適合水槽:45cm〜、飼育個体数:1〜
ひと山いくらといわれるくらい安価な魚。たいへん丈夫で飼いやすく、水槽立ち上げ時のパイロットフィッシュとして有用。
エサを与えすぎるとブクブクに太って魅力が損なわれるので、給餌を控えめにしてスマートな体形を維持する。
これらの魚はピート濾過したブラックウオーターで飼うと魅力が引き立つ。ブラックネオンはバックスクリーンを黒くして暗めの水槽に入れると独特のシブ味が出る。
エンゼルフィッシュ
難度:易、適合水槽:60cm〜、飼育個体数:1〜
値段も手頃で飼いやすく熱帯魚の王様として昔から人気のある魚だが、ショップで見かける最近のエンゼルは、品種改良による交配を重ねてきた弊害か、本来の体型が損なわれ、マンボウのような体型になってしまったものが多い。時々ワイルド種をみかけると、その美しさに思わずため息がでることがある。
ちなみに我が家のエンゼルは海外で養殖された幼魚を安く入手したものだが、このような交配を受けていないおかげで、なかなか美しい。はっきりとした黒い縞模様に縦に長いヒレ、光の角度によってコバルトブルーに輝く体表など、魅力的な風貌を呈している。
性格は大変臆病で、心境の変化が体色に現れる。
導入後、新しい環境に慣れるまで結構時間がかかる。慣れると、近づくだけで水槽の壁によってきて尾ビレをフリフリし、エサをねだるようになる。
大食漢で成長が早いが、給餌量を制限することで、成長を遅延させることが出来る。
パールグラミー
難度:易、適合水槽:45cm〜、飼育個体数:1〜
丈夫で飼いやすく、病気になりにくい。
怯えやすいが人なつっこっくて愛嬌がある。
いたずら好きで曲者。水草を食害したり、引っこ抜いたりするため、水草水槽には向かない。
好奇心旺盛で初めて見るものに興味を抱き、近寄ってきて触手のようなものでチョンチョンと触る。他の魚を追いかける悪癖がある。
よく水面でパクパクやっているが、酸素不足で鼻上げしているわけではない。水面のプランクトンを食べているようである。そのおかげで、グラミーのいる水槽では油膜(のようのなもの)が出来にくい。
グラミーのいる水槽に新しくグラミーを追加すると、追加したグラミーが先輩グラミーにいじめられる。 新しいグラミーが水槽になれるまで、先輩グラミーを別水槽か隔離ボックスに入れておくとよい。飼育は1匹単独か、多数にしないとつねに後輩がいじめられることになる。
エサはアカムシが最も喜ぶようだが植物の嗜好もあってゆでたほうれん草も食べる。
浮いているエサを食べるのが下手で、せっかく口に入れたエサをエラからこぼしてしまうことがある。エサをGetするのも遅く、他の魚と一緒に飼っていると十分食べないうちにエサが無くなってしまうことが多い。
カージナルテトラ
難度:中、適合水槽:45cm〜、飼育個体数:1〜
何でもよく食べて飼いやすいが、ネオンに比べるとデリケート。良い水を維持することが重要。
ネオンテトラやカージナルなどの小型魚は、群泳させると大変美しい水景を楽しめる。群泳させるには、エンゼルフィッシュなど敵となる大型魚を入れる方法と、数で調整する方法がある。
大型魚と混成させる場合はカージナルが捕食されないようサイズに注意する。特にエンゼルは成長が早いので、幼魚を導入した方がいい。
数で調整する場合の最適数は、水草やアクセサリの量によって変わるので一概に言えない。基本的には数が少ないと怯えて隠れやすく、多すぎると安心してしまい、群をつくらず思い思いの方向を向いて泳ぐ。最初は5匹くらいにして様子を見ながら数を増やしていくのが良いだろう。水草が多すぎると数を少なくしても群泳してくれなかったり、隠れてしまって姿をみせないことがある。
グッピー
難度:易、適合水槽:45cm〜、飼育個体数:1〜
丈夫で飼いやすく、値段も安い。
大食漢で食欲旺盛、水も汚れやすいのでエサの量に注意する。
産めや増やせやといった感じで普通に飼育していてもどんどん増える。グッピーの子供が誕生すると最初は喜んでも、だんだん増えすぎて処分に困ることが多い。
長く飼っていると近親相姦で奇形が生まれやすい。
品種改良に取り組むには、それなりの設備が必要でありかなり大変である。
オスだけ入手できるならいいが、そうでない場合はお勧めできない。
コリドラス
難度:易、適合水槽:45cm〜、飼育個体数:1〜
コリドラス。食欲旺盛で成長も早い。24時間休むことなくパクパク底の餌をあさっている。愛嬌のあるその姿には魅力がある。
底床は細かい砂にして飼育する。
グロッソやリシアをほじくり返してしまうので、これらの水草はコリドラスの水槽には向かない。
オトシンクルス
難度:高、適合水槽:45cm〜、飼育個体数:1〜
1匹入れておくだけでもガラス面や器具の表面などがきれいになる。
もともときれいな環境に棲んでいるのか、水質悪化に敏感で、亜硝酸がわずかでも検出される水では落ちやすい。いくら買ってきても落ちてしまう人は、水槽システムを見直した方がいい。
オトシンの調子は体色に敏感に反映され、調子が良いほど黒色が濃くなる。ショップでは色黒い個体を選び、水槽に導入する際は水あわせを慎重におこなう。
水槽内にコケが少ない場合は別途生産して与えると良い。
アルジイータ
難度:易、適合水槽:45cm〜、飼育個体数:1〜
コケ取りとして導入されることが多いが、成長が早く、大きくなってしまうとこけを食べない。
人影に敏感でいつも破片の下に隠れ、近づく魚を威嚇する。
大きくなると性格が悪くなり、扱いに困ることになりやすいので、あまりお勧めできない。
トーマシー
難度:易、適合水槽:45cm〜、飼育個体数:1〜
スネールを食べてくれるスネールバスター。シクリッド科らしく風格のある風貌と美しい体色が特徴。成魚で7cmと小型で性格もおとなしく混泳も可能だが、二匹いると追いかけ回すので導入する場合は1匹だけの方がいい。
繁殖期には底砂をほじくり返して穴を開ける性質がある。
クラウンローチ
難度:高、適合水槽:60cm〜 成魚では90cm〜、飼育個体数:4〜 成魚では単独可。
小さい頃はオレンジと黒の縞模様が美しいが、大きくなるにつれ模様がぼけ色もくすんできて魅力がなくなる。30cmくらいの大きさに成長するので小さな水槽には向かない。
怯えやすく群を作る性質があるので飼育する場合はある程度の数が必要。虚弱で白点病になりやすいことからも、飼育難度はやや高い。
一応スネールも食べてくれるが、スネール退治を目的にする場合はトーマシーのほうをお勧めする。
目次に戻る