水草の育成



 一般的に水草の育成に最も重要なのは光で、CO2、水質、肥料などが次に続く。



 植物を育成するには照明が不可欠である。蛍光灯の数は多い程良いが、ただ増やせばいいというものではない。蛍光灯を増やす最大の長所は、水槽内の陰を無くし、隅々までくまなく光を届けることだから、これをよく理解した上で配置を決める必要がある。

 光のエネルギーは光量×点灯時間の時間積となるため、光量を増やすかわりに照射時間を長くしてもほぼ同等の結果となる。植物育成用の蛍光管が売られており、青っぽい光を出すが、鑑賞を主目的とする一般の用途では普通の白色蛍光管がよい。

 上部濾過器を使用した場合など、蛍光灯の位置や数が制限される場合は、水草の種類や配置を工夫すればよい。こうすることで、60cm水槽に蛍光灯2本でも下の写真のように美しい?水景を作ることが可能だ。


上部濾過器+蛍光灯2本による水草水槽(1999/11/4) (水槽のセットアップ手順で立ち上げたもの)


CO2
 植物の体はCO2を炭素源にして作られるため、CO2の濃度は水草の生育に大きく影響する。CO2を添加することで成長が加速されるが、過剰な添加は美しさを損なう結果となることが多い。水草が密生した環境ではCO2が不足して成長が阻害されることがあり、そんな場合に有効な手段だ

 CO2の添加量が適性かどうかは、PHの値が目安になる。一般的には PHが7を越えるとCO2不足と考えられる。ただPHはKHその他の影響を受けるのでKHやCO2試薬で一度正確な数値を掴んで、そのうえでPHの目安を決めた方がよい。

 CO2を大量に添加すると光合成による酸素の泡を見ることができる。この光景は非常に美しいが、このような状態を続けると、多くの水草は間延びして見苦しい形になってしまうので程々にしておくべきだろう。


水質
 PHがアルカリに傾いていると水草の成長が悪くコケ(苔)やすい。 PHはCO2,KHと密接な関係があり、KHを低く押さえた軟水を維持することが大切だ。 KHを低い状態に維持するには炭酸塩が溶け出すようなアクセサリ(珊瑚や木化石)を入れないことのほか、底砂の選択が重要だ。大磯砂を使う場合は、カルシウム抜きをしておいた方がよい。ウイローモスを導入する場合でも得体の知れない石を使うより流木を使って活着させた方が安全だ。

 水を弱酸性にするにはピート濾過が有効だが、水を着色して光の透過を悪くするので水草水槽にはあまり向かない。


肥料
 水槽セット初期にグロッソなど多量の栄養分を必要とする水草を植えたい場合、少しだけ使うことがあるが、そのほかはよほどのことがない限り必要ない。普通に魚を飼育している限り、栄養分は溜まっていく傾向にあり、足りなくて困るような事態はほとんど起こり得ない。

 水草がうまく育たないのは水質や光量に問題があることがほとんどであり、肥料の投入で解決するようなケースはあまりない。

 肥料の必要性をみるにはコケ(苔)の発生状態が参考になる。水槽にコケが発生するのは、水中の養分が水草に吸収しきれずにオーバーフローしている証拠だ。このような状態にある限り、基本的に肥料は必要ないと考えて良いだろう。
 市販の肥料には水槽内で不足しがちな栄養素を補給するという能書きが多いが、日常的に添加するような必要性はまずない。

 肥料を使う場合は換水によって容易に取り出せる液体肥料がいい。底砂に埋めて使う物は取り出しにくく、長期にわたり水を富栄養化してしまう恐れがあるので、使わない方が無難だ。



 コケ対策についてはこちらを参照。


底床

材質
 底床には一般的に砂が用いられるが、底砂に何を使うか、悩む人は多いだろう。底砂を選ぶポイントは、次の通り。

根張りがよいこと。
 根張りが良いほど、水草の生育がよい。水草の根張りは、柔らかく根が貫通しやすいものほどいい。根が貫通しにくいものについては、粒径が細かいほどよくなる傾向にある。

化学的、物理的に安定であること。
 濾材と同じく、水質に対して、なんの影響も及ぼさない物がいい。また、長期的に使用しても、変化しないものがいい。
 PHの安定や操作を謳ったものは、何らかの溶出物がある。また、水に浸けていると柔らかくなり次第に崩れてくるようなもの(土系に多い)は、管理が大変になる。

体積比重がある程度あること。
 水草を砂にピンセットで差したとき、抜けてこないものが使いやすい。これは、砂の体積比重に関係し、同じ材質であれば、粒子が細かいほど水草を植えやすい。
 水草が浮き上がってこないよう、重りを巻き付けて沈めるアクセサリがあるが、鉛製のものは重金属の溶出が懸念される。

見た目が美しいもの。
 一般に暗色のほうが水草や魚が栄える。

 根張りの良さでは土系に勝るものはないが、崩れやすく、再生不可能なことから定期的な交換が必要なのが難点。結局、石系の砂がベスト。特に「大磯砂」といわれる商品は上記のファクターに対して平均的に優れていて、昔から人気の高い砂の一つである。大磯砂の唯一の欠点は、カルシウムを含み水の硬度を上昇させることだが、塩酸処理することで、この欠点をなくすことができる。

 大磯砂の粒径は、細目(粒径1〜3mm程度)として売られているものがほぼ万能に使える。中目でも大抵OKだが、グロッソ、バリスネリアの類は根張りが問題になることがある。最近ではより粒径の小さい淡水産の「新田砂」や「ブライトサンド(ADA)」などが入手でき、こちらの方が根張りが良く水草の育成に適している。

 石系で化学的に安定な材質の砂は、形状が同じであれば性能はほぼ同じと考えられる。例えば、石英砂やガラスビーズのようなものでも、粒径が同じであれば同じと考えることができるから、アクア用以外の商品も選択対象にできる。ただし水中にコロイド状で浮遊するほど粒子の細いものは、吸水口から吸い込んでフィルターの駆動部を摩耗させる恐れがある。

管理
 水草生育の要は低床の管理にあるといっていい。低床が石系の場合、セットアップ直後は栄養分もバクテリアもゼロであるが、魚の排泄物が体積したり、砂の表面にバクテリアが発生してきて、写真のように砂のスキマに茶色いゴミのようなものが詰まってくる。これは水草が育つために大切な有機物であり、これが十分に発生した低床を一般に「こなれた低床」という。

 この茶色いものをゴミと勘違いしてプロホースで綺麗に掃除してしまうと、水草がうまく育たないことがある。低床が原因で水が富栄養化して困ることがあるが、それ以外特別な理由がない限り、低床を安易にかき回したり掃除してはならない。低床を掃除する場合は、表面の糞や枯れ草等を吸い取る程度とする。

 よく水流の停滞や腐敗に対する注意が必要な声が聞かれるが、水草が育っている自然界の土壌の多くは、粒子の細かい粘土と砂から成る。好気性な環境は表層部の数ミリだけであり、あとはすべて嫌気域で水の流れなどほとんどない。




水草の組み合わせと配置

 水草の組み合わせは主としてCO2添加量を基準に選定する。CO2を多く必要とするグロッソやリシアと、一般に少ない方がいい有茎種との組み合わせは難しく、どちらかが犠牲になってしまう。

 配置は背丈も重要だが必要光量を基準に考えたい。水槽内で最も光量が強いのは中央付近であり、4隅は最も少ない。上部濾過器を配置している場合は、後ろ側が暗くなることを念頭に入れて配置する。

 葉や株のサイズは水槽のサイズに合ったものを選定する。例えば60cm水槽では、アマゾンソードは大きすぎるし、アヌビアス・ナナでも結構大きい。

 複数をまとめ植えすることが多い有茎種の場合は、葉が短く小さい物を選んだ方が密生した感じを作りやすい。60cm水槽では、パコパやハイグロフィラなどより、もっと葉の小さい種を選んだ方が、密度の高い水景をつくることができる。

 以上のことを検討するためのパラメータは品種別に記載しているので、参照して欲しい。



品種別育成方法

ロタラ★

ミクロソリウム・ナローリーフ★

パールグラス★

スクリュー・バリスネリア

オランダ・プラント

ルド・グランデュローサ

南米ウイローモス★

ハイグロフィラ・ロザエネルヴィス

マツモ

アマゾンソード

ウオーター・バコパ

ウイローモス

サジタリア

ジャイアントアンブリア

アヌビアス・ナナ

グロッソスティグマ

★はお勧めを示す。



ロタラ
CO2:少〜中、光:中〜多、難度:易、配置:中〜後景、適合水槽:30cm〜

 やや赤みを帯びた細長い葉を密に付ける。葉が小さいので密生させることで細かい茂みを作ることが出来る。成長は早め。

植え方
 普通に植えればいい。成長が早いので茎を切って植えればどんどん増やせる。

メンテナンス
 ある程度伸びたら一度引き抜いて半分くらいに切り、上半分を植え直すようにする。



ミクロソリウム・ナローリーフ
CO2:無〜多、光:小〜多、難度:易、配置:前〜中景、適合水槽:30cm〜

 ミクロソリウムとちがって葉が細くて短い。そのため小型の水槽にも適合する。成長は遅いが丈夫でコケに強く、幅広い環境に適合する。大型の流木に活着させると見事な茂みを作る。

植え方
 ナイロン糸で流木や岩にくくりつけ、活着させる。

メンテナンス
 適当にトリミングすればいい。



パールグラス
CO2:少〜中、光:中〜多、難度:易、配置:中景、適合水槽:30cm〜

 枝分かれしながら明るい緑色の小さな葉を沢山つけることから、複雑な茂みを作ることが出来る。小さな水槽にレイアウトしても水槽内が狭くならない。あらゆるサイズの水槽で万能に使える、利用価値の高い水草といえる。
 光量不足に弱く、光が当たらない部分の葉が落ちる。

植え方
 普通に植えればいい。まとまった茂みを作る場合は、周囲にある程度のスペースを確保する。

メンテナンス
 途中で切ると、そこから枝分かれして増えていく。下の方が汚くなりやすいので、十分に増えた時点で引っこ抜い適当な長さに切り、上半分を植えるようにしていく。



スクリュー・バリスネリア
CO2:少〜中、光:中〜多、難度:中、配置:後景、適合水槽:60cm〜

 明るい緑色の葉が魅力。葉が水面に到達するとそれ以上はあまり伸びず、砂の表面にランナーを出して増殖する模様。砂の粒が粗いと根張りが悪くなり、成長が阻害されるので、できるだけ細かい砂を使うのがポイント。写真は塩酸処理済み大磯砂(細目)で増殖中のスクリュー。

植え方
 根が若干砂の上に出るような感じになるので、深植えしないこと。

メンテナンス
 自分のエリアをどんどん拡大する形で増殖するので、本来あるべき領域からはみ出した部分を、ランナーを切って取り除く。この水草は抜けやすいので、ランナーを切らないで持ち上げると全体が砂から抜けてしまうことがある。



オランダ・プラント
CO2:少〜中、光:中〜多、難度:中、配置:後景、適合水槽:60cm〜

 紫色の細い葉が生い茂り、見応えのある水景を演出できる。生育条件がいいと、かなり大型になる。
 若芽は柔らかく、グラミーなどを同居させていると食害されることがある。

植え方
 光量不足に弱く、光が届かない部分の葉が枯れる。密生を避けるとともに、周囲に十分なスペースをとって、根元から先端まで、十分に光が当たるようにする。60cm水槽ではやや狭い。

メンテナンス
 葉が水面に達したら引き抜いて半分くらいに切り、上半分を植え直すようにする。
 伸びたら分断して植え直すことで、どんどん増やせる。



ルド・グランデュローサ
CO2:少、光:中〜多、難度:易、配置:中〜後景、適合水槽:45cm〜

 赤みを帯びた細い葉が特徴。後景のレイアウトに赤のアクセントを加えることができる。
 成長が早く、育てやすい。

植え方
 普通に植えればいい。増やしたい場合は適当に分断して植える。

メンテナンス
 茎の途中から根を出すのでだんだん下の方が見苦しくなる。ある程度伸びたら一度引き抜いて半分くらいに切り、上半分を植え直すようにする。




南米ウイローモス
CO2:少〜中、光:中、難度:高、配置:全景または流木等に活着、適合水槽:45cm〜

同じウイローモスでも南米産の方が枝分かれが細かく繊細な茂みを作る。成長が遅く、枯れたりコケやすいため、難度はやや高い。

植え方
 流木や石の上面にウイローモスを乗せて1号前後の釣糸で落ちない程度に巻けばよい。水槽の底に配置すると成長が遅いので水深の中間付近に配置するようにする。

メンテナンス
 ウイローモスに準じる。




ハイグロフィラ・ロザエネルヴィス
CO2:少〜中、光:中〜多、難度:易、配置:中〜後景、適合水槽:45cm〜

 若い葉にはピンク色の葉脈が浮き出し、下の葉は明るい緑色に染まって大変美しい水草の1つ。
 CO2無しでは成長が遅く、失敗することがある。
 長く育てているとピンク色が薄れ、普通のハイグロフィラに戻ってしまうようである。

植え方
 枝分かれして成長し、周囲に陰を落とすので、ある程度スペースを確保する。

メンテナンス
 床に沿って根を下ろしながら伸びる傾向があるのでなるべく垂直に伸びていくように植える。
 どんどん枝分かれし、茎の途中から根を出してきて根本付近がだんだん見苦しくなるので、伸びてきたら一度引き抜いて半分くらいに切り、上半分を植え直すようにする。
 葉が柔らかく、貝類に食害されやすい。




マツモ
CO2:無、光:中〜多、難度:超易、配置:後景あるいは水面、適合水槽:45cm〜

 ほとんど雑草かと思うほど丈夫で良く増え、値段も安い。結構美しい草だと思うのだが、成長がやたらと早いのが難点。光が足りないとひょろひょろに間延びした姿になる。

植え方
 後景として後ろのガラスの壁面に沿って配置するとよい。

メンテナンス
 枝分かれしてどんどん増えるのでどんどん切っていく。




アマゾンソード
CO2:無または少、光:随意、難度:易、配置:中〜後景、適合水槽:90cm〜

 大変丈夫で劣悪な環境に良く耐える。成長は遅いが、かなり大型になる。株がある程度成長すると分裂するようにして株別れする。

植え方
 成長は遅いが、かなり大きくなるので周囲にそれだけのスペースを確保する必要がある。120cm以上の水槽に一株だけという使い方がいいだろう。

メンテナンス
 成長がゆっくりなので余り手間はかからない。大型化してきたら外側から葉を落としていく。


ウオーター・バコパ
CO2:少、光:中〜多、難度:中、配置:中〜後景、適合水槽:60cm〜
 光量不足に弱く、光が足りない状態が長く続くと赤みがうすれ、葉が落ちたり、葉が小さく先が丸まった形になる。CO2を添加しすぎると成長が早くなり、茎が間延びして見苦しくなってしまう。状態がよいと1枚の葉の大きさが4cm近くにもなり、朝方ワインレッドに輝く美しい葉を見ることができる。

植え方
 背が高く伸びるので後景に配置したいところだが光を優先しなければならない。水槽内ではできるだけ光の強い場所に植えるとともに、周囲の空間を十分に取り、根本までしっかり光が当たるようにする。根本の葉が光量不足で落ちてしまうと見苦しい。

メンテナンス
 背丈が水面に近づいたら根本から1/3くらいのところで切って植え直すとどんどん増える。十分増えたら引っこ抜いて適当な長さに切り、植え直す。
 葉が堅く折れやすいので、取り扱いは慎重に行う。
 コケ取りはオトシンクルスがよい。


ウイローモス
CO2:少、光:少、難度:中、配置:流木等に活着、適合水槽:45cm〜

 流木や石に活着させると趣のある細かい茂みができるが、美しい茂みを作るには最初の巻付けが重要になる。
 基本的にコケなので栄養は主に水の中から吸収する。魚を入れていれば肥料はいらない。
 光量不足に強くほとんど無しでも枯れない。
 生育条件を良くしすぎると細かく枝分かれせず先端が伸びて手入れのわるいヘアスタイルのような感じになってしまう。CO2も光も少なくしてじっくりと成長させた方が細かく枝分かれして繊細な感じになる。

植え方
 流木や石の上面にウイローモスを乗せて1号前後の釣糸で落ちない程度に巻く。裏面に活着させたい場合はひっくり返して裏面に乗せ、落ちない程度に巻く。全体をみて、空いているところがあれば部分的に巻き付ける。

 大体これでOKということになったら本巻を行う。ライン間のピッチが5mm以下になるように端の方から終端に向けてぐるぐると密に巻いていき、終端で折り返してクロスするように同じピッチで巻いていく。細かいピッチで巻くことが重要なポイント。

 左の写真は巻き終わった状態の流木。流木はアク抜きして使うが浮いてしまう場合はアンカーを付ける。写真ではフィルムのフタをステンレスのネジで固定。

 巻き終わったら所々飛び出している葉をハサミで切る。これは水にいれてみるとわかりやすい。


完成した状態

メンテナンス
 成長が遅いのであまり手が掛からない。延びすぎたと思ったら、髪の毛を切るようにハサミで切っていけばよい。破片が水中に散乱すると面倒なので、別の容器に移して行うと良い。
 メンテが必要なほど伸びてきたら、釣糸は取ってしまって良い。
 糸状のコケが発生しやすいがこの対策にはヤマトヌマエビが有効だ。


サジタリア
CO2:無〜少、光:少、難度:易、配置:前〜中景、適合水槽:45cm〜

 光量不足に強く劣悪な環境に良く耐える。ただ生育条件を良くしすぎるとランナーを延ばして爆発的に増え、葉長がのびて水面まで達するようになる。こうなってしまうと見苦しく鑑賞価値はない。同じサジタリアでもピグミー・チェーンの方が小型で扱いやすいだろう。
 CO2添加をする場合は控えめにする。

植え方
 水槽内では大型の水草の陰や後ろの隅っこなど光の弱い部分に植える。生育条件を悪くして大型化しないようにするのがポイント。

メンテナンス
 植え方を上記のようにしていればほとんどメンテナンスは要らない。ランナーだけに注意して、サジタリアのあるべき領域外までランナーを延ばしてきた場合は、早めに切り取る。
 コケ取りはエビ類、オトシンどちらでもよい。


ジャイアントアンブリア
CO2:少、光:中、難度:易、配置:後景、適合水槽:60cm〜

 丈夫で成長が早く、育成条件を良くしすぎると爆発的に増える。CO2を添加すると葉の直径が小さく茎が間延びしてしまい、見苦しくなる。美しく育てるには、やや低光量で、CO2添加をする場合でもごく控えめにすることがポイントとなる。

植え方
水槽内での配置は後ろの隅っこなど、低光量の場所を選ぶ。葉の直径が大きくなるので、それを考慮に入れて水面までのスペースを確保する。アンブリア同士を並べる場合は少なくとも4cmは離した方がよい。

メンテナンス
 成長が早いのでトリミングを頻繁に行う必要がある。あまりに成長が早い場合は、生育条件を悪くする工夫が必要だ。茎が水面に到達したら根本から1/3位の所を切って別の場所に植え直すことでどんどん増える。増えるのが不都合な場合は引っこ抜いて適当な長さに切り、植え直すとよい。
 成長が早いのでコケが目立つことはないが、コケ取りはエビ類が役立つ。


アヌビアス・ナナ
CO2:随意、光:随意、難度:易、配置:流木等に活着、適合水槽:60cm〜

 ナナは大変丈夫でかなり劣悪な環境にも耐える。成長は遅いがCO2を添加すると新しい葉をどんどん出してよく育つ。アヌビアスの仲間にはいろいろあるが、ナナは葉の大きさが適当で扱いやすく、美しい。

植え方
 流木や岩に活着する性質があるので砂に植えるよりこれらに活着させた方がよいだろう。1号程度の釣り糸を使って適当に結んでおけばよい。ウイローモスと一緒に巻く場合はまずウイローモスを先に巻いておく。写真はウイローモスと一緒に巻いた流木。
 水槽内での配置はどこでもOK。照明が陰になるところでもよい。

メンテナンス
 成長が遅いので特に手はかからない。長くなりすぎた場合は太い根の部分を切って増やしていくことができる。葉がコケやすいのでオトシンクルスを投入する。


グロッソスティグマ
CO2:多、光:多、難度:高、配置:前景、適合水槽:45cm〜

 美しい緑の絨毯ができるため前景に最適。光量不足に非常に弱く、ほかの水草の陰になるとすぐに枯れてしまう。CO2を添加しないと成長が遅い。
 グロッソと他の水草を共存させるのはやや難しい。グロッソをメインに育成しようとすると、CO2過多のため他の水草が見苦しくなり、メンテの手間も増える。
 底床は目が粗いと根張りが悪いので、できるだけ粒径の細かい物を使う。

植え方
 底砂が十分こなれて肥料となる有機物が豊富な状態になってから導入する。
 場所は光源の真下など、最も光の強い所を選ぶ。60cm水槽で蛍光灯2本の条件でも、このようにすれば育成は可能だ。
 ランナーを1〜3株の単位で切り、細いピンセットを使って1つ1つ根気よく植えていく。左の写真は植えたばかりのグロッソ。ランナーを延ばして増えるので数センチの間隔で植えればよい。
 植えてからは十分根を張るまで十分なCO2を供給する。CO2添加無しでは失敗することがある。

メンテナンス
 ランナーが長くなってきたらまめに切るようにする。ランナーを切るとそこから別々に延びていくので、早く密生した状態を作ることができる。ランナーが長いまま密生してしまうとトリミングしにくくなり、収拾がつかなくなる。
 コケやすいので、エビ類の投入は必須となる。貝類は食害するので不適。


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