わたしの好きな讃美歌(聖歌)



 私の好きな讃美歌(聖歌)や宗教歌曲を紹介していこうと思います
   

その4:讃美歌(番号なし)みそらにこだます/ディンドン、空高く  
Hymn "Ding Dong! Merrily on High"

讃美歌の多くはゆっくりしたテンポで歌われますが、この曲はとても軽快でノリノリです。なにしろ、元々この曲はフランスのダンス音楽の曲だったのです。それを20世紀初頭、イギリス国教会の司祭(priest)で賛美歌研究家でもあった George Ratcliffe Woodward が、ケンブリッジの音楽家 Charles Wood と共同で新しいクリスマス・キャロルにしたものです。
英語のクリスマスキャロルとして生まれ変わったこの曲の歌詞には言葉遊び(韻踏み)が織り込まれました。ダンス音楽のリズミックな楽しさがそのまま受け継がれ、待降節で賑わう街の華やぎやウキウキ感を写し取ったかのような楽しい曲になっています。日本語詞が未だ発表されていないのは、英語の歌詞があまりにもハマっているからかもしれません。

この曲の中でGloria, Hosanna in excelsisというフレーズが繰り返し歌われていますが、Gloriaは「グロ〜〜〜〜〜〜〜〜(中略)〜〜〜リア」と息を継がずに長く歌われます。長いですよ、「ロ〜〜」が(笑)。

また、日本語詞はないものの曲名だけは色々に訳されており、演奏会で英語詞が歌われる際でも日本語のタイトルが表記されることも多いようです。

[おすすめCD] ドリーム・ア・ドリーム : SONY CLASSICAL : 2000年発売 (SRCS 2352)
演奏:シャルロット・チャーチ(ソプラノ)、ショーン・エドワーズ指揮、ロンドン交響楽団

  
歌詞は以下です。

1.
Ding dong! merrily on high
In heaven the bells are ringing
Ding dong! verily the sky
Is riven with angels singing

Gloria, Hosanna in excelsis!
Gloria, Hosanna in excelsis!

2.
E'en so here below, below
Let steeple bells be swungen
And io, io, io
By priest and people sungen

Gloria, Hosanna in excelsis!
Gloria, Hosanna in excelsis!

3.
Pray you dutifully prime
Your matin chime ye ringers
May you beautifully rime
Your eve time song ye singers

Gloria, Hosanna in excelsis!
Gloria, Hosanna in excelsis!

(対訳)
ディンドン! 喜びは空高く
天に鐘は鳴り響く
ディンドン! まさしく空いっぱいに
歌う天使たちがあふれている

グロリア、いと高きところには栄光あれ!
グロリア、いと高きところには栄光あれ!

さあ この地上からも
教会の尖塔の鐘を鳴らしましょう
そして、イオ、イオ、イオ
司祭も人々も こぞって歌いましょう

グロリア、いと高きところには栄光あれ!
グロリア、いと高きところには栄光あれ!

日々の務めに励む人々よ
朝の鐘を響かせましょう
韻律が美しくありますように
すべての宵の歌の歌い手たちよ

グロリア、いと高きところには栄光あれ!
グロリア、いと高きところには栄光あれ!

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