高校生球児は、春選抜・夏の甲子園を目指し、短い高校生活を最大限エンジョイする。
甲子園に出場できるのは、各都道府県から、1チームか2チームという狭く厳しい枠に入る為に
あらゆるものに我慢し、ひたすら練習に汗水を流す。
甲子園出場が決まり、実力が発揮でき、めでたく優勝が出来たチームであっても、その選手達に
確実に、将来の生活を保障されるものは何も無い。
では、何故球児達は氷の張り詰めるような寒い冬や、暑い暑い炎天下のグランドで白球を追い求める
のであろうか?。
それは、夢・希望・願望・目標・で、甲子園に出場出来るかも知れない、甲子園で優勝する事が出来る
かも知れない、前年度は母校が3回戦負けした、今年はその上を目指す、等等が
夢・希望・願望・目標・ではないでしょうか。
宝くじは買わなければ絶対に当たる事はありません。
夢・希望・願望・目標・を持って努力をする、その過程が素晴らしいものです。
私は常々、少年剣士達に全国少年剣道錬成大会に優勝しても、何も変化はおきないよと、
しかし、夢・希望・願望・目標・を持って努力する事、そこまでに行く過程の行為が、少年剣士達の
将来を、大きく左右する第1歩となることを言い聞かせています。
人間は考える・努力する事をしなければ将来はありません、それを自然の中から学ばせる、これが
大人に与えられた宿命です。
日本人は勤勉で、努力家で、人情が厚いのが特有の人種でした、それは過去のもので
現在は、自分の私欲の為(福岡の1家4人殺人事件)現実の事を考えず(路上にふざけて寝そべり
注意された事に逆切れで、車で追いかけ殺害)等、挙げれば限り無いですが
平気で尊い、人の命を奪うという浅ましい事件が、日常茶飯事のように発生しています。
皆さんもこの現実を認識し、将来ある少年達に本当の教育の有り方を考えていかなければ
ならないのではないでしょうか。
神様は、地球上の人間だけに与えてくれた贈り物が夢・希望・目標・努力では無いでしょうか。
私を含め、皆で将来ある子供達の遠く未来を見つめ、剣士達の全国大会に向け努力出来る環境と
協力を惜しみなく応援してあげましょう。
そして、最後に皆で喜びの涙で、剣士達の努力に最大の拍手を送りましょう。
第18回兵庫県少年剣道錬成大会
2003・6・1吉川町民体育館で兵庫県剣道道場連盟に加入している団体の参集で全国大会の
予選を兼ね団体・個人戦が行われました。
白川台少年剣修会も参加しましたが、団体小学生高学年は3位、中学生3回戦敗退
個人、小学低学年、新井敦之、3回戦敗退。
高学年、小笹隆史、準優勝。
中学男子、菅野隆行、3位。
女子、山下菜摘、優勝。
全国錬成大会には団体戦小中共、個人戦で山下菜摘選手が出場権を獲得しました。
全国大会はさらに厳しい大会です、選手達はさらに稽古に励み、自分自身の生涯の思い出として
残す事の出来る試合をして欲しいと思います。
「初めての剣道の試合」
小学2年生 横田雅治
6月14日、初めての剣道の試合に出ました。
前から試合に出たかったので、嬉しかったです。
でも、思っていたよりきびしかったです。
まず、試合のやり方が分からなかった事と、もう1つは、4チームと
試合をしたけれど、1回も勝てなかった事です。
試合が始まる前に、一岡先生が苦しい後には、楽しい事がある。
そして、試合の後には「試合に勝つには、まず自分に勝たなければならない
自分に勝つ為には、練習をしなければならない。」
と教えてもらった事を忘れないで、これからも一生懸命、練習をして
早く、試合で勝てるようになりたいです。
そして喜びたいです。
白剣剣報 2003・7月号
文 一岡正紀