現在入手可能なパーツで作るラジオ
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並三ラジオ(TOPページ写真のラジオです)
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回路構成は、6CA7とちょっと贅沢に6V6を出力管にしています。再生調整は、スクリーングリッドの電圧を調整する形式としました。
再生コイルは、アンテナコイルの途中からタップをとり検波管のカソードへ接続しています。電源は、AC100Vを倍電圧整流、ヒーター点火は、容量リアクタンスを利用した定電流点火です。
トランスは、出力トランスのみです。部品類は、現在容易に入手できるもので構成してあります。バリコンも5球スーパーから取外した2連バリコンの片側を利用しています。現在売られているポリバリコンでも良いのですが、容量が270PF程度のものが多いですのでコイルの巻き数を増やす必要があります。
シャーシーの代わりに汎用のプリント基板を利用し、木製の台に木ねじ+スペーサーで簡単に載せています。
アンテナコイルは、サランラップの芯(40mm径)に0.4mmのホルマル線を78回巻いたものを作りました。
カソードのタップは、グランド側から5〜15%位のところに設ければほぼ良いのですが、今回は最初接続しないで再生の掛らない状態で受信し、スクリーン電圧を調整しているVRで
最大感度となる電圧を見つけ、その電圧で発振が開始仕掛かるタップ位置を探して決定しました。4回と1/4のところが最適と判断し、タップ位置としています。結構良い感度に仕上がりました。
今回の回路は、再生グリッド検波とプレート検波を切り替えられるようにしています。プレート検波時は、再生は掛りませんので感度は落ちますが、かなり良い音が出ます。
アンテナ端子には、100PFのコンデンサを介して接続、アース端子にも容量と高抵抗を並列にして接続しています。感電防止及び直接アースしたときの電位差によるACラインのショート対策です。
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AMラジオ用IC(LMF501T)を用いた中波/短波 3BAND Radio
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ミツミのAMラジオ用3端子IC(LMF501T)を用いたMW/SWラジオです。
高周波4段増幅+AGCのストレート受信IC、ミツミのF501Tと250mWの出力が得られるJRCのNJM386Dの2IC構成です。
LMF501Tは、カタログ上では3MHzまでのスペックですが、かなり増幅率が高いので、十数MHzまで動作可能です。
同調部分は、バリコンでなくバリキャップを用いました。バリキャップは、容量変化させるためには最低8Vの電圧が必用パワーICは、4V以上、ラジオ用ICは、
1.5V以下の動作電圧ですので、電源として9Vの006Pを用い、ラジオ用ICにはLEDの電圧を利用して1.8Vに降圧後、抵抗で電圧調整しています。
アンテナコイルは、直径12センチのクラウン(バスケット)コイルを巻きました。途中でタップを出しています。
タップの部分までで約40μH、全体で220μHです。3BANDのMWは、全体の220μHを用い「510KHz〜1900KHz」S1でタップ部分の40μHとし「1200KHz〜4.6MHz」
の受信範囲となっています。S3は別途53mmのプラスチックボビンに0.4mmのホルマル線を7回スペース巻きし、約5μHの別コイルで同調をとっています。
S3の受信範囲は「3.4MHz〜12.8MHz」です。
完成後、受信テストしてみました。意外に高感度です。選択度もストレート受信機にしてはまずまずの分離度です。
1m程度のロッドアンテナで、MWは強力なNHK第2の混信もなく、NHK、地元のRKK、夜ならば毎日放送まで受信できました。
短波帯も、7.58MHz、9.65MHzのチョソンの声、9.76MHzのVOAも受信できました。スペックの3MHzを遥かに超えた周波数ですが、十分使用可能なことが
確認できました。
回路も簡単ですし、蛇の目基板に作るだけなら1時間と掛らないで作れ、意外と実用になりま。コイルを作らなくても、マイクロインダクタで代用可能です。
4.7μHと330μHで試して見ました。少し感度は落ちますが使えました。2mHのマイクロインダクタを使うと長波帯の170KHz〜受信可能です。
長いアンテナとちょっとしたテクニックが必用ですが、243KHzのUFA(ウラジオストック局)の受信も出来ました。
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5球スーパーラジオの製作
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バリコンの容量は、現在入手可能な330PFの2連ポリバリコンを用います。ANTコイル、OSCコイル、IFTは自分で作ります。パディングコンデンサも現在
入手困難ですので固定コンデンサで済むようにOSCコイルはコア入りのコイルにします。
この頁に掲載している回路は標準的な構成です。使用している真空管はGT管(6SA7-6SK7-6SQ7-6AG7-5Y3)で記載していますが、MT管なら6BE
6-6BD6(6BA6)-6AV6-6AQ5-6X4(6CA4)、ST管なら6WC5-6D6-6ZDH3A-42(6ZP1)-80と言うことになります。整流管が手に入らないときは
シリコンダイオードで整流すれば良いでしょう。(4球スーパーになりますが) マジックアイ(6E5)は付けるか否かは自由です。意外に高価です。
・ANTコイルの作り方
直径30mmのベークボビンに巻けば良いのですが、ベークボビンは現在でも入手可能であるが、意外と高価です。フイルムケースやアクリルパイプなどを
利用しましょう。フイルムケースが直径約30mmです。
270μHのコイルは0.16mmのホルマル線を95回程度巻きます。これが同調コイルL2になります(コイルの上側の端子が6SA7のG3につながる)。
アンテナ側コイルL1はL2のアース(AVCに接続された方)側から1〜3mm程度離して15〜20回程度巻きます。
直径の違うボビンでコイルを巻く時には巻き数を増減する必要があります。最後はカット アンドトライで調整する必要が有り、あまり神経質になる必要は有り
ません。受信する周波数はどちらかと言えば、OSCに依存します、極端な事をに言えば、ANT側のコイルは感度が良くなるように調整すれば良いわけです。
・OSCコイルの作り方
ANTコイルと同じベークボビンに巻く方法も有りますが、TRラジオ用のIFTまたはOSCコイルを利用して巻き直した方が楽です。コア入りなので簡単にLの
調整が出来ます。この為現在では高価なパディングコンデンサーが安価な330pFの固定コンデンサでOKです。
今回は455KHzのIFT(黒コア)を巻き直して利用しました。0.1mmのホルマル線を90回巻程度巻けば略OK(少し多すぎた感あり)。カソードタップはアー
ス側から10%程度のところから出せば良いでしょう。本来ならば、発振電流を見ながらタップ位置を微調整すべきでしょうが、最高感度をねらわぬ限り大き
な差は出てきません。
昔の5球スーパーからバリコンを流用した場合は、容量は430PFになりますので、ANTコイルを79回巻き(210μH)、OSCコイルを約75回巻き(120μH程
度)になるようにしてください。パディングコンデンサの代わりのコンデンサの容量は426PF程度になります。
・IFTの作り方
IFTも現在では殆ど入手困難な部品になってしまいました。入手できたとしても非常に高価です。高周波チョーク(RFC)と小容量のトリマを用いてC同調形
式のIFTを作りましょう。
作り方の詳細は、いつも懇意にして頂いている「のらねこ商会」のHPの「中間周波トランスの製作」に掲載して頂いていますのでこちらをご覧下さい。
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