2020年01月 3泊 横浜→四日市→高知→横浜


「にっぽん丸」
この船は定員400名ほどしかなく、常連様の優先予約もあり、なかなか予約が取れません。

前回もやっと取れたと思ったら、台風で航海中止・・・
今回もキャンセル待ちなので、すっかり諦めていたのですが、1カ月前に連絡あり。
そんな訳で、久しぶりの「にっぽん丸」となりました。


今回の部屋は 9段階の下から3つ目。
「下の上」と言ったところでしょうか。

広さは4坪程度 一応窓がありますが開きません
上の階はバルコニーがありますが、上級室は庶民が泊まれる価格ではありません。

にっぽん丸は、横浜を出港するとベイブリッジをくぐります。
中型のにっぽん丸は、煙突から上にまだまだ余裕がありますが、
最近の大型船は橋をくぐれず、辺鄙な大黒ふ頭に停泊を余儀なくされます。


メインのダイニングは250人程度しか入れないので
夕食は2回制。予約時に希望できるので、我が家はいつも2回目を希望。
初日は和食。
食事やオヤツは乗船料に含まれますが、アルコールは有料になります。

 

クルーズでは、毎晩のようにショーがありますが、有名どころのゲストが乗船することも多いです。
陸上では、なかなか近くで見られないエンターテイナーに、至近距離で会うこともでき、武道館までの往復も必要ありません。

過去には「ミスター・マリック」のショーで、ステージに呼ばれ、一万円札破いたり 燃やしたりしたことがあります。
ステージ上がる人は「仕込み」かと思っていましたが、違ったようです。
翌日は他のお客さんに「あなたマリックさんの お弟子さん?」と疑われましたが。


今回のメインゲストは、アリスの「堀内孝雄」
私は高校生の時、ギター弾きながら「冬の稲妻」や「遠くで汽笛を聞きながら」を歌っていましたが、まさかこんなに近くで見られるとは。

もう1人は落語家の 「三遊亭円丸」
19時に出港し、落語聞いて、夕食食べて、堀内孝雄見て、あっという間に23時。

夜食もあるのですが、糖尿病も気になるのでメニューチェックだけしてパスします。

にっぽん丸は伊豆半島を回って、太平洋を18ノットで西へ向かっています。
北風が強いようで、この大きな船もさすがに揺れてきました。

 



2日目の朝は、鳥羽港に入港予定。
しかし・・・


船はなぜか目的の鳥羽沖を通過し、伊勢湾の奥深く北上中。中部国際空港も見えています。
実は入港予定の鳥羽港は岸壁が小さく、大きな船は沖に錨を下ろして、小さなボートで岸壁まで往復する必要があります。
これだと波が高いと上陸できません。
入港地変更の可能性は、出航前にアナウンスされていたので、「やっぱりか」と言った感じです。


これが一般の定期船だと、クレームも出そうですが、クルーズ船は船を楽しむのが目的なので、ノークレーム。
しかし、鳥羽の地上スタッフや、オプショナルツアーの関係者は大忙し。
地元のお土産屋さんや、タクシー会社は、残念だったでしょうね。


関東から西に移動して来たので、日の出は遅くなります。
水平線から昇る日の出を見たかったのですが、伊勢湾の奥に進んでしまったので、陸から昇る日の出になりました。


初日は慌ただしく、船内見学はできなかったので、久しぶりの「にっぽん丸」を歩き回ります。
最上階はプールになり 可動屋根になっているので夏場は開放されます。


同じ最上階の一番前はホールになっています
ブリッジ(操舵室)の上にあるので、前方の見晴らしは抜群です。

 



さて、入港が四日市に変更になったので、上陸して何をするか・・・

オプショナルツアーの方は、下船時刻が決まっているので忙しいですが、我家は自由行動なので余裕です
今回のオプショナルツアーは、伊勢神宮参りがメインのようです。

鳥羽から遠い四日市に入港になったので、中止になるかと思ったのですが、バスで飛ばして行くようです。
我家もせっかくなので伊勢神宮参拝に決定。
四日市から近鉄特急に乗れば、1時間ほどで行けそうです。


正月最後の日曜日。伊勢神宮は劇混みです。「おかげ横丁」も、まるで新年カウントダウンの渋谷。
伊勢名物「赤福」の販売店も「伊勢うどん」も満員。


17時の出港ですが、早めに帰船。
夕食まで時間があるので、プールサイドでオヤツの時間。
ハンバーガーやホットドッグ、アイスクリームなど食べ放題。


外国船だとハンバーガーとポテトでお腹一杯になり、夕食が食べられなくなりますが、
日本船は小ぶりなハンバーガーが出てきます。

急な入出港だったので、恒例のお見送りも無く、タグボートに押され、静かに四日市港を出港します。
次の目的地は、高知港です。

 


クルーズ船には「ドレスコード」と言うものがあり、夕食時からは指定のコードを守らなくてはなりません。
(イラストは にっぽん丸HPから拝借)


指定には上から「フォーマル」
タイタニックのタキシードのイメージですが、庶民が行けるような、短い航海では指定がありません。
もし、この指定になってしまったら・・・、我が家は着る服がありません。

2番目が「セミフォーマル」
これは結婚式の2次会程度。年配者はダークスーツの方もいます。

3番目が「スマートカジュアル」
カジュアルと言っても、ジャケット着用です。まあ、セミフォーマルのネクタイを外した格好でしょうか。

4番目が「カジュアル」
と言ってもTシャツ、ジーパンは不可です。

今回はすべての日で「スマートカジュアル」
夕食が1回目の方は上陸から帰船したら、急いで着替えなくてはなりません。


さて、今日の夕食は洋食ですね。
1時間半かけてフルコースで出てきます。


クルーズ船では、大きなテーブルで、他の乗客と相席なって、情報交換しながら食事をするのが楽しいですが、
最近は個別になったのか、相席には案内されませんでした。



3日目の朝は、高知沖で迎えます。西に向かう船の後方から、朝日が昇ります。


高知でも我が家は自由上陸なので、ゆっくり朝飯食べながら上陸の計画を立てます。
今日の朝飯は、メインダイニングで和食を選択。もちろん足りなければ、洋食のバイキングも自由に追加できます。


地方の港は市街地まで遠く、どうやって市内に行くか迷いますが、接岸した岸壁を見たらフリーの客待ちタクシーが並んでいます。
とりあえず市内に行き、路面電車の1日乗車券を買って動きましょう。


日本の観光地「3大がっかり」と言うのがあり、1つは「札幌時計台」
もう一つは高知の「はりまや橋」らしいです。(3つ目は諸説あります)
築地の勝鬨橋なんかを想像していると、あまりの小ささに驚きます。


市内の「ひろめ市場」でカツオのたたきを食べ、酒を飲むと、睡魔が襲ってきます。
このまま市内のデパ地下でも回るか、時間があれば港に近い桂浜でも行くか?


高知港を盛大なお見送りで出港して、進路東へ横浜に向かいます。


最後の夕食は和食。おめでたい具材を使った、手の込んだ料理です
鍋があるので、固形燃料が燃えています。日本酒も飲んだので暑い暑い。
スマートカジュアルですが、上着は脱がせていただきます。

日本船のカジノは現金を賭けることはできません。
外国船では生活が懸かっているので気合が入り、毎回プラスになるのですが、今回は現金じゃないので無茶な張り方をして
あっという間にスッテンテン。
IRなんちゃらで、カジノが出来ても行かないようにします。


あと数回の航海でこの「にっぽん丸」は大改装に入ります。30年使ったエンジンは交換。
船室も大改造されるのですが、残念なのはお気に入りのバーが無くなること。

ブリッジ下にあるバーで、窓から他船の明かりを見ながら飲めたのですが、この大改装で、ここはスイートルームになるそうです。
どんなお金持ちが泊まるんでしょうか。

最後の機会なので3日連続でバー通い。結局無料の夜食へは行く時間がありませんでした。

 


 

あっという間に最終日の朝です。にっぽん丸は駿河湾を東に進んでいるので、日の出は斜め前から。
朝食は洋食のバイキングを選択。「ミックスで!」と、オムレツを焼いてもらうのも今日で最後になりました。

最後と言っても、いつものように午前着ではなく15時半入港なので、まだまだ遊べます。
とは言うものの、世間は昨日から正月明けの平日。仕事の電話もメール入ってきます。
自室は電波が入りにくいので、最上階のプールサイドの陸側に陣取って、ここを仕事場にします。

 

 

船はいよいよ東京湾に入ります。毎回ここまで帰ってくると、現実に戻されます。
船は岸壁に着きましたが、まだ下船まで時間があります。最後の最後まで 無料のコーヒー楽しみます。
父島行きの「おがさわら丸」とすれ違います

下船したら大桟橋の案内所で、次回のクルーズのパンフレットもらって帰らなきゃ。
次の長期休みは・・・・カレンダーをチェックすると ゴールデンウイークが飛び石夏休みは うまくすれば9連休 
9月にも連休があるし・・・帰宅したら 激しく検討なきゃ



このクルーズの頃、中国では新型コロナウイルスが流行。
まだまだ対岸の火事かと思っていましたが、入れ替わりに出港した「ダイヤモンドプリンセス」が入港時に2週間隔離と大変なことになり、
クルーズ船はことごとく運行停止になりました。

次回予約していたゴールデンウイークに予約していた ダイヤモンドプリンセスのクルーズも運行キャンセル
夏休みのクルーズも4月現在未定のまま。

また楽しいクルーズに行ける日が、早く来てほしいですね。