「スーパースター・ヴァーゴ」 ペナン・プーケット クルーズ
 目次
1. やっと乗れるのか? 「スーパースター ヴァーゴ」
2. とりあえず「シンガポール」

3. 暑いぞ「ペナン」 
4. 入国たったの3時間「マレーシア」
5. すごいじゃないか「バーベキュー」
6. いったいここは何処?「プーケット」
7. 波が高いぞ「パトンビーチ」
8. 最後の夜だ「ガラ・ディナー」
9. 当れ当れよ「ルーレット」
 1. やっと乗れるのか? 「スーパースター ヴァーゴ」 

行程表
1日目 17:40 成田発       23:40 シンガポール着
2日目 14:00 乗船        16:00 出航
3日目 12:00 ペナン入港    20:00 出航
4日目 08:00 プーケット入港  18:00 出航
5日目 19:00 下船        23:25 シンガポール発
6日目 07:15 成田着

「お客様 申し訳有りませんが 早期割引の期限を1日過ぎております」
「ええ〜? あと101日あるじゃん」
「申し訳ありません。本日は土曜日でシンガポールの本社がお休みなもので・・・・
 月曜に連絡しますので、99日前という事になってしまいます」
「・・・・・・・」

早期割引と一般申し込みでは、1人3万円程度の差があるため、頭が真っ白になってしまい、結局
「もう いいです」と申し込みをしなかったのは昨年2月の話。

今年はもうそんなミスはしません。
100日以上前に、きっちりと予定を組み、いそいそと旅行会社へ。

「まだ100日以上ありますよね」
今年は自信満々です。
「早期割引が使えますよね」

しかし、カウンターの女性から意外な返事が。
「お客さま。 今年から100日前割引は無くなりました」
「・・・・・・・・」

何と言うこと。2年続いて頭の中は真っ白。 
よっぽど「ヴァーゴ」に縁が無いのか?

「お客様? お客さま、今年から60日前割引になりました。充分間に合いますが、いかがされますか?」
「もっ 申し込みます!」

助かりました。これで正規料金の29,000円引きで申し込み完了。
ことしこそ「スーパースター・ヴァーゴ」に乗れます。

 「スーパースター・ヴァーゴ」 とは
 総トン数    76,000トン
 全長      268.29m
 全幅       32.20m
 航海速力     24.00ノット
 乗客定員     1,960人 

シンガポールを基点に、マレーシア・タイを航海している豪華客船。

いわゆる豪華客船の中では「カジュアル」に分類されるため、ドレスコードもカジュアルとインフォーマルの
中間程度。

インフォーマルと言われると、男性の場合、ネクタイ・ジャケット着用ですが、「ヴァーゴ」の場合は
「襟付シャツ」と「長ズボン」程度。

我家にとって、日本以外のアジアの客船は今回が初めて。
乗客もアジアの人が多いので本場の民族衣装を見るのも楽しみです。

この「ヴァーゴ」には、今までのクルーズとは違ったシステムがあります。
それは、客室のランクによって、受けられるサービスが違うと言う事。

客室は値段の高い方から、 スイート・ジュニアスイート・バルコニー・窓付き(開かない)・窓無し
となります。

スイート・ジュニアスイートは アドミラルクラス と呼ばれるファーストクラス。
バルコニー部屋は バルコニークラス と呼ばれるビジネスクラス。
窓部屋と窓無し部屋は ワールドクルーザークラス と呼ばれる エコノミークラス。

寝るだけの部屋なので、インサイドの窓無しでも良いのですが、今回は付加価値を考え、おもいっきり奮発して
バルコニークラスを予約しました。

バルコニー付きの部屋以上のクラスであれば、いろんな面で優遇されるからです。

1. 乗下船が優先的に行われる。

   2000人近くが一斉に下船すると、港は大混乱。
   おまけに、シンガポールにはタイからの再入国となるため、もう一度イミグレーションを通過しなくては
   なりません。

   以前のプリンセスのメキシコクルーズの下船ではひどい目にあったので、帰りの飛行機の時間が心配な
   私としては、このサービスはありがたいです。

2. ディナーの予約も優先的。

   最終日は船長主催のパーティーが行われるとのこと。
   希望のレストランを予約したいです。

3. 夜のショーも、良い席が確保。
 
   いつも時間ギリギリで駆け込む我家にとって、優先席はありがたい

4. 1部屋300ドル分(1人150ドル)、飲み食いがタダ!

   1部屋あたり、300シンガポールドル(27,000円)分のダイニングクレジットが付いているので
   有料のレストランや、お酒までも結果的に無料になります。

旅行会社によっても異なりますが、バルコニークラスと、窓なし部屋の差額は1人40,000円程度。
1人13,000円程度の飲食費がタダになる事や、その他の優遇面を考え「これなら元が取れるぞ!」と判断。
気合を入れての、上級クラスへの申し込みでした。

   
2. とりあえず「シンガポール」  
   
シンガポールのチャンギ空港に着いたのは、現地時間の23時30分。
日本時間では0時半なので、眠くてしかたありません。

せっかく高級なホテルだったのですが、チェックインは1時半。チェックアウトは8時半。
なんとも勿体無い話です。

「ヴァーゴ」への乗船は午後2時ごろなので、午前中は市内を観光します。


一応今回は「会社の研修旅行」なので、高級ホテルや、建築物を見て周ります。

写真は「ラッフルズホテル」 宿泊客のつもりになって大きな顔して探検。
ちなみに1泊6万円だそうです。

それにしてもシンガポールは綺麗な街です。
余計な電柱もないし、ゴミも落ちていません。
なんでも自宅にまで役所の人がチェックに来て、ゴミがたまっていると罰金なんだそうです。

駆け足で市内を回って、12時には港に向かいます。

なにせ乗船客は2,000人。
出航4時間前なのにカウンターは長蛇の列。
とりあえず手荷物カウンターで、予約票を見せてスーツケースを預ける事に。
これであとは部屋で受け取るだけです。

出航3時間前頃から乗船が始まります。
日本人のスタッフも常駐しており、受付も専用のカウンターでスピードチェックイン。

乗船はバルコニークラス以上は7階のホールから。
賑やかな歓迎を受けて船内に入ると、そこは大きな吹き抜けになっています。

「おおお〜 凄い!」

吹き抜けにはシースルーのエレベーターが動いています。


今回3泊お世話になる船室は10階の左舷中央。
何処に行くのも、便利な位置にあります。

部屋は、間口3m 奥行き6.5m 約20u(12帖)
入り口を入るとクローゼットと、洗面・トイレ・シャワー室。
寝室の奥にはバルコニー。
ベッドの上置いてあるのは英語の船内新聞と、日本語の船内新聞。

ヴァーゴには日本人コーディネーターが乗船しており、船内新聞を翻訳してくれ、
レストランでも 「じゃぱにーず めにゅー ぷりーず」と言えば、日本語訳が出てきます。

出航前には日本人向けの説明会も行われました。
今回日本人は 添乗員同行のH交通が19人。 我家が2人、その他合わせて35人だそうです。


もうすぐ出航。ターミナルで預けたスーツケースがまだ届いていないので心配ですが、ゆっくりと船内を探検し、
とりあえずビール。

ビールは6シンガポールドル。高いんですが300ドルを使い切らなきゃならないので、バンバン使います。
支払はカードを見せてサインをするだけ。


13階には「パルテノンプール」と言う、チョット恥ずかしいネーミングのプールと、船尾には子供用の
プールがあります。

乗船してすぐは無料のバイキングが開いていたのですが、3時になり一旦閉まってしまいました。
夕食は6時半から始まります。

「ねえねえ 晩御飯何処で食べる?」
船内探検中に各レストランのメニューを見て、女房は異様にはしゃいでいます。

無料のレストランは 洋食 中華 バイキング
有料のレストランは 中華 イタリアン アジア屋台 インド 和食 ビアガーデン
合計9箇所もあり 3泊4日で周るためには、充分な計画が必要です。

激しく検討した結果、記念すべき初日のディナーは「インド料理」に決定。
ここは有料なので1人12ドルが必要。

ヴァーゴの乗客はインド人が多く、ターバンを巻いたインド人が素手でカレーを食べています。
なんとなくオリエンタルカレーのCM 「インド人もビックリ!」を思い出しました。

      
3. 暑いぞ「ペナン」

「カジノでルーレットやるぞー!」
「ショー見るぞー!」

と言いながら、「チョット休憩」と言って自室に戻ったとたん、不覚にも爆睡してしまった昨夜。
「今日は、昨日の分取り返すぞー」 と、ヴァーゴ2日目は朝から気合が入ります。

朝食は本船最大500人収容の洋食・中華レストラン、300人収容の中華レストラン、
それと最上階の展望バイキングの3箇所が無料で開いています。

このところ我家は毎日中華とインド料理。
たまには普通の洋食でもと、一番大きなレストランへ行くことに。

席に着くと、どうやらここはバイキングのようです。
「では早速」 いそいそと料理コーナーに足を運んだのですが・・・・・

「これちょっと 寂しくないか?」

コーナーには、サラダ・パン・ハム・チーズ。
安いビジネスホテルの朝食バイキング並みです。
しかし周りを見渡すと、ソーセージやオムレツを食べている人が。

「あの人に、何処でもらてって来たか、聞いてみようか」
英語も出来ないくせに、食い意地だけは優秀です。

しかし、テーブルに帰って謎は解けました。
テーブル上の用紙に記入すれば、ちゃんとボーイさんが持ってきてくれる仕組みでした。
「卵はチーズオムレツ。ポークソーセージ。ハッシュポテトも良いなあ」
欲張って用紙に記入してボーイさんに手渡します。


「ソーセージが1本かあ〜」と、最後まで食い意地の張ったことを言ってしまいましたが、帰りになって
レストランの奥を見ると。
「あれっ? あそこ中華のバイキングじゃねえか?」

奥は中華コーナーだったようです。
「シュウマイでも貰ってくればよかった」


本日のペナン入港は12時の予定。
午前中は船内で過ごします。

船内でのイベントは数多くあるのですが、なにせ英語が解らないので目で理解できるイベントに参加。
「寿司メイクショー なんてのがあるぞ」

目の前で板前さんが、解説つきで(もちろん英語)寿司を造ります。

「バンブーシート・・・・スシライス・・・キューカンバ・・・」 と解説が入ります。
握りかと思っていたらどうやらカッパ巻き。

その後、太巻きやカリフォルニア巻きを造って、最後は試食。
なかなか本格的ですが、「クラブミート」と言っていたのはやっぱり「カニカマ」でした。


「ヴァーゴ」の公用語は英語と中国語。それとおまけの日本語が少し。
そんな訳で注意書きには日本語もチラホラ見られるのですが、これがチョット変。

海外で作った製品の注意書きが笑えるように、ここでも変な日本語が。
いったいこれは何から写したのでしょうか。


ペナン入港までもう少し。
ここではヴァーゴが大きすぎて接岸できない為、テンダーボート(救命ボート)で上陸します。

乗客は2000人。
上陸を急ぐ人がボート乗り場に殺到しそうなので、その間に最上階のバイキングで昼食タイム。

ここは真ん中に厨房があり、客席は左右の窓際に設けられています。
「右も左も同じだろう」
同じならと、列が空いている方に並ぶと・・・・・

「あれっ? 卵は? 肉は?」
よくみるとそこはベジタリアンコーナー


乗客の25%はインド人。
そのためか、ベジタリアンコーナーが充実。毎回カレーが食べられます。
色々な宗教の乗客が多いので、肉類には「チキン」「ビーフ」「ポーク」「マトン」などの表示も。

窓から下を見ると、テンダーボートが岸壁まで往復を始めました。
もう少し行列が減ってきたら、我家も上陸しましょう。

気温を確かめようと甲板に出ると 「暑い!」
直射日光に当ると、一気に日焼けしそうです。

日焼け止めをタップリ塗って、初めてのマレーシアに、さあ上陸です。
    

4. 入国たったの3時間「マレーシア」
 
マレーでのオプショナルツアーを申し込もうとした昨夜のこと。

「うい をんと つー ごー じす おぷしょなるつあー」
と言ってカウンターで申し込んだら、受付の女性係員が首を振っています。

言葉が通じなかったかな?
「オプショナルツアーじゃなくて エクスカーションだったっけ?」
などとチンプンカンプンの英語で格闘していたのですが、よくよく受付嬢の話を聞くと、内容は下記のよう。

1.  どうやら最小催行人数が35人である。
2.  今までの申し込みで、まだ35人に達していない。
3.  達しなければ中止する
4.  そろそろ締め切りなので、増えるとは思えないが、夜8時の締切時間後に、もう一度来てもらいたい。

「はうめにー ぴーぷる なう ?」
と聞いたところ 帰ってきた数字は 「4」

「4ぱーそん? 31もあ 頑張って」
と励ましたのですが、結局指定時間に行くと 「中止です」との事。
念のために聞いたら やっぱり我家を含めて4人のままでした。

行きたかったツアーは、
『ビーチでのんびりツアー』 38シンガポールドル。
このバーゴは、意外にもオプショナルツアーが貧弱で、あまり行きたくなるコースがありません。

まあ、そんな訳で、我家はペナンには単独行動での上陸となりました。

入港から1時間以上経過し、上陸のテンダーボートを待つ列も短くなったようです。
上陸は混雑を避けるため、希望者は整理券をもらって劇場の椅子に座って待ち、番号を呼ばれたら順番に
テンダーボートに乗る仕組みになっています。


「こりゃ暑いぞ!」
救命ボートと言っても、ゴムボートでは有りません。
FRP製のちゃんとしたボートなんですが、基本的に非常用のため装備は最低限。

窓も開かないし、エアコンなんてあるわけが無い。
と、思っていたのですが。
「ん? 涼しいぞ」  なんとエアコン完備。

日本の客船のテンダーボートは蒸し風呂でした。見習って欲しいものです。

さて、エアコン完備の快適なテンダーボートに揺られること5分。
我家にとって初めの地「マレーシア」に入国です。

入国といってもパスポートは船に預けたまま。
テンダーボートを降り、なんのチェックも無しに、気が付いたらペナンの港街を歩いています。

「タクシーあるよ」「両替するよ」「おみやげ買わないか」(以上全て英語の為、内容は想像)
とゾロゾロと現地の人が寄って来ます。

この時点で我家の予定は既に決まっており、1台のタクシーに声をかけ、島一番のノッポビル「コムタビル」に
行ってもらう事に。

「島を案内するよ」「買い物案内するよ」 としつこい運転手に「コムタオンリー」と先を急がし、10分で到着。
費用は事前交渉で「10リンギット」(300円) 


60階建のビルには展望台があるらしいのですが、入り口はどこだ?
「私 案内するヨ」 とタクシーの運ちゃんが言ってくれましたが、我家は警戒心が強い。

「大丈夫 案内だけヨ 心配ないヨ!」
と言ってくれるので、警戒しながらも任せることに。

何処に行くのかと心配していたら、ビルの通用口を入ったところにエレベーターがあります。
エレベーターの中には、エレベーターガールならぬ、エレベーターオヤジが椅子に座っています。

どうやらこれが展望台への唯一の道らしいのです。
ちゃんと案内してくれた運ちゃんにチップを1ドル渡し、(やりすぎた・・・)60階の展望室へ。

ちなみに1人15リンギット。(450円)
地元の物価から考えたら、結構高額ですが、さすがに見晴らしは抜群。
港のビル郡の向こうには、長さ世界第3位のペナンブリッジが遠くに見えます。

眺めは良いのですが、ビル自体は結構痛みが目立ち、構造基準も日本とは比較にならないほど脆弱なはず。
「今ここで地震が来たら・・・・」と、心配になります。

15リンギットのチケットには、ワンドリンク無料券と買い物割引券が付いていたのですが、あまり時間も無く、
早々と帰ることにします。 が・・・・・

「このエレベーター どうやって呼ぶの?」
普通はエレベーターで降りる時、▽のボタンを押して呼ぶのですが、ここにはそんなものは無し。

「もしや、15リンギットは片道分だけで、帰りは思いっきりボラれるのか?」
「オミヤゲ買わないと帰してもらえないのか?」
などと考えていたら、管理人風のオヤジが近づいてきました。

「降りたいのか?」
「YES」

管理人さんが、トランシーバーで誰かに連絡したら、エレベーターが下から上がってきました。
どうやら例の、エレベーターオヤジに連絡したようです。
この人が席を外していたら、いったいどうなったのか。


     

ビルの低層部分にあるショッピングモールをひやかした後、市内を歩いて回ります。
コースは先ほど60階上空から検討済み。

我家はお互い仕事柄、建物ばかり見て歩くのですが、やはり気になるのは構造関係。
建築途中の物件を見ると、どれもこれも鉄筋が少なく柱が細い。
地震の無い国だから許されるのしょうが、たまに大地震が来るととんでもない事になりそうです。

炎天下のペナン島。歩くのに疲れたので途中から、名物の3輪自転車「トライショー」で港に帰ります。
逆三角の三輪車。お客さんが前に2人。

「こりゃ気持ち良い」
開放感抜群で、最高なんですが実は交差点が怖い。

後ろで漕いでるオジサンよりお客さんが前にいるので、信号の無い大通りを渡るときなど、ハラハラドキドキ。
「おいおい! オヤジさーん 左からクルマー!」
と言うのですが、オジサンは平気で進みます。
20分ほど走って12リンギット。

出航まではまだまだ時間が有るのですが、かなり暑いので早めに帰船。
マレーシア入国は、1:30〜4:30までの、たった3時間でした。
          

5. すごいじゃないか「バーベキュー
   
 ペナン島から、テンダーボートに乗ってヴァーゴに帰り、

「とりあえずビール!」

とにかく暑かったペナン島。
帰ったとたん、デッキで営業している「アジア屋台」の店で、ビールを注文します。

「晩飯何にする?」
結婚して10年以上。このセリフは今までに3000回以上言ってます。

船内新聞を見ながら今日の夕食を検討。
「おおっ? 今日はプールサイドでバーベキューがあるぞ」

新聞には「無料BBQ」と書いてあります。
「どうせたいしたこと無いんじゃないの?」
「2000人が押し寄せたら、難民キャンプになるんじゃないの」

などと勝手に失礼な解釈をして、「お腹空かして並ぶの嫌だから、今ここで軽く食べていこう」と結論。 
軽くといいながらも、頼んだのは 「串焼き盛合せ」「餡かけ焼きそば」


「美味い!」 餡かけ焼きソバも、串焼きも美味い。
餡かけはいかにも中華の味。 串焼きはスパイスが抜群。
美味いのは良いのですが、BBQを前にして、無茶をしました。

シンガポールのタイガービールを2本飲んで、ペナン島で失った水分を補給。
このままここで、マッタリとしていたいのですが、BBQを見に行かなくてはなりません。

7階のデッキから、12階のプールサイドまで、少しでもお腹をすかそうと階段を歩きます。
「急げ急げ!もう始まってるぞ」

さんざん失礼なことを言っておきながら、煙を嗅ぐと野性に戻って走る走る。
プールサイドに急ぐと、モウモウと煙が漂っています。

いく筋もの煙の中で、野生の勘を働かし、一番値段の高そうな煙を見極めて近寄ります。

「おいおい! 凄いぞ!」


大きなプールを囲むように、「焼き焼きコーナー」「バイキングコーナー」「フルーツコーナー」
そして「ケーキコーナー」が設けられています。

早速「焼き焼きコーナー」でステーキ・ソーセージ・海鮮焼きをGET!
7階のデッキに続いて3本目のタイガービールも注文。

「誰だよ、食い物足りないかもって言ったのは」
女房と責任のなすり合いをしながら、7階デッキで食べた餡かけ焼きソバを後悔します。

隣のテーブルを見ると、スープやらチャーハンやらが乗っています。
「どこでもらって来たか、聞いてこようか?」
今日は朝食の時も、同じセリフを言った気がします。

焼き焼きコーナーの後は「中華バイキングコーナー」へ行き、肉団子、焼きソバ、チャーハン、ワンタンをGET!
ご当地マレーの辛いスープも頂きます。

何と言うスープなのでしょうか。
あまりの辛さに頭のテッペンから噴出した汗が、つむじに溜まってカッパになった気分。
辛さを中和するために、チャーハンをお代わりします。

餡かけ焼きソバからカウントして、いったい何品食べたでしょうか。

「もう食えねえ・・・・」
「ケーキ食べないの?」
「もう食えねえ・・・・・・」
「フルーツ貰わないの?」
「もう食えねえ・・・けど、見るだけ見に行こうか」

ケーキコーナーには美味そうなケーキがズラリ。
でももう食えません。

「あの青いケーキは何味なんだろうか」
帰国してからも気になって仕方がありません。

夕方8時にペナン島を出航。
カンパリソーダーを飲んで、マレーシアの空は暮れていきます。


6章へ続く