AKJ NEWSLETTER #3


プロジェクト2001
「シアターピース」をめぐって
〜バール・フィリップスとの対話〜
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10月、AKF代表のバール・フィリップス氏が演奏旅行で日本を訪れました。スケジュールの合間を縫ってプロジェクト2001の会場に予定されている神戸電子専門学校のソニックホールやCAP HOUSEを見学。そしてプロジェクト2001のプログラムとしてフランス側から提案があった美術家と音楽家、ダンサーが共同で行なう「シアターピース」について話し合いました。
*この原稿はAKJメンバー下田展久がミーティング記録を元に抜粋・編集して書きおこしたものです。

2000年10月15日CAP HOUSEにて
参加者:TOMO、中西す、進藤、石田、角、イナミ、三木、岩渕、下田、バール(風邪ぎみ)


AKJ (Q):まずなんで「シアターピース」ということを考えたのか話してくれる?
Barre (B):造形作家とステージで何かやる事は出来ないだろうかという話から始まったんだ。作品をステージに持ち込めないか?作品の中でのパフォーマンス・・・これがはじまりだった。
Q:今までフランスで2回、一緒に大きなプロジェクトをやって来たけど、展示とイベントとおおまかに分かれてたね。
B:そう。それはそれで良かったけど、もう一歩芸術的に踏み込んだ事をするにはどうしたら良いかな。私はこれができる、僕はこれがしたい、、それぞれ力もあるしそれも良かったんだけどもう一歩進めてみたいということなんだな。少し構造を持たせるというか、見に来てくれた人達に何か伝えるものを持ちたいというか。フランスのメンバーはみんなこのアイデアに興味を持っているんだ。
Q:シアターピースを行なうという事に?
B:というより、パブリック・プレゼンテーションをもう一歩進んだものにしたいという事だよ。あれを少し、これも少し、とやっていくより「シアターピース」というものが有る事でみんなで深いところまで切り込める可能性が有ると考えてる。
Q:スナックよりメインディッシュに力を入れる?
B:へへ、そうかな。でもシアターピースという名前に惑わされないでね。僕らが言っているのはただそこに一つのロジック、あるいは共有できるなにかが存在するっていう意味なんだ。結局これまでのパフォーマンスとあまり変わらないかもしれないけどね。
Q:みんなで一つの作品を作ろうという事だろ?
B:うん、でも作品を目標にしようという事でもないんだ。「シアターピース」というフォームがあることでみんながもっと深い所にいけるのではないか、という可能性に期待してるんだ。
Q:テーマとか一つの理念を掲げるという事?
B:それも可能性であって必ずしも必要ではないんだ。何を掲げるかということはそれ程重要だとは思っていない。
Q:つまり今まで以上にアクト・コウベというグループであることを考えるという事?いろいろなアーティストによって表現とかメソッドが違う訳だから、テーマをもってそこでみんなが出会えるというのはいいかもね。で、このあとどうやって進めていく訳?
B:そうね、くじ引き。。。ははっははげほげほげほ。テーマや理念みたいなものが何になるかはそんなに重要じゃあない。すばらしいテーマを考え抜いてそれを表現するということではないと思う。人によって対象の捕らえ方は違うはずだし。出合いの場を設定するということ、それが何かということより、何かがあることでみんなが出会える、集中する事ができる、ということが大切だと思うんだ。
Q:そのテーマの決め方だけど、ただなんか「お題」を出す、、というだけではつまらなくない?テーマを決めるプロセスを共有する、テーマを一緒に煮詰めていく方が良いのではない?例えば「**について考えてみよう」からはじめてキャッチボールをする、そしてテキストの集合体が出来上がるとかどう?その方がもっとみんなが深く関わっていけるんじゃあない?
B:うんそうだな、じゃあテーマを決める最初の設問としてこれはどう?「What is a public show?」これ、みんなに聞いてみようか?
Q:うわー、面白いんじゃない?HIROS(AKJ代表中川博志)が東京から帰ったらみんなで一度話し合おうか。


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