ソルカは考えていた。
己の中にある恐怖に打ち勝つために如何すべきかを。。。
(長文注意!)
「ソルカ。調子はどうか?」
「はい。隊長。Lv72になってから亡者の敵も
だんだんとこなせることができるようになってきました。」
「ふむ。そろそろ白いチャパとの対戦についてお前に
言っておかなければならないな」
「再戦ですか。。。」
「怖いか?お前の実力は十分に育ってきている。作戦も
考えてある。お前に残された課題は1つだけだ」
「ソルカ。お前は自分自身気づいていないだろうが、強力な武器と
それを使える才能がある。しかし、お前には致命的な欠陥がある。
それは、自分に打ち勝つための勇気だ」
「勇気?勇気ですか。確かに自分にはそれが欠如しているかもしれません。
いつでも相手に対して怖がっている自分がいます」
「うむ。それがわかれば十分だ。本当の敵は自分の中にいる」
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ブリーフィングが始まった。
ソルカ隊長が説明する。
「今度の作戦名は<スリータイガーズ>だ。まぁ平たく言えばトラトラトラだな」
「前回のデータを分析したところ、ソルカの敗因はMP不足ということがわかっている。
敵を追い詰めてるが最後にMPがなくなりあぼ~んだ。そこで次の対策を打つ」
1.MP不足とならないように、デバフは1種類にして残りはすべて主砲にあてがう。
2.主砲だけだと再詠唱が遅いので、副砲にMP消費が低い秘密兵器デススパイクを使う。
3.VCなどのMPを大量に消費する武器は原則禁止する。
4.戦闘開始で、スローをうち、ルーツがかかってない状態では引き狩りをする。
ルーツ状態になったら、主砲、副砲を交互に連射する。ルーツがとけたら
すぐに引き狩りに徹する。
5.スリープはMP消費が多いので使用禁止する。力でごり押しだw
「以上だ。ソルカ。健闘を祈る」
「はい。了解です」
ピーピーピーピーピー
警報が響いた。
「敵機来襲。きました。白いチャパです」
「ソルカ、発信準備急げ。大丈夫だ。今度こそ勝てる。。」
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かくして、戦闘は始まった。
「きたな!何度でも相手になってやるぜチャパ!まだまだ負けられねぇチャパ!」
白いチャパは知っていた。幾度と無くハウラーと戦闘を行い、その成長を見てきた。
その成長していく敵に対して、強い奴と戦える自分の中に喜びがあることを。
「いきます!今度こそ。。今度こそ。。やってやる。。。今日がお前の命日だ!」
ソルカの決意は固かった。奴を倒すために鍛えてきたこの7ヶ月。
その結果を出すときがきたんだと。。。
「チャパチャパチャパチャパチャパチャパチャパ」
ルーツの魔法が連打する。その魔法にはスリープも織り交ざっている。
「なめるな~!いつまでも、ルーツにかかってたまるか~~」
ソルカの体はむなしくホールドされたw
「あれ?wwwwまぁいいや。ガチで勝負だ!」
ソルカの主砲が風をつんざく。ハリケーンは周囲の空気を圧縮させながら
渦巻状にその形を変え、空気の刃となりながら外れた電動のこぎりの刃の
ように白いチャパへ飛び出していった。
「ダメージ800。いけるこれならいける」
白いチャパは怒り狂ったようにSSをこめた二刀流で殴りかかってくる。
ローブを着ているソルカにはかなり痛い。
「副砲デススパイク!骨投げだ。。いけー」
デススパイクは今まで封印されていた。それは、デススパイク1発あたり
カースドボーン1つが消費されるからだ。そのコストはかなり高い。
しかしMPは主砲よりも少なく、しかも破壊力は主砲のハリケーンと同等である。
ソルカは主砲と副砲を交互に繰り出した。
詠唱の遅いVCとはまったく違う速度で次々に敵にダメージを与えている。
「むぅ。やるな!戦術を変えてきたかチャパ!いつもより多く被爆してる。
だがな、こっちには自己ヒールがあるんだよチャパ!」
白いチャパは少し離れて、自己ヒールを始めた。
「それが、お前の弱点だーーーー!」
ソルカは、距離をとった。そして、主砲、副砲を次々に撃ち始めた。
ヒールとハリケーン。。。どちらが威力があるかで決まる。
プロフはその特化したバフと裏腹にヒールスキルの伸びは少ない。
一方、ソルカの主砲及び副砲はそのスキルの伸びはLv74まで続く。
「おかしい。いつもだとそろそろ反撃にくるはずだ」
ソルカは思った。
「くっ。ハウラーめ。なかなかやる!こちらはヒールで手一杯だ。
殴り始めるとすぐにHPが減るかもしれない。敵との距離もある
やつのMPがなくなるまで、ヒールに徹するか」
ソルカは十分にMP管理に気をつけていた。それでもMPは半分をきり始めていた。
「このままいけるのか?。。。だめだ。躊躇しててはだめだ。
己に勝つんだ!」
とその時、白いチャパは、ゆっくりとその身を支えることを断念したように
重力に負けていった。
同盟最強を誇っていた戦術、スピード、的確な判断力。そのどれもに
無敵と信じて疑う者はいなかった。
しかし、その体は張り詰めていた緊張を解くように、世代交代を告げるように
静かに地面に横たわっていった。
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・
・
「????勝ったのか? まさか!勝ったのかーーーー?」
ソルカは狂喜した。やっと勝てた。その思いに全身を震わせていた。。。
・
「まて、ソルカ!」
その時隊長が叫んだ。
「おまえ、詠唱POT飲んでるな?アイテム使用禁止だ。
よってそれは反則だ。。。勝ったとはいえない」
ガ━━━━━━∑(゚д゚lll)━━━━━━ン
白いチャパとやる前に筋肉ゴリラと対戦したときのPOTが残っていたのだ。。。
ソルカは戦闘には勝った。しかしその結果は反則によるものだった。
ソルカの挑戦はまだまだ続く。。。。
Lv75期限まで@60日
ハウラー Lv72 15% 伸びが落ち込んでるぞ!
2006年07月14日 登録
ジークヒルデ 2006年07月15日(土)07時06分 編集・削除
詠唱POT飲んでたのかwwwwwwwwwwwwwww