表題


平成24年11月24日(土) 

午後8時30分 安下処・稚児行列出発(あんげしょ・ちごぎょうれつしゅっぱつ)

     新命方丈様が旅装束を解き、身なりを整える安下処である坂田清一様宅から出発し

     臼井隆久様宅前で稚児行列と合流し、行列を組まれて山門より本堂にはいられます

午前9時   山門頭到着・稚児灌頂洒水(さんもんとうとうちゃく・ちごかんちょうしゃすい)

     和尚さんからお稚児さんの頭の上に清らかな知恵の水が注がれます

午前9時15分   晋山式(しんさんしき)

1、 山門法語      ・山門からお入りになるに望んで、「覚悟の程」を法語としてお唱えになります。

1、 大擂上殿       ・太鼓を打ち鳴らしての最上のお迎えの方法です

1、 緋衣伝達式      ・緋の衣の伝達

1、 仏殿法語       ・宗英寺のご本尊様にご挨拶

1、 土地堂法語      ・宗英寺を護っておられる大権様にご挨拶

1、 祖堂法語       ・禅宗の開祖、達磨大和尚様にご挨拶

1、 開山堂法語      ・道元禅師様・瑩山禅師様・宗英寺をお開きになられた仁嶺寅怒大和尚様、 歴代のご住職様にご挨拶

1、 新命退堂

1、 散堂

午前9時30分   晋山開堂(しんさんかいどう)

1、 順版・上堂鼓      ・準備が整った合図

1、 空座間訊・上方丈   ・空位の須弥壇にご挨拶し新命方丈さまをお迎えします

1、 大擂上殿        ・新命方丈様入堂

1、 下語・新命登座    ・須弥壇に上がるに臨まれての法語のお唱え

1、 拈香           ・謹んで香を焚き、心から祈念し誠を捧げます

   祝祷香・一仏両祖への報恩並びに国土隆昌と仏法興隆を祈念


   報恩香・當寺開山並びに歴代住職方に報恩供養の香


   檀越香・檀信徒各家のご先祖さまへの供養と繁栄を祈念


   嗣承香・御自身のお師匠さまに、報恩感謝の誠を捧げられます


1、 五侍者間訊        ・五侍者の方が問答のお願い

1、 頭首間訊・知事間訊   ・両班の方が問答のお願い

1、 代衆請法          ・焼香侍者を中心に全員で問答のお願い

1、 白槌             ・西堂老師による問答開始の合図

1、 垂語・問答         ・新命方丈さまより問答開始の言葉

1、 提綱・自叙・謝語・拈則・結座        ・問答の感想やお礼

1、 白槌・下座         ・西堂老師より問答証明のお言葉

1、 祝辞・祝電

    大本山永平寺御専使     本覺寺  守長尚文大方丈

    大本山總持寺御専使     永明治  石田征史大方丈

    神奈川県第2宗務所所長   鳳勝寺  山下玄機大方丈

1、 祝拝

1、 散堂

午前10時30分   首座法戦式(しゅそほっせんしき)

   新命方丈様に代って首座和尚が問答を戦わす儀式です。首座和尚さんは、神奈川県緑区北八朔町の宗泉寺徒弟

   清原泰裕上座です。また、和尚さん達の中に子坊さんがいますが、辨事(べんじ)と言い、新命方丈の長男稲富隆一君

   小学三年生が勤めます。


1、 順版         ・準備が整った合図

1、 殿鐘三会      ・式の始まりを告げる鐘が鳴ります

1、 大擂上殿      ・太鼓を鳴らしての上殿です

1、 上香献湯菓茶   ・本尊様に蜜湯・お菓子・お茶がお供えされます

1、 普同三拝      ・和尚さんに合わせて三度合掌礼拝下さい

1、 般若心経      ・般若心経をお唱えいたします

1、 挙則         ・問答の主題である本則『従容録第五十四則「雲巌大悲」』を声高らかに挙唱

1、 首座巡拝      ・諸役の方々に問答を開始する為の挨拶

1、 拈竹箆        ・戦いの象徴、竹箆(しっぺい)を掲げて

1、 法問         ・問答

1、 謝語         ・お礼と陳謝の言葉

1、 謝拝         ・諸役の方々に問答終了のお礼とご挨拶

1、 祝語         ・諸役の方丈様よりお祝のお言葉

1、 普回向

1、 普同三拝      ・和尚さんに合わせて三度合掌礼拝下さい

1、 祝拝         ・お祝いのお拝です

1、 退堂

1、 散堂

午前12時   落慶式(らっけいしき)(大般若祈祷会)

   宗英寺開闢四百有余年、庫裏の老朽化により檀信徒の悲願であった客殿及び葬祭ホール

   を備えた庫院の建設と開山位牌堂の増設を横浜あおば霊苑開設の事業として発願し、

   ようやく完成しました。新しく建設した諸堂の完成を祝い建物の安全などを祈願する法要です。


         導師   大本山永平寺貫首  福山諦法  禅師

1、 殿鐘三会        ・準備が整い、鐘が鳴り法要が始まります

1、  (三宝御和讃)

1、 七下鐘導師上殿    ・導師様の上殿です

1、 韋駄尊天開眼      ・庫院の守護神である韋駄天像を開眼します

1、 拈香法語         ・伽藍完成のお祝と安全の法語を述べられます

1、 献湯菓茶         ・本尊様に茶菓等がお供えされます

1、 普同三拝         ・和尚さんに合わせて三度合掌礼拝下さい

1、 浄道場          ・お香・洒水・お華で道場を清めます

1、 読経 (般若心経・消災咒三返・普問品偈)

1、 転読大般若       ・大般若経を転翻して祈祷します

1、 回向

1、 普同三拝         ・和尚さんに合わせて三度合掌礼拝下さい

1 、謝拝            ・新命方丈が導師様にお礼のお拝を致します

1 、御垂辞          ・御導師様からご挨拶のお言葉をいただきます

1、 導師退堂

1、  (慶祝御和讃)

1、 散堂

午後1時   檀信徒総回向(だんしんとそうえこう)
     

   晋山式を終えた新命方丈様が、初めて緋の衣を着けて行う法要で、檀信徒各家のご先祖様に

   お礼報告をし御回向を致します。

      

    導師     堂   頭

1、 殿鐘三会          ・準備が整った合図

1、  (三宝御和讃)

1、 七下鐘導師上殿      ・導師上殿 

1、 拈香法語          ・感謝とご供養の法語を述べます

1、 読経(修証義1・2章)   ・廻し焼香

1、 回向

1、 導師退堂

1、  (聖号)

1、 散堂

終わって、記念写真

午後2時   祈念式典(きねんしきてん)

1 、開式の辞

1 、感謝状授与

1 、祝辞

1、 住職謝辞

1、 閉式の辞

祝斉

    東堂挨拶

今般、仏縁相整いまして当山四十一世仙龍雅秀和尚の晋山結制、諸堂落慶式並びに拙僧儀の
退董式を研鑽修行させて戴きました事、誠に感激の至りに存じます。思い起こせば、不徳菲才の身ながら、
佐賀県の東光寺よりこの鉄町の宗英寺に転任し住職、東堂となって以来二十有余年間、素より両祖様の
教えを旨とし、檀信徒教化に精進させて頂きました。また、檀信徒の皆様のご協力、御慈愛の下、念願
でもありました「横浜あおば霊苑」事業及び境内整備事業を茲に無事大円成いました事は偏に歴代
仏祖の御加護と皆様の御法愛の賜物と只々感謝申し上げます。
これからも東堂の任に當りましては、この法悦を心身に深く保持し、新住職を補佐し、今まで以上の
檀信徒の布教教化並びに宗門興隆の礎に邁進致すことが、報恩供養になるかと存じます。

                                 宗英寺 東堂 稲富龍溪 合掌

    新命挨拶

今般、宗英寺の晋山結制及び退董式、開山忌、諸堂落慶式法要に際しましては、御繁忙の折、枉げて
御臨席賜りました事に衷心より御礼申し上げます。この度、
本師 秀山龍溪大和尚より宗英寺の法灯を継承致す事と相なりました。素より浅学菲才の身ではありますが、
皆様の御法情におすがりし、法灯護持に邁進していく所存で御座います。因みに、この大法要に當、
大本山永平寺貫首福山諦法禅師猊下に落慶式導師の焼香を賜り、御本寺大本山永平寺別院長谷寺
監院 小坂機融尊大老宗師に西堂白槌師及び開山忌導師をお勤めいただき、更に両本山御専使老師
又、宗務所長御老師、諸山の尊宿御老師により無事修行させて戴きました事に深甚なる感謝を申し上げます。
今後は、不惜新命の精進を重ね御厚恩に酬い、寺門の興隆並びに宗門の教化に尽力致します。
何卒御指導御法愛を賜ります様お願い申し上げ、更に皆様の御健勝を祈念し挨拶と致します。

                                 宗英寺 新命 稲富雅秀 合掌

新命住職 経歴


昭和三十七年十月十六日     佐賀県杵島群白石町東江寺に生誕
昭和五十三年十二月二十五日  得度
昭和五十七年       冬前  立身
昭和六十年三月          同志社大学商学部  卒業
昭和六十年四月から平成十年まで
               関西電力(株)、(財)電源地域振興センター、(株)三菱総合研究所、等に奉職
平成十一年三月から十二年四月まで  永平寺別院長谷寺似て安居
平成十二年九月より十六年三月まで  永平寺別院長谷寺准役(監侍)として再安居
平成十五年三月六日           梅花流四級師範 補任
平成十六年一月二十日          曹洞宗管長猊下より宗英寺住職辞令
平成十八年十二月十一日        神奈川県第二宗務所 教化主事を拝命(二期八年)
平成二十一年十二月八日        正教師に補任
平成二十二年六月三十日        稟命一等布教師に補任
平成二十四年十一月二十四日     緋衣被着許可

    総代挨拶

今般、宗英寺の落慶式・退董式・晋山式・開山忌に檀信徒を代表してご挨拶申し上げます。
各御寺院様、御来賓、檀信徒の皆様には、公私ご多用中のところご列席賜り厚くお礼申し上げます。
お陰様をもちまして新命雅秀方丈を正式に住職としてお迎えし、そして念願だった境内も整い益々の
繁栄を期待するものであります。
前住職に於かれましては、十数年間宗英寺護持・発展の為にご尽力されましたことに檀信徒一同
心より感謝申し上げます。新命方丈には、この整備された伽藍を今まで以上に活動の拠点として、
檀信徒の結びつきをより一層深いものとして頂きたいと思います。
そして「くろがねのお寺は宗英寺」と胸を張って言える菩提寺となることを信じて、新命方丈を助け、
皆様と一緒にお寺の護持に努めて参りたいと思います。
最後に心新たに皆々様の菩提寺として変わりない御支援と今後の繁栄をご祈念申し上げるとともに、
総代代表として今回の大行事に参加させて頂き、総代・世話人・役員一同の皆様にお礼と感謝を
申し上げます。

  大変有難うございました。

                               筆頭総代 臼井隆久 合掌

    お礼のごあいさつ

この度の晋山結制・退董式・開山忌・諸堂落慶式に際しまして、
檀信徒の皆様をはじめ、関係各位には諸事ご多忙のところ臨席を頂き、温かいご法愛ご支援を
賜りました事、厚くお礼申し上げます。
本日の盛儀を迎えさせて頂きました事は、ひとえに皆様方のお陰と深く感謝申し上げます。
又、今後は、宗門伝来の使命と宗英寺護持の為、一層精進、微力を尽くす覚悟でございます。
皆様方には今後尚一層の、ご支援を賜りますよう心からお願い申し上げまして、お礼の
言葉と致します。


平成二十四年十一月吉祥日

 一抽山宗英寺

第四十一世   住職    稲富雅秀

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