市民の目:「気候変動原因は何か」http://www7a.biglobe.ne.jp/~stal/
太陽の輝く青空 Makoto Masuo


トピックス 2021

 

 地球温暖化「CO2犯人説」は大ウソ
だと告発する3冊の本のカスタマー
レビューから世論の動向を読み解く
 -国立環境研のリーダシップに疑惑もー

 ー教えられたことの真逆を聞かされ猛反発する人が多数存在ー
 ー他方、ウソに気づきながら我慢を強いられてきた人も多いー
 ー国連・政府(大学、研究所、NPO))広報が日本で効果かー
 ー虚説の流布の元が国立環境研究所という重大な疑惑ー


三冊の本は以下のとおりです。

① 「地球温暖化『CO2犯人説』は世紀の大ウソ: グレタ騒動でい
ったい誰が儲けているのか」
  丸山茂徳、戎崎俊一、川島博之、
D.アーチボルド他、全10名(宝島社20204月) 
 カスタマーの星数評価の総数
68
② 「地球温暖化の不都合な真実: 地球温暖化(気候変動)は心配
いらない」
マーク・モラノ著 渡辺正訳(日本評論社20196月)
 カスタマーの星数評価の総数:70 
③ 「『地球温暖化』協奏曲: 社会を壊す空騒ぎ」 渡辺正(丸善出
版 201812月) カスタマーの星数評価の総数:26

 私は一昨年からグレタ騒動の報道のでたらめさに気が付き、調べて
いた時に、①の丸山氏らの本に出会い、同じ意見に励まされました。
その後、私自身もこの本のカスタマーレビューをアマゾンに投稿しま
した。このような経緯から①の本のカスタマーレビューを時々チェッ
クしていたのですが、最近、モラノ氏と渡辺氏の本のカスタマーレビ
ューのすばらしさに気が付きこれらの本を読むことが出来ました。
 この二冊の本は、内容だけでなく、カスタマーレビューにみられる
読者の批評がとても真摯に本の内容に賛同を示しているさまに私は感
銘を受けました。同時に、これらのレビューの賛成反対の声の中に今
の世論のありさまがよく出ていることが分かりました

  現代の常識「CO2犯人説」のもとで暮らす人々の反応は:
 (1) 教えられてきたことと真逆のことを聞かされて、動揺・猛
反発して、憤懣や暴言を吐く人(星1つの最低の評価)
 (2)ウソに気づきながら、発言もままならず、我慢を強いられて
いた人々の安堵や感謝の気持ちを表わす人(星5つの最高の評価)
に二分されております。

 アマゾンの評価には星155段階評価がなされていますが、以
下は最高の星5と最低の星1を取り上げ、各本ごとの詳細(2021.4.10
現在)を示すと以下のとおりです。

 〔各本ごとのカスタマーレビュー投稿数
  星5(最高評価): 13(丸山) 18(モラノ) 10(渡辺)
  星1(最低評価):  9( 〃  )   7( 〃  )  4( 〃  )

 〔各本ごとのレビューへの賛同者の数
  星5への賛同者: 214(丸山) 353(モラノ) 257(渡辺)
  星1への賛同者: 326( 〃 )   264( 〃)   61( 〃 )


〔結果概要と肯定的レビュー紹介〕

 の丸山らの本は、他の二冊と同様に、レビュー評価では肯定が否
定を上回っています。しかしながら、レビュー閲覧者の声は否定意見
へ賛同する数が326と圧倒的に多く、題のつけ方、グレタの顔写真
を入れた挑発的な表紙デザインが猛反発を招いていることが分かりま
す。
 本の単価も低く、広く読まれる機会も多かったのだと思います
が、このことは、視点を変えてみると「日本国民へのCO2説の周
知・徹底」がとても有効に働いているさまを表しているのではないか
と思います。
 肯定的レビュー(丸山ら)の一例を示せば、

「(グレタに対する)反対派の意見を世に出せたのだから感謝したい」、
「グレタさんは騙されている」、
「中学校の教科書に指定してもよい本」、
「地球環境を子孫のために守りたい人こそ読むべき」、
「同じ考えがきちんと書かれていて心強い」、
「納得できる」
「英訳して世界の人に読んでほしい」などです。

 の著者のモラー氏は上院の環境・公共事業委員会の広報部長をへ
てジャーナリストに転向し、各国の科学者等と協同で温暖化関連情報
を発信しております。この本は、米国の現状を、国連やIPCCの狙い
などを含めて鮮明に描き出しておりますが、特記すべきは、この本の
注釈が1109個(ページ当たり3個;出版社HP記載)と多いことで、
信頼性・透明性を高めていることです。
  この本へのカスタマーの反応は、題名が地味で、値段も高いこと
もあり、低評価するものは少なく、高評価が目立ちます。
 肯定的レビュー(モラノ)は、例えば、

「温暖化ホラー話にとどめを刺す本」、
「子を洗脳から守るガイド」、 
「誰かにプレゼントしたくなる」、
「モラノ氏が伝える科学者の生の声は図表よりも迫真の効果を持つ」、
また「渡辺氏の名訳もあり」科学者の考え方が臨場感を持って伝わる
とも書いている方もおります。

 の渡辺氏は、CO2説の誤りのもとを、データを示して丁寧にわか
りやすく説明されています。
 例えば、論争の根本となる気温の統計データは、すべて、測定され
た生データではなく、加工されたものが使われているそうです。米国
の国立気候データセンター(NCDC)で、測定点、測定法、時刻等で修
正や補正を加えたものが世界の気候グラフのもととなりIPPCの報告
書に載るが、この加工の実態は不明であり、データの信頼性は根本か
ら揺らいでいることが分かります。
 また、都市化の影響なども、東京の30年間の気温の上昇が1.5℃の
とき、三宅島の気候グラフではほとんど上がっていないと、データを
もとに説明されております。
 肯定的レビュー(渡辺)は、

「マスコミの報道とは真逆のことばかり」、
「だれでもアクセス可能なデータを多数提示している」、
「科学者の良心を感じさせる本」
「多数のグラフや引用文献で示されている」
「自分の頭で考えるきっかけ」 など。


〔否定的レビューの紹介〕 

 ところで、CO2犯人説に否定的なレビュー(丸山らモラノ渡辺
をみると、

「(著者の専門が)気候学者でなく全く畑違い」、
「査読付き論文がない」、
「(著者が)石炭調査会社のCEO」、
「懐疑論の立場のプロパガンダ本」、
「グレタ、海洋プラ問題、自然エネルギー、環境保護運動を完全否定
してどうするのか」、
「データも信憑性に欠けるものばかり」、
「日本だけでこういう本が出版されている」
などの憤懣が多数表明されております。


 クライメートゲート事件(2009年)から12年も過ぎ、マンの有名
なホッケースティック(気温)図やIPCCの悪行がメール流出で暴か
れたことを知る人も少なくなった昨今の、特に若い世代にとっては、
上述のような肯定的レビューへの猛烈な嫌悪感が示されていることは
よく理解できます。

 

〔住民への国連決議政府広報の構図〕

 本来知らされるべきことが知らされていない。このため、グレタと
同様な感情的で浅薄な同調だけで行動するような世相が、マスコミに
より作りだされています。
 しかしながら、この根源をよく見ていくと、国連IPCCの決議に律
義に従うことにひたすら務めてきた日本政府の方針が問われていると
思われます。したたかな欧米に対抗するには、国連の決議そのものの
根拠の妥当性をしっかりと見据える目を養う必要があるでしょう。
 日本の地球温暖化防止対策の実際は、国が資金を提供し、大学、研
究所、NPOなどに国連のCO2犯人説の擁護・PRを依頼する。これ
をもとに、県や市町村長が先頭に立って、住民に周知徹底図るという
全国民の洗脳という構図が描けます。今回のカスタマーレビュー調査
からは、日本ではこの仕組みが際立って効果をあげていることがうか
がわれます。

〔国立環境研究所への疑惑〕
 したがって、国のトップのリーダーがとても重要なのですが、先日
とんでもない動画を発見しました。国立環境研究所の動画チャンネル
2020610日)に登場した江守正多地球環境研究センター副所
が、中高生にもよく分かるように解説する第一回の「地球温暖化の
ウソ?ホント?」の中で、世界の平均気温の推移の説明が〝ホッケー
スティックまがい″の図を使って説明されていることです。西暦1
から2019年(木の年輪で推定)はほとんど水平で変動が少ないが、最
近の値(温度計による)は急激に上昇していると説明しています(20
分の動画の1214分あたり)。

 今回紹介の本を読まれた方は、国立環境研のリーダーシップに疑問
を感じるのではないでしょうか。一例を示せば、②のモラノ氏は(p.99
ご臨終 の項で))、「マイク・マンの論文では、わずか数本の古木の
年輪データから推定した北半球の気温を、1961年以降の実測気温と連
結し、ホッケースティク・グラフを得ていた。だが1961年以降の年輪
データ(推定値)は、実気温とは反対に、低下傾向を見せていた。マ
ンは61年以降の年輪データを切り捨て、実測データとつないだから。
見事なホッケースティックが誕生。それが〝気温低下を隠すトリッ
ク″の意味だった。」、また「ロンドン大学の名誉教授、生物物理学者
のフィリップ・ストットが呆れ返る。‶年輪データと実測値をつない
でも意味はない。・・木に竹を接ぐようなもの。マンはそれをやってし
まった。″」、「・・・そんなふうにマンのグラフも、年輪データの妥
当性も、研究界から厳しい批判にさらされた。」と記述されています。
(マンの短命に終わった「ホッケースティックグラフ」は③の渡辺氏
の本p.178に掲載されています)
 国立環境研の動画には、この一度消えたはずの継ぎはぎデータが何
の説明もなく堂々と使われています。これ一つからもわかるように、
科学的根拠に乏しいIPCCや国立環境研のリーダーシップに重大な疑
惑が生じるのは当然と思います。江守副センター長は、201910
3
日の日本学術会議会長談話「地球温暖化への取り組みに関する〝緊
急メッセージ″
」の公表にも山極前会長らとともに同席しておられま
す。日本学術会議や国を代表するリーダーの言は非常に重いものと思
います。

 寺田寅彦の言葉「科学は非科学の奴僕(ぬぼく)になるな」という
言葉をかみしめる必要があるでしょう。いかなる「政治決着」も科学
的な真理の探求を曲げることは許されません。国連とか、政府、大学、
研究所などの権威に惑わされることなく、一人一人が批判的な目を持
って理性的な判断のもとに行動することが肝要だと思います。







トピックス 2020

グレタ報道の真実は日本人には知らされていない

 
グレタ騒動もCO2 説も国連とマスコミが作ったお話

  「グレタ騒動でいったい誰が儲けているか」の問いに、日本 の報道は全く答えていない

―国内外の新聞報道の調査結果は、最新刊本「地球温暖化『CO2 説』は世紀の大ウソ」とよく一致―

                          


 地球温暖化に対処するための「気候行動サミット」が2019年 9 月 23 日にニューヨークの国連本部で開かれ、各国の首脳らが 集うなかで、スウェーデンから大西洋をヨットに乗って参加した環 境活動少女グレタ・トゥーンベルクさんの活動が世界中にはなばな しい話題を提供したことはご存じのとおりです。
 
【日本でののグレタ報道】
 その 9 月下旬の、日本の主な新聞社のグレタさんに特化した報道 を調べてみると、国内紙はすべてグレタさんの主張に賛同しており、 これを批判的に報道したものは皆無です。
 毎日新聞が最も過激で、一面トップの大きな扱い、記事内容のグレ タへの賛同を強要する感情的・扇動的な記事であふれています。次い で、朝日新聞がかなり過激に同調を表明しており、記事量・頻度も最 大です。しかし、その他の読売、産経、日経はおとなしい扱いですが、やはりグレタさんに賛同を表明しています。結局、日本ではこれを理性的、批判的に報道したものは皆無であり、グレタへの共感を強要する感情的・扇動的きじばかりです。
 以下に、見出しを少し紹 介します。

 毎日 9/25 ・涙の訴え届くか:16 才の環境活動家「おとぎ話語るな」
        ・懐疑派は「家で勉強を」
        ・若者に広がる抗議:危機感 世代で差
 朝日 9/24 ・「学校スト」という警鐘:世界の若者 政治に対策要求
     9/25 ・「よくもそんなことができる」怒りの訴え:気候サミッ ト グレタさん演説
  読売 9/23 ・温暖化「今すぐ行動を」:ユース気候サミット 若者国 連で訴え
  産経 9/24 ・「失望させる選択は許さない」:スウェーデン 16 才少女
 日経 9/25 ・「失敗許さぬ」16 才訴え


【ロシアでのグレタ報道】
 これに対して、ロシアの新聞やウエブの報道例をラッシースカヤ・ガジエッタの見出しで紹介すると以下のとおりです。

 〇 9/20 ・グレタの訪問:「どうして 16 才のスェーデン女子高生 がヨーロッパの若者の『環境保護の聖人像』になったか」
 〇 9/25 ・誰がグレタさんからコインを入手しますか?「西欧の指 導者が 16 才の活動家を批判することを恐れるわけ」
 〇 10/1 ・魔力につかれたグレタ スウェーデンの「環境の救世 主」はロシアまで来るか

 コンメルサントや他の報道紙もウエブで見ると同様です。一体全 体どうしてグレタさんが環境活動家の旗手となったのか、その経 緯、背景、今後の展望などを人柄も含めて伝え、グレタさんの主張 には批判的で、理性的・冷静な報道に徹しております。
 ロシアの報道内容を読んでみると、政治家が、若者の支持を得る ための手段としてグレタという PR 少女を利用している姿が浮かびます。グレタは自閉症を病んでいるビーガン(絶対菜食主義)です が、ヨットの価格は 500 万ドル、航海費用は 4 万ドルもしますか ら、グレタは貧乏ではないということも報じられています。そし て、このような未成年者たちを動員した運動は子供たちに損害を与 えるだけだと警告しています。

【日本でのグレタ批判書
 このような日本とロシアの報道の違いについて、どうお知らせし ようかと迷っていた時、丸山茂徳さんらの本「地球温暖化『CO2 犯 人説』は世紀の大ウソ」(宝島社 2020.2.14 第一刷)に出会いまし た。この本の帯に、表題の文字「グレタ騒動で誰が儲けたか」を見 つけたときは、グレタさんへの賛辞一辺倒の日本の報道の中でやっ と真実を語る一筋の光を見た思いでした。
 この本は一般大衆に伝えるために書かれていますが、科学的議論 の最前線の解説も含まれ、文献も 100 余と充実しています。執筆者 も気候、海洋、地球科学のみならずシステム、農業、経済、国際情 勢などの 10 名のエキスパートがそろっています。論議も、CO2 説 の科学的根拠の大本であるシミュレーションモデルの誤りが複数の 方々により指摘されており、その他のすべての多数の誤りや欠陥の 指摘がやはり複数の方々が指摘しております。  この温暖化人為説の混乱は国連の名のもとに仕組まれたもので、 マスコミがこれに踊らされて作られたものであり、マスコミの社会 的責任は重大だと糾弾しております。
 この書の中のグレタさんに触れた記述を少し紹介します と以下のとおりです。

 (1) CO2 犯人説はサッチャー首相の石炭火力ではなく原発推進のた めという不純な動機から出たもので、CO2 は単にシンボルとして使 われているだけで、「どうやって世の中を変えていくべきかという部 分では、グレタ・トゥーンベリさんのように『人々の感情に訴える』 という方法は効果的だと思います。」
     (伊藤公紀 横浜国大環境情報研究院名誉教授)
  (2) 「・・若者たちを洗脳・扇動して大々的にマスコミに報道させ、 大衆洗脳活動を強化している(何も特別のことをしたわけではない 一人の少女が常軌を逸した特別扱いを受けて洗脳活動推進に利用さ れているが、彼女の両親と取り巻きを調べると、女優への登竜門の最 初の仕事をこなしているだけではないか、という疑念を感じざるを 得ない。・・) こういった動きのなかではカモにされがちなのが日本の国民なの で、・・」
    (中村元隆 大気・海洋・気候科学者、理博)
 (3) 「筆者がグレタ・トゥーンベリの国連演説を聞いて最も違和感を 持ったのは『私たちは、大量絶滅の始まりにいるのです。なのに、あなた方が話すことは、お金のことや、永遠に続く経済成長というおと ぎ話ばかり。よくそんなことが言えますね(How dare you!) 』という 部分である。 これは気候変動対策をすべてに優先させる環境原理主義にほかな らない。…環境原理主義は日々の現実から乖離しているのだ。」
    (有馬純 東大公共政策大学院教授)
  (4)  400ppm を超えると後戻りできない暴走効果が始まって、地球は 灼熱の惑星になってしまうという「その‶脅迫〟が大国の科学者や 政治家に国境を越えた心理的圧力を加え、市民がボトムアップで政 府を攻撃する材料あるいは『知的兵器』を、国連が考え出したともい える。そのことによって起こった活動のひとつが、スウェーデン人の グレタ・トゥーンベリさんが訴えた地球温暖化対策のための抗議で ある。 …彼女が基本にしているのは地球温暖化という IPCC の誤ったモ デルである。地球温暖化の真相を理解するレベルまで至らない小中 高生などの若年層が、IPCC の誤った説明に踊らされて世界的な運動 を展開する事態に発展している。」
     (丸山茂徳 東京工大地球生命研究所主任研究員)

【まとめ
 これらの記述は私の日ロの新聞報道の比較結果とまったく一致します。グレタ報道ひとつを取り上げても、われわれ日本人は本当の真実 が聞かされていないのではないかと思います。報道の公平性は厳し く問われなければならないと思います。

 最後に、上記の邦字紙の中で、中傷的記事を意図して書いていると思われる具体例をひとつ紹介 します。

 毎日新聞の記事(上記 9/25 3面)のなかのハートランド研究所 の 「なぜ科学者は地球温暖化に同意しないか」 の本が米国の小中高の 教諭などに無料配布されたことを報じる中で、「公的機関が作成したような ‶それらしい装丁″」 「数ページめくってうんざり」 「本をその ままごみ箱に捨てた」 ことが大々的に報じられております (私は、こ の本を取り寄せて読みましたが、れっきとした科学者が 100 余の文 献を付けての本です)。‶本を読まずに捨てなさい″と勧めること自体が秦の始皇帝の焚書坑儒に匹敵する蛮行ですが、さらに、記者(あ るいは新聞社)が対立する一方の肩を持っていることは明らかです。

 丸山さんは、「マスコミが日本や世界の未来を支配する時代になっ ているのにもかかわらず、現在のマスコミ報道の中にそういう見識 はあるだろうか?地球温暖化の報道を見ればわかるように、何が正 しく、何が嘘なのかを自ら判断する基準さえ持たないのである。」と 言っております。全く共感です。マスコミの猛省を望みます
  ( さらに詳細は下記のファイル6へ  2020年3月20日)




ファイル一覧(ファイルを見るには〝ファイル名″をクリックしてください)

 No.     ファイル名                   備   考                  
 1   英映画「地球温暖化詐欺」   2007年にBBCで放映(日本未公開)されたもので、英上院の調査委員会が調べたが、CO2が気候を左右している科学的根拠が無かったこと、また政治化した経緯などを報じている。この証言に登場する専門家は18名にのぼり、日本からは赤祖父俊一アラスカ大北極圏研究所長も参加している。CO2より太陽活動(磁気活動)が重要であると報じている。
 ・1~12章に、温度変化の歴史、温室効果ガスの検証、太陽黒点と太陽活動と気温の相関などの気候原因の科学的根拠について示される。
 ・13~28章には、政治化や助成金の増大、コンピュータ予測、マスコミ報道、論文検閲、環境保護運動との合流と弊害など、人為的温暖化説が世界に広まった経緯が示されている。
 DVD最終版(翻訳:増尾誠)を忠実に再現したもので、Wag Tv Londonの許可を得てここに公開したもの。 
2   宇宙線雲形成促進説と太陽活動をめぐる動き   英映画の紹介からその後の太陽活動をめぐる動きについて記述したもの。スベンスマルク博士を迎えた横浜シンポジウム「気候変動原因は何か」、、直近の太陽活動の異変、プラズマ・核融合学会の動き、日米韓の理科教科書の比較、新聞報道、TVの異常気象映像、雑誌「世界」報道姿勢などを紹介したもの。最後に、科学が政治により歪められている現状についての著者の考察も付け加えた。 (2016年12月記)、
 3  「気候変動原因は何か」―2014年横浜シンポジウムの記録   2014年3月31日に横浜市開港懸念会館で開かれたもので、宇宙気候学の提唱者であるヘンリック・スベンスマルク博士をデンマークから招き、国内からは桜井邦朋神奈川大名誉教授、丸山茂徳東工大教授、宮原ひろ子元東大宇宙研助教、戎崎俊一理化学研主任研究員、ならびに総合司会を兼ねて室田武同志社大学教授が参加して行われました。
 この記録は、講演一箇月後に、私の個人的なメモとして作成したものです。専門家でない一市民の記録ですが、真摯は議論の様をお伝えできればと思い掲載しておきます。。
「不機嫌な太陽」の本の紹介: 地球温暖化機構の炭酸ガス説から太陽活動説(宇宙線起源説)への大転換―コペルニクス的転換の衝撃ー  2010年にヘンリック・スベンスマルクとナイジェル・コールダー著の「不機嫌な太陽」(恒星社)を新聞書評でたまたま知って購入したのが、この分野への私の目を開かせてくれた最初の切っ掛けでした。私のメモだけでなく、友達へも是非紹介したいと思い作成したものです。宇宙線など、この世界のことに全く無知だった私の驚き、感想がどんなものだったか感じてもらえれば幸いです。
   宇宙線-雲形成による気候変動メカニズムの新発見はCO2原因説に基づく政治キャンペーンの根本的見直しをせまる――立命館大学北場育子准教授らの論文―英国科学誌に掲載
  
 北場准教授らは大阪湾の海底掘削試料から78万年前と107万年前の地球の磁場が反転した時期の古気候の復元をしております。磁気反転時には地磁気が弱まり宇宙線の侵入が増えますが、今回(2017年1月論文)はさらに夏と冬の気温や雨量など詳細な解析を進め、海より陸の方がより強く冷やされて気候変動が起こり、このメカニズムとしては雲により太陽光がさえぎられる“日傘効果”によることを見出したものです。古気候での雲の役割を実証的に解明し、メカニズムの解明に成功したことで、CO2原因説に対抗する筆頭のスベンスマルク説は明確に確立したと考えられます。国連のCO2原因説のキャンペーンは見直しが求められます。
 (たんぽぽ舎メルマガニュース[TMM316]に投稿したもの)
   環境活動少女グレタさんの2019年9月の、国内新聞報道の比較、 ロシア紙の報道内容、丸山らの最近刊本「地球温暖化CO2説は世紀の大ウソ」の主張の裏付けを報告  スウェーデンの環境活動少女グレタさんの2,019年9月の国連本部への参加をめぐる報道を、国内紙及びロシア紙で比較した。この結果は、2020年2月に出た丸山茂徳ら共著の「地球温暖化CO2説は世紀の大ウソ」の内容と一致し、丸山氏らのマスコミの責任を追及する主張が確かであることを裏付けた。



トピックス 2017

 ◆ 北場育子准教授らの宇宙線‐雲形成による気候変動メカニズムの新発見―英科学誌2017.1.16号に掲載
 宇宙から降り注ぐ銀河宇宙線が雲を作って気候を変えるメカニズムの解明に成功したという論文がサイエンティフィック・レポートに公開されました。これまで宇宙線が多く降り注いだ時代は寒冷化したという証拠が多々報告されておりました。このメカニズムとしては「銀河宇宙線が雲を作る」というスベンスマルク説が1990年代に出され、今日まで幾多の検証が進められています。しかしながら、古気候の復元では雲量そのもののデータを得るのが難しく、メカニズムも推定の域を出ていないと無視されてきました。
 今回発表された論文は宇宙線と寒冷化を結ぶメカニズムが雲形成により太陽光がさえぎられる「日傘効果」によることを大阪湾の海底掘削試料から見出したもので、スベンスマルク説の確立につながる大成果です。
 これらの宇宙気候学の進歩に目をふさいで一方的にCO2説だけに依存した気候モデルでの50,100年先の予測にどれほどの価値があるのでしょうか。国連IPCCの環境政策キャンペーンは根本的な見直しが必要でしょう。…ファイル5も参照下さい

 ◆「パリ協定」に見る科学と政治の混同:赤祖父俊一(米アラスカ大学名誉教授)  2017.6.8
 元アラスカ大国際北極研究所長の赤祖父名誉教授は標記のネット記事の中で、地球温暖化を含めた気候変動は自然変動と人的変動があるが、過去から繰り返してきた多くの気候変動は自然変動であり、当然今も続いている。それなのに、なぜ現在、温暖化を一方的に人的変動と決めてしまったのかと問うている。実際には、現在進行している温暖化については、自然変動と人的変動を正確に確定して区別することは出来ないと述べている。そして、「現在、気候変動問題で大活躍している人たち(報道も含めて)に、この区別について質問しても、『世界の気候学の権威からなる〝気候変動に関する政府間パネル(IPCC)″が人的変動であるとしているから』という答えが返ってくるだけだ。」と述べています。
 さらに、「実際には気候学の権威の話でも『計算が合う、または計算で合わせられる』程度のことでしかないようだ。それにもかかわらずIPCCと報道は、この未熟な学問を政治的大問題にしてしまった。」と語っています。
 最後のところでは、地球を守ることは、「不確実なコンピュータ予測などを根拠にせず、『パリ協定の』の精神を活かして、現実に目の前で起きている環境破壊を最低限に食い止めることだ。その国際協力にこそ全力で取り組むべきである」と結んでいます。
 科学者として極めて良心的かつ的確な指摘であり、私も全く同感するものです。

 ◆解説記事:「百万年前の地球寒冷化を引き起こしたもの」(北場育子 立命館大学古気候研究センター准教授) 物理系雑誌パリティVol.32 No.08 2017-08
 上で紹介した英科学誌の論文は考古学の学術用語だらけで難解ですが、8月に日本語で分かりやすく書かれた解説記事を見つけました。100万年前の地球磁気の反転とは何か、このとき地磁気が弱まり宇宙線の侵入が増えて寒冷化したこと、大阪湾の地形の特異性が〝宇宙線が雲を形成して寒冷化するメカニズム″の解明につながったことなどが丁寧に解説されています。
 この記事の最後は、「地球磁場の逆転は、大昔の出来事で、私たちに関係が無いようにも思える。しかし、そんなことはない。過去の地球磁場の変動は、太陽の活動度が変化した場合のシミュレーションとしての性格を持ち合わせているのだ。太陽の磁場もまた地球の磁場と同じように、地球にやってくる銀河宇宙線の量を防ぐバリアである。地球磁場に比べると、太陽が変える銀河宇宙線の量は小さいが、はるかに短い期間で変動を繰り返す。現在、太陽活動の低下と、それによっておこる気候変動が注目されている。もしかすると、私たちがリアルタイムでその影響を実感する日も近いのかもしれない。」と結ばれています。

 ◆核実験最大50万人死亡-従来推計の9倍―米本土で健康被害(毎日新聞2017.12.28)
 アリゾナ大学のキース・メイヤー氏(環境経済学)は、米軍が米本土で実施した核実験の放射性降下物により34-46万人と、従来考えられていたよりも9倍もの人が死亡していたと報じられています。
 核の放射性物質による環境汚染が、今また、徐々に明らかになってきているようです。最近読んだ「東京が壊滅する日」(広瀬隆、ダイヤモンド社 2015)にはこの実態が、詳細で、かつ実証的に記述されています。
〝放射能汚染″こそが、環境破壊の根源ではないかと考えられます。環境運動は、CO2説などに惑わされずに、核廃絶、原発廃止の方向に変えていかないといけないのではないでしょうか。


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