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撮影露出とは ? ・ ・ ・ 大判カメラで風景写真などの撮影を行う場合、過不足のない露出を求めることが最重要課題である。直、フイルムのラチチュードは、18%±2EV、即ち、反射率4.5%〜72%以内に限定される。加えて、各種アオリ操作に起因する摩光軸や、ランナー距離の増加による光量の減衰。此れ等を綜合的に加味した結果の露出値。 ・ ・ ・ 果たして其の求め方とは ? ・ ・ ・


大判カメラ


/ 秋 山 精 一 の ホ ー ム ペ ー ジ /
テクニック


大判カメラに関した問題や、真空管式オーディオアンプに関した問題などを中心にした内容に、
最近は、デジタル式カメラの撮影、RAW現像、並びに 印刷などを内容にした記載も行っていま
す。近々、HPで記述して見たいと思っています。/秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋秋A


 大判カメラに関した内容プに関した内容//

 RGBYMC色彩と明暗ププに関した内容/

 デジカメ現像や印刷に関する簡単な内容.
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 真空管式オーディオアンプに関した内容/

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大型カメラ

  • 露出値EVについて
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  • 露出値・EVについて


    EVとは、EXPOSURE VALUEの頭文字で 露出値を表す写真用略語である。云ってみれば

    日本語と英語の違いである。露出値を表示する方法には、大別して二通りある。ひとつは、レンズの

    F値とシャッタースピードの色々な組み合わせで表現する方法、たとえば、F8と250分の1とか

    F16と125分の1というように、撮影露出を表示する方法。この場合、光量はF値の自乗分の1

    に減少し、一方シャッタースピードでは、シャッタースピード分の1に光量が減少することになる。

    結果的には、両者の積で光量を調節し自分なりの撮影露出を求めることができる訳です。もうひとつ

    は、光量の明暗比の2を定数とした指数関数で表示するEx 法である。Exとは 露出指数を意味する

    EXPOSURE INDEXの略です。たとえば シャッタースピード8分の1とF32の場合には

    8は2の3乗で、また、F32は、2の10乗になる。なぜなら、光量は32の自乗分の1に減少す

    ることから、分母は、32×32=1024=2の10乗となる。写真露出の計算は、分子は常に1

    で、分母の部分だけが2を定数として増減する乗商数式になる。したがって、先ほどの合計値は、次

    のような結果になる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




    シャッタースピード8分の1から     23

    絞り値 F=32から          210

      両者の合計は              23+10=13

            指数の合計は213から           3+10=13Ex


    このEx表示法は、色々な補正量を加味し撮影露出を決める際、計算が簡単なので覚えておくと便利

    です。なお、参考までに、Fナンバーとシャッタースピードに対するEx 値を下記に表示しました。



            Fナンバー           Ex        シャッタースピード(分母のみ)


            F1.0=2 0/2           0               T=1=20

            F1.4=2 1/2           1               T=2=21

            F2.0=2 2/2           2               T=4=22

            F2.8=2 3/2           3               T=8=23

            F4.0=2 4/2           4               T=16=24

            F5.6=2 5/2           5               T=32=25

            F8.0=2 6/2           6               T=64=26

            F11 =2 7/2           7               T=128=27

            F16 =2 8/2           8               T=256=28

            F22 =2 9/2           9               T=512=29

            F32 =210/2           10               T=1024=210


    ここでEx を計算する式を整理してみましょう。いま、Fナンバーによる指数値をAx、続いてTxを

    シャッタースピードTによる指数値とし、さらに、使用フイルムのISO感度による指数値をDx と

    規定して式を導入する。題意により下記のように書くことができる。・・・・・・・・・・・・・・


              Ex=Ax+Tx+Dx=log {F2・T・(使用フイルムISO感度/100)}/log 2
              Ax=logF2/log 2
              Tx=logT/log 22
              Dx=log (使用フイルムISO感度/100)/log 22


              Ax=logF2/log 2  になる理由
              F=2(Ax/2)  両辺を常用対数にとって
              logF=log 2(Ax/2)
              Ax/2=logF/log 22  故に Ax=logF2/log 2  但し log 2=0.3


              Tx=logT/log 2  になる理由
              T=2Tx/2  両辺を常用対数にとって
              logT=log 2Tx  故に Tx=logT/log 2


              Dx=log(使用フイルムISO感度/100)/log 22  になる理由
              使用フイルムISO感度=2Dx・100  両辺を常用対数にとって
              log使用フイルムISO感度=log 2Dx・100=Dxlog 2 + log 100
              Dx=(log使用フイルムISO感度 - log 100)/log 22
              Dx=log(使用フイルムISO 感度/100)/log 22

    (注)上記、関係式の中で、フイルム感度ISO 100 をゼロ Dx に規定しました。

       対数計算では、底を10 とした時 真数 2 の対数値が 0.30103 になるという。

       対数計算の意味は、真数 2 は、底 10 の 0.30103 乗ということで計算する。

       詳しく書くと、log102= 0.30103 になるが、常用対数のときは底の10を省略。




    使用フイルムに対する露出値を求めるには、ルックスメーターを母体にした、写真用露出計が必要で

    ある。以後、露出計という。露出計は大別して入射光式と反射光式の二通りがある。いずれも、使用

    上、一長一短あって、多少の慣れとテクニックが必要である。・・・・・・・・・・・・・・・・・


    入射光式露出計と使い方

    入射光式露出計は被写体位置で使用するのが原則で、被写体からカメラ方向に対する照度の18%輝

    度を指示するように較正されている。したがって、被写体反射率の影響は受けないが、しかし、18

    %の+2Ex すなわち、反射率で72%のハイライトよりも明るい部分が構図内にあれば、話は別問

    題である。また、−2Ex の4.5%反射率より暗い場合は 完全につぶれて暗黒に再現される。この

    ような内容までは感知できない。つまり撮影する時には、構図内のコントラストを見極める経験が必

    要である。照度とは、被写体に対する入射光量を指し、輝度は、被写体からの反射光量を意味する。

    更にまた、フイルムの露出許容範囲は、被写体反射率18%を中心に、上限+2Ex と下限 - 2Ex

    トータル4Ex が限界である。一方、フイルムの LATITUDE(光量に対する寛容度)を5Ex

    という話を聞くことがある。真偽のほどは、さて置いて、一寸、寄り道をして検証して見よう。先に

    シャドーの反射率を4.5%と書いた。この値は、黒い中にも濃淡の変化が 認識できる限界値といえ

    る。いま、4.5%より0.6Ex 絞った反射率3%を下限とし、それから5Ex をフイルムの光量許

    容度と仮定すれば、3%×5Ex =96%になり映像再現は無理である。また、96%は72%上限

    より+0.4絞りに相当する。真っ黒から 抜けた上限まで入れた5Ex の無意味さが分ると思うが。

    さて、屋外撮影の場合には太陽光を利用するのが一般的である。地球の移動にしろ太陽は時々刻々移

    動する。したがって、作品として切り取るための適切な時間帯を、先ず、読み取る必要がある。たと

    えば、早朝に撮るべきか、昼頃がよいのか、または夕方の風景にすべきか、撮影目的と条件によって

    異なる。たまたま午前中の近景をとる場合、切り取るべき構図を決め、光線状態にも問題が無いなら

    入射光露出計で測るのも、それほど苦労しないですむ。しかし、夏場のトップライトの時には、露出

    計の受光球(一般に積分球)に不要な光が飛び込んで、最大1Ex のオーバースケールになる。前述

    の理由で起こる測定ミスを防止する一策として、受光部に乳白色の平板を使用すればよい。受光角も

    60度程度あるから問題は無い。なお、夏場は、特にコントラストが強いので、この方の注意にも気

    が抜けない。たとえば、被写体が目前の比較的小さな場合には、デヒューザやストロボを使用して、

    コントラストを圧縮することも方法である。次に、入射光式露出計を反射光式露出計として使用する

    テクニックを、体験から参考までに伝授しよう。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



    上記の写真は、平成14年の浅草仲見世羽子板市の際、浅草寺本堂内部を撮影したものです。露出計
    は、ミノルタ、フラッシュメーターV型の受光部に乳白色平板を取り付け、カメラ位置で計測し指示
    値からマイナス2Ex (オーバーにする意味)補正して撮影。理由を下記にまとめて記述。・・・・


                入射光式露出計は、被写体位置で照度の18%を指示する。

                反射光式露出計は、カメラ位置で被写体からの輝度を計測する。

                入射光式露出計は、log(100%/18%)/log 2=2.47 Ex 反射光よりアンダー指示。

                乳白色平板は光を平均化し、受光角も60度ある。

                現場の状況から0.47Ex 切り詰めて撮影した写真。

     

    露出計に関する理解を深めるため もう少し露出について捏ね回してみよう。フイルム感度ISO

    100の場合、ネガ、ポジともに18%の中庸光量は、0.432ルックス/秒である。すなわち

    0.432ルックスの光で、シャッタースピード1秒が適正露出である。かりに、光量が100倍

    になれば、シャッタースピードを100倍速くすればよい。更に、 露出指数14Ex の場合は、

    レンズのF値とシャッタースピードで0.432ルックス/秒まで減少させればよい。その減少度

    を求めるのが露出計である。すなわち、照度14Ex は (2の14乗)×2.4=38321.6

    ルックスの定常光である。この光が反射率18%の被写体から7077.888ルックスの輝度で

    カメラレンズに飛び込んでくる。フイルムは、 身に余る強さの 7077.888ルックス/秒を

    0.432ルックス/秒まで減少させる必要がある。そこで、F値とシャッタースッピードで適正

    光量まで落としてやる。その量が 露出で、これが露出の本質である。更にまた、F値は、レンズ

    口径比の逆数で、口径比の分母がF値に相当する。さて、7077.888ルックス/秒の光量で

    F8 に絞ったカメラの場合、シャッタースピードは、幾らにしたら良いのか、計算してみよう。

    7077.888ルックス÷0.432ルックス=16384分の1まで 減少させる必要がある。

    求めるシャッタースピードは、16384÷(8×8)=256(一般は 250と表示)すなわち

    250分の1で切ればよいことが分かった。一方、フイルムには 構図内の被写体が反射率の映像

    として再現されることになる。ただし フイルムの再現許容範囲は18%±2Ex と認識しよう。

    (注)反射率18%を写真用語では、標準反射率という。全種類の露出計を較正する。/・・・・・・・・・・

    自然光の場合は、平行光線のため等価測光法で、遠方の露出を 入射光露出計で大差なく測れる。

      

    光量と色の変化

    撮影露出が18%±2Ex を満足していても、光量の低下に連れて色彩が 微妙に変化することを

    確かめてください。確認ページ/・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



    反射光式露出計と使い方

    反射光式露出計の全機種は、カメラ位置で被写体からの18%輝度で、中庸濃度の露出を計ってい

    る。すなわち、18%の物指しで計る限り反射率の強弱で、指示値が変化しカメラマンを悩ます。

    いずれが、正しい18%の指示値なのか、それまでは教えてくれない。これが反射型露出計の欠点

    である。不可能か、可能かは別問題として、カメラ位置でカメラが反射率まで判断できれば問題は

    解決するのだが。どなたか頭の良い方、発明してくれませんか。おおよその構想は、カメラ内蔵の

    露出計を一部改良してTTLの他に入射光を頭上から取り入れ、角度計算から照度を予測し誤差を

    自動補正することができないかな。あるいは、測光回路の中途の受光部に乳白色の受光板を置き、

    光を平均化し18%で較正しておけば、いまのシステムよりは良くならないですか。頼みますよ。

    反射型露出計の素晴らしいことは、カメラ位置に張り付いても被写体の露出が読めることである。

    また、経験から反射率の分かっている素材を見つけ計算すればよい。要は、欠点を補って活用すれ

    +2.47Ex 補正する。これは、単体露出計でなくとも可能である。たとえば レンズの前を、減

    衰量の分かっている乳白色板でマスクして、光を平均化し補正すればよい。もし、減衰量が不明の

    時には、乳白色板の出し入れでの変化量から補正量がわかる。大型カメラのフイルムは、現像込み

    で500円から2000円かかる。段階露光をやるとランニングコストでギブアップする。一発で

    決めるのが至上命令と心得ている。大型カメラの場合には、経験からくるアオリ操作による露出補

    正量がある。しかも、フイルム現像では、増減感なしのノーマルが鉄則である。粒子が荒れたり色

    彩が悪くなる。しかも現像代が高くつく。失敗はなおさら許されない真剣勝負である。そこで撮影

    露出の決定には、反射光式と入射光式、プラス、プログラム計算機を使用して一発で決めている。

    なお、入射光式は、ミノルタフラッシュV型2台、反射光式は、ミノルタスポットメーター2台、

    カラーメーターは、ミノルタ製1台、都合5台で撮影している。撮影チャンスは2度とないから。



    左の写真は大判カメラで撮影する時、必ずお供する露出計算機である。

    露出を正確に測り撮影距離、使用レンズの焦点距離、更に、アオリの角

    度やシフト量などを入力すれば、光軸に対するベローズの長さや補正量

    まで、自動的に計算してくれるプログラムがインストールされている。


    下の写真は、一枚しか撮影していません。勿論、現像はノーマルです。

    画像は、JPG に圧縮してありますが、スキャナー取り込みは500MB

    程度で、それから 縮小圧縮し2.7MB程度になっている。フイルムは

    奥行きが出ますよ。デジタルもケースバイケースで重宝ですが。


    平成16年4月26日、衣笠しょうぶ園で(エボニー 4×5)          Photo by Akiyama

    Ex 法で撮影露出が、シャッタースピード8分の1(Tx=3)の時、残ったEx が9.33の場合
    には、絞りで、F22+1/3と調整すればよい。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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