第24回豊かな海づくり大会    香川県     サンポート高松        平成16年10月3日

天皇陛下おことば

 第24回全国豊かな海づくり大会が、瀬戸内海を臨む、ここ高松市において開催されることを、誠に喜ばしいく思います。
 本年は台風が多く、各地で大きな被害が生じましたが、ここ香川県においても、8月以来の台風で人命が失われ、家屋や産業なども大きな被害を受けました。亡くなった人々の遺族や災害を受けた人々の悲しみや苦労に深く思いを致しております。皆が協力して災害から順調に復興することを願っております。
 
わが国の人々は昔から海と深く関わり、海からの恵を受けてきました。この香川県が面する瀬戸内海も、多くの河川が海に注ぎ、魚介類の産卵場、育成場となる藻場が良く発達し、古くから豊かな海の幸を人々に与えてきました。
 十世紀に編さんされた延喜式には鯛の貢納国十ヶ国の一つとして讃岐が挙げられており、当時、この海域が優れた魚場であったことが知られています。                    しかし、人口も多く、産業活動の盛んな地域に囲まれた瀬戸内海を昔のような環境に保つことは難しく、今日、海は海岸の埋立て、海砂利の採取、汚水の流入などにより、汚染が進み、さまざまな生物の生活にとって厳しい状況になりました。その上、漁船や漁具の近代化による過剰な漁獲もあって、種類によっては、資源の減少が見られます。
 瀬戸内海の環境を良好に保ち、資源の適切な管理を行い、資源を持続的に利用していくことが強く求められるゆえんであります。
 このような状況下、多くの関係者が、連帯感を持って、瀬戸内海の再生に向けて努力を重ねていることは非常に心強いことであります。

 一時著しく減少したサワラの漁獲量が、近年、国や瀬戸内海11府県の関係者による種苗放流や漁獲制限など資源回復の取り組みにより、着実に増加していることはこの努力を示すもので誠にうれしく感じております。今後関係者の協力により、多くの魚介類の資源が増加していくことを期待しております。
 この大会に集う人々が海に対する認識を更に深め、美しい豊かな海づくりに力を尽くされるよう願い、式典に寄せる言葉といたします。

香川県HPの「第24回全国豊かな海づくり大会」詳細は、ここをクリック下さい。

                                                  

香川県広報「第24回全国豊かな海づくり大会」記念の御製碑を建立について、ここ をクリク下さい。
島に住んで、「豊かな海づくり」に参加しませんか!

戦後からの工業化の真っ只中にも、家族は三ちゃん農業・漁業・林業に励み、物質循環機能を維持管理し、公害の拡大から環境を守ってくれていたことに感謝し、尊敬しています。私がJターンしてからも、戦前の人たちによって島の慣習が守られていました。数年前から、魚貝や海藻の減少が進み、魚も釣れなくなっています。私達、シルバーが海を守り、孫達の手本になる立場にあると思います。これからも、汗が出ても金とゴミは出ない自然に優しい物質循環型の自給自足をモットーにしたいものです。青木港周辺の「藻場」環境は、ここをクリック下さい。

「稚魚の放流」に参加。

  放流・漁獲の詳細は、「おさかなランド香川」をクリック下さい。

 

人工藻場造成システムの展示。積極的に海藻を生やすシステムで、大型の「海の森づくり」施設です。

 まず、設備費の掛からない石垣の岸壁にワカメが蘇る日を夢見ています。  

 

丸亀ウチワを旗印とする中讃地域のコーナ。

  ウチワづくりなどの詳細は、ここをクリック下さい。

瀬戸内塾コーナでの広島「ヒロニンダ」の試食販売。

  さぬき広島産の鶏卵とニンニクを100%使用した「ヒロニンダ」の作り方と食べ方については、左のTOP目次「讃岐広島の健康食品ヒロニンダ」(ない時にはここ)をクリック下さい。

  ご希望者は、創業者の亀山(0877-29-2067)まで!

「第24回全国豊かな海づくり大会」配布資料 など

水産庁企画課配布 「水産業・漁村の多面的機能」について、ここをクリック下さい。
香川県水産課配布 「藻場」について、ここをクリック下さい。
環境講演会資料 神戸大学理学部教授川井造史先生「海藻類からみた海の豊かさと沿岸の環境」の講演について、ここをクリック下さい。
備讃瀬戸の水質 濁度・SS・CODは、近年悪化の傾向が現れています。岡山県側に透明度の低下がみられます。青木周辺は、高梁川の影響があるでは?詳細は、国土交通省ホームページへ。