烏の農園あらし

我が家の烏害に遭った梨とリンゴ畑 (2012.7.29)

 防烏糸張りを毎年励行していたので、周囲の被害から最後に狙われ(数日前から)、約梨・ラフランス800ヶリンゴ600ヶを袋掛けした梨を2/3・リンゴを1/3位落とされました。…1日に落とされた写真…。
 カラスによる食害は、ジャガイモ、キャベツ、イチゴ、ソラマメ、西瓜、トマト、キュウリ、ナス、トウモロコシ、サツマイモ等と梅、夏蜜柑、レモン、渋柿を除く全果物に及んでいます。離島で自給自足の作物をアラサレ失敬されることは、食生活と楽しみの源を絶たれることであり、悲鳴を上げています。

 鳥獣保護法の第1条(目的)では、
 ”この法律は、鳥獣の保護を図るための事業を実施するとともに、鳥獣による生活環境、農林水産業又は生態系に係る被害を防止し、併せて猟具の使用に係る危険を予防することにより、鳥獣の保護及び狩猟の適正化を図り、もって
生物の多様性の確保、生活環境の保全及び農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、自然環境の恵沢を享受できる国民生活の確保及び地域社会の健全な発展に資することを目的とする。”
とあります。

 特に、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」第55条2項の "狩猟者登録の有効期間は、…10月15日から…翌年の4月15日までとする。"
とあり、農作物の被害に遭う春から秋の季節に烏や雀を追っ払う道具として考えていない。従って、近県の狩猟免許試験が年2回夏以降に集中している。当県は、年1回秋に実施され、人口が少ないから増やさない。
 知事へのメール
 カラスを手負いで追っ払って、仲間に教える野鳥本来の学習法を最大限活用し、野鳥の駆除数を減らす条例の見直が必要です。野鳥や小動物(猿にも)の駆除には、空気銃で十分です。2010.6.11


 ハシブトガラスが離島へ襲来した理由は、対岸の行政が支援するゴミの管理が徹底されてカラスの食糧難となり、農村地帯に農薬臭が蔓延して行き場のないハシブトガラスが探し当てた唯一の「無農薬食料」です。島の留烏ハシボソガラスは、身軽く魚類の捕獲もでき、人を警戒して農作物を荒すことも少なく、共存できていました。 (9/12)

 「同法律施行細則」の第2条"鳥獣捕獲等許可申請"、第3条"被害状況の確認"、第4条"腕章"、第5条"関係機関等への通知"など一農民には大袈裟過ぎて空気銃の使用をあきらめ、農薬に頼っています。減農薬や無農薬を推進するには、烏と雀による被害の法的対策が必要です。
果樹の上の防烏糸を避けて、先ず袋ごと落す まだまだ青いラ・フランスも同じ袋から狙われる
市ゴミ袋と同色の果袋を狙い、地上で食べている 芯と皮を残して素早く食べる
カラスが歩いてトマト畑に侵入、皮を残して食べる 烏を追払っても、近くの電柱や屋根に止まって見ている
近所の「巨峰」ぶどう棚がカラスに毎日狙われています。2009.8.1
 ぶどう棚の上に離して「防烏テグス」を張ります。カラスが降りてくる方向を見定めて、防烏テグスを張り増します。
 それでも、カラスが襲来するから、カラスが引っ掛かるまで追い立てます。慌てて飛び立つときに引っ掛かり易いです。一度、引っ掛かれば来なくなります。
 歩いて来るカラスには無策です。近所の巨峰を食べ尽すと、味をおぼえて次に襲われそうです。2009.8.1 野菜類の夏枯れ、桃・梨も終って食べ物に窮したとみえ、人への恐れ(飛び道具の使えないことを学習している)も無く庭の葡萄を狙って来ました。飛来の道筋を捜し、「防烏テグス」を根気よく張るのみで情けなく思っています。8.30
 「防烏テグス」では、烏が学習を重ねて効果が無くなります。「防烏ネット」張りました。2012.7.28
島の山上で舞い餌を探すカラスの群れ
2009.10.14
晩秋の夕暮れ空に舞うカラスの群れ
2009.10.16
カラスの群れが気になり早めにネット (2009.10.20)  ネットをしていない近所の蜜柑が被害に遭った。今まで、カラスに蜜柑を食べられることが無かった! (10/24)
 後 悔
 市のゴミ袋が決まった折、環境課とクリーン課へ「ゴミ袋の色を変更して下さい」と懇願しました。
 この色は、何世代も梨作りの農家が夜なべに袋貼りして柿渋を塗って雨に強く、虫や烏が嫌がる果袋を育んで完成した先祖から授かったお守りの色でした。瑞々しい果実を好まれるビワと梨に遮光を兼ねて使われています。又、濃い着色を好まれる果実には半透明の白袋を使います。

 カラスが嫌うのは、色ではなく柿渋にあり、研究・発表した教授と年寄りの意見を聞かなかった自治体が取り返しの付かない失態をしました。色だけでなく柿渋も採用すべきでした。


 新たに、袋に殺虫剤をかけて烏に再学習させることは減農薬に逆向し、不可能と思います。透明なゴミ袋にすれば、果袋に無く、再製し易く、中身の確認もし易い一石三鳥の効能があります。また、酸性雨による作物や松枯れ被害として現れ、非農家の方々の理解を得て協力をお願い致したく「丸亀市環境審議会公募委員」に応募しました(8/5)
 しかし、書類審査のみで不採用でした。2年後まで公募する気力があってボケないことを祈るばかりす。ほかに、年老いての自給自足耕作者の皆さんに、何時までカラスを追っかける元気が続くやら? ( 2009.7.25)

丸亀市環境審議会委員選考について
 丸亀市環境審議会委員に選ばれる”市民”に、恒例的に参加できる”法人その他の団体”、と”公募”で厳しく選考される2種類あります。規模の大きい”法人その他の団体”からは代表者が委員となり優位な立場であり、公害に関係しない職場や現場に携わらない役員が多く、改善意欲に乏しく学術論に落ち入りやすい。又、市会議員は市会で活動できる公務員であるから審議会から除き、被害者意識の強い側にある”公募委員”2名以内を4名に増員する。一方、欠席が多いので、欠席委員を推薦した”法人その他の団体”にテナルティとして次回にパスさせ、参加対象を広くする。
 環境のテーマに中立的(五十音検索→「し」→丸亀市自治基本条例第18条)な”法人その他の団体”を選ぶと現状の捉え方や感受性が弱く、自ずと発言が少なくなっている。「中立性の保持」は、加害者の立場と被害者の立場にある委員数の均衡であって、利害の無い代表者の構成を願ったものではないと思います。環境市政の連絡会を兼ねた感すらします。丸亀市環境基本計画の重要な指針において後手を踏むことになります.。(8/8)
 丸亀市環境審議会委員選考の担当者は、「住所・名前を伏せて幹部が採点」し、上位から選んでいる。項目ごとの得点は、庶務課で閲覧できるが、配点基準は公開できない。過去問もなく、配点の傾向を知らない非OBに不利となります。


(選考方法) 第7条 公募委員の選考は、前項に規定する申込書等による書類審査とする。この場合において、当該書類審査により公募委員を決定することが困難な場合は、併せて面接、抽選等により決定することができるものとする。
 2 前項の選考を行うため、審議会等を所管する部署に選考委員会を設置する。
 3 選考の結果は、選考後速やかに、応募者全員に通知するものとする。

参考) 因みに、香川県環境政策課環境マネジメントGの職員は、「利害者双方による熱心な審議を尽くし、折れ合える中立性を望み、環境の改善を目的にしている。」と力説され、ほっとしています。2009.7.27