果 物 づ く り
  退職(H6)時から猫の額いほどの狭い畑や空き地に、年中果物が食べられるように種類を多く、矮化の苗を探しながら増やしています。
 年間収穫できるよう樹種と品種も多岐に、手間を省く交配樹を混植しながら早生から晩生までを取り混ぜ、樹数を減らす高枝接ぎ木や芽接でもしています。
 暖地での着色の悪いリンゴには、二重袋を掛けて遮光して色白に育て、収穫1ヶ月まえに脱袋して色づけします。(11/25)

  瀬戸の海に浮かぶ広島町青木の気候(1/1)は、極端に海水温と風に左右され、昆虫類の羽化と孵化の時期に大きく影響しています。数年来から、春先の気温変化が大きく、益虫の蜂や蝶が育たず極端に少なくなって桃類の花粉樹と人工授粉の作業を欠かせなくなりました。4/11
  自治体のゴミ袋の有料化にともないゴミ袋の色がビワ袋と同系色に変わりました。烏が餌のあるゴミ袋と間違えて狙い、偶々味付いていると、早くから烏の被害に遭い困っています。6/11
 土壌は真土とその風化した痩せ土で、雨は夏と冬に極端に少なく、果樹栽培には厳しい風土です。経済景気の回復とともに、酸性雨が強くなって、石灰肥料なくしては成育を維持できなくなりました。
 どんな果樹でも実を付けさせるコツは、徒長枝の少ない樹勢をおさえる施肥や剪定の適量を探し求めています。栽培面積の狭い家庭園では、樹の姿勢を低くこがらに維持するために、毎年実を生らして枝を垂れ下げ樹勢を弱めています。
 島での夏果実は、少雨に虐められた小さくて硬い、甘い実が生っていましたが、今年は梅雨 の多雨での病害と、甘味の少ない、色づきの悪い、熟期の遅れからの不作に見舞われています。
 葡萄は、大粒で袋いっぱいの大房が稔り収穫量も増え、正月までも食べれました。子供と孫たちにも、毎月何かの果物を送る習慣となっています。2/20
  瑞々しさを特徴とする梨には、小玉で硬くて自信がありません。西条柿の干し柿は、9月の追肥で熟する時期を遅らせ、日中の外気温が20℃以下になる10月末から始めると成功しました。
  農薬は、昔から使用の石灰硫黄合剤とマシン油を落葉中に使い、袋を掛けてからの殺虫剤は使いません。殊に、 残飯などを有機肥料として活用し、埋める場所にはこと欠きません。
自家栽培中の果樹 (季節ごとに撮影中)
市道で分割された帯状の空き地を利用した棚(兄夫婦作り)仕立ての葡萄にも沢山の袋がかかりました。(6/30)
開花期 成長・成熟初期 収穫期
親の代からの梅畑
武井白鳳  
あかつき  
ア|モンド
李太陽
矮化ラフランス
矮化の幸水  
矮化の豊水  
実生梨に王秋
ブル|ベリ|
プル|ン
矮化ふじ枝接ぎ王林

矮化ふじ

矮化つがる
矮化北斗
リンゴの着色を助け、害虫の食害を防止する二重有袋栽培で、収穫の1ヶ月前ごろに脱袋します。
巨峰
ピオーネを間伐 (2007.12.)
ベリ|A
ブドウの一房ごとに、果粒の肥大と種無しにホルモン(ジベレリン)処理し、雨よけと虫害防止に底有り袋をかけます。
実生の夏蜜柑

レモン

スダチ

実生橙と接木柚

興津蜜柑
富有柿
上総
正月♂花
西条柿
 この西条柿は、近所のお年寄りが子どもの頃から生っていたという老木です。伐りこむことで樹勢が保たれ、毎年干柿とその皮を沢庵漬けに使えましたが、カラスも利口になって”青く渋い柿にキズを付けてズクガキにして”全部食べられました。2009.10.26
フェイジュア
実生柘榴
実生枝に接木茂木
無花果
無花果
バナ|ネ
木瓜 
無双
木瓜 
常香
 摘果で5ヶ残しても2個に、根気よく水遣りで大きく実った枝先に、油蝉。2011.8.3
 まだ寒い時期から開花して長く鑑賞でき、実の黄色で秋の訪れを感じ、ボケ酒を楽しみに!2010.3.14
 一箇所に2個以上が結実しても、生育力に応じて選択されている姿です。2010.6.6
ハスカップ  植付の翌年に開花してから、蕾も付きません。HPで調べれば、水やり不足でした。

雨水と浴槽排水を潅水として利用

ヒヨドリの飛来が無く、万両や南天の実がいつまでも綺麗ですが、メジロも来ないので梅の不作が心配です。(2006.4.11)

17代 お守りいただいている地神さまと老木の柘榴

 この地神さんは、心経山を背に屋敷を見渡せる位置に鎮座し、お祖母ちゃんが自分の名前を刻んだ門柱を建て副え、何時までも家をお守りする姿であります。
 今も、「堅牢地神社」と「遠祖世々霊神」のお札を納めた地神さんに、お正月の注連縄張替えと毎月お一日のお参りを欠かさず、土地への安全と先祖の霊に感謝し、「商いは扇子」を手本に、ひたすら守りの生活を母から 引き継いでいます。(2007.3.01)
 この度の読売旅行でも、心安らげる風景には、年代物の家や庭、手の施された山林が借景となています。山々を背に配した家々のご主人には、大変なご苦労を代々継いでこられ、家を守られた心の美しさも感じます。(2006.10.29)