土壌中和剤から作物成分と健康 2012.4.20
 
 体のなかでごくわずかに存在する金属元素は一般に、微量金属元素(微量ミネラル)と呼ばれる。
 
植物性ミネラルは、土壌中に含まれるミネラルを植物が根から吸収し、光合成によって、生物が利用しやすく、さらに安全な状態に変化させたミネラルです。
 植物が一度吸い上げたものであるため、粒子が小さく、人体への可能吸収率が最大98%と、とても高いことが特徴です。
 また、植物性ミネラルは、マイナスイオンの電荷を持つため、体の中のプラスイオンを打ち消し、細胞の酸化を防いでくれます。 そして、水溶性であるため、過剰摂取分は自動的に体外に排出され、過剰反応を引き起こす心配がほとんどありません。

 特に、
カルシウムは最も多く体内に含まれているミネラルで、体重の1.52.0%を占め、大半は骨や歯に蓄えられています。細胞、特に筋肉細胞や血液中にも多く存在し、骨や歯の成長・維持の他に、筋肉の収縮やさまざまな酵素が正常に機能させる働きがあります。
 
体内のカルシウムの99%は、骨や歯に存在しますが、残りの1%は血液や筋肉の中に含まれており、この1%のカルシウムが、前述のように血液の凝固因子、筋肉の収縮、神経・筋肉の興奮性を正常にするなどの重要な役割を果たしています。

 
カルシウムの摂取不足(高級魚の放流から小魚が枯渇も)が続くと「骨粗鬆症」になったり、血中カルシウムのバランスの崩れによる高血圧、動脈硬化などを招くこともあります。…下記の参考資料から 4/20

 自宅と近所の菜園で収穫したキャベツの成分Ca&Mgを検査した結果を知らされました(2012.5.7)。食品標準成分より大幅に低下しています。
 特に、近所の苦土石灰を使用したキャベツのCaとMgが少ないことに驚きました。

 苦土石灰の炭酸カルシュウム(CaCo3)は、水に不溶性でカルシュウム(Ca)の供給が乏しく、中和力が弱く、酸性雨によって土壌中の金属類とともに溶け流されています。
 Caの他、全てのミネラル成分の低減が全作物に及んでいるでしょう。島での耕作に消石灰を使用しても、潮風で運ばれた塩分のMgで補給されていることも明らかです。5/9

 ミネラルは、有機化学工場で注意深く触媒として使う微量金属と同様に、人体を構成している有機物の新陳代謝に欠かせない貴重な触媒成分です。先ず、作物と肥料の品質表示として、人体の健康に大切なミネラル含有値を公開することです。
 産地ごとの作物を定期的にサンプリングしてミネラルを監視し、ミネナル管理で健康管理に直結した農業に展開されることを提言(文科省資源室6/4→消費者庁食品表示課6/21に)します。5/13

 父の日に、子供達と孫で一泊した時のビデオが届きました。撮影の夜、寝室が広くて解放されたにしても2歳(男)の子が走って見せたり、一時もジッとせず立ちっ放し。これが健康な子供です。
 自信を持って消石灰使用の自家栽培に励み、季節ごとのミネナル・バランスに心掛けた作物を薬膳と考えて送りつづけたいです。7/9
 73歳のお婆ちゃんが、段々畑から降りるときに尻もちをつき、右大腿骨と右手首を骨折しました。香川労災病院で診察を受けると即入院し、手術の手配でした。9
 キャベツ畑の土壌中和剤とpH・水分の測定値 
 
pH   水分 pH   水分
苦土石灰散布  消石灰散布 
 参考にした資料…食と健康の情報室  海洋性ミネラルと植物性ミネラルの違いは?
5/10