弁慶さんのチョコレート。 「望美の世界には・・・なんと素敵な風習があるのでしょうね?」 チラっとこれみよがしにチョコレートの広告を望美にちらつかる弁慶。 「・・・弁慶さん。ご心配なく。ちゃーんと用意はしてますよ」 「ナニを?誰に?ふふ・・・」 「・・・わ、分かってるくせに!」 冷蔵庫に固めてあるチョコを弁慶に朝、見つかってしまった。 「・・・あー早く食べたいですねぇ」 「・・・せ、急かさないで下さい」 「甘い菓子と共に・・・。愛しい人、望美を」 ガチャン! 望美は思わず洗濯物籠を落としてしまう。 「ま、またそういうバクダン発言する・・・!」 「爆弾は望美の胸ですよ。また大きくなりました?」 バコン! 「セクハラ発言しないでください!」 「イタタタ・・・。愛しい人。愛のムチはきついですねぇ」 「二発目いきますよ!?ってきゃあ!」 洗濯籠を弁慶に奪い取られ、腕の中へ引き寄せられる。 「・・・はは。二発目はごめんこうむります。ふふ」 「は、離して・・・」 「嫌です・・・。ふふ・・・。、チョコが固まるまで 時間がありますよね?」 (何、その悪戯な顔は) ニヤリ。 弁慶の”いけない人顔”が浮かんで・・・。 「さぁ。では我々は”寝室”で甘いときを過ごしましょう・・・」 「だ、だから離してったらぁ・・・!」 望美をお姫様だっこして 弁慶はニコニコして寝室へGO・・・! バタン。 「観念なさい・・・?ふふ。僕の甘い愛を受け止めて・・・ね・・・?」 「もう・・・」 ベットに横たわる二人・・・。 チョコが固まるまでの1時間・・・ 二人は甘く甘く 溶け合った・・・。 冷蔵庫の中のチョコ・・・。 「どう・・・?おいしい?」 素肌のまま。白いシーツを巻いた望美が尋ねた。 「ええ。おいしいです。口の中でとろける感じが望美の肌のよう・・・」 「ほ、他に例えようがないの・・・///もう」 寝室から甘い匂いが漂う・・・。 「はい。望美も食べて・・・」 弁慶の指先から望美の口へチョコが・・・。 「・・・僕からのチョコ・・・。どうです?」 「・・・///おいしい・・・デス・・・」 「ええ。僕の愛が入ってますから・・・」 白いシーツで包んだ望美ごと 抱きしめる・・・ 「弁慶さんのバレンタイン・・・ありがとう・・・」 「こちらこそ・・・。望美の愛・・・。嬉しかった・・・ ありがとう」 チョコがついた唇を お互いの唇で拭き合う 甘い甘いキスで・・・。 二人のバレンタインはまだまだ続く・・・。