束縛2
”怪我が治ったら・・・。試してみたいね・・・” ・・・最初は冗談かと思ったけど・・・。 「・・・きつくは縛らないから・・・」 床に横になる私を万歳させて両手首を紐で縛ってる・・・。 「・・・ふふ・・・。なんともそそられる・・・姿ですね・・・」 満足そうな笑みを浮かべて・・・。 もう・・・。弁慶さんに私は適わない。 ”こんな格好はいや・・・!” でも私も、そう一言言えばいいのに・・・。 弁慶さんに翻弄されることを私も心のどこかで望んでる。 「・・・君の全てを私が握っている・・・。体の自由も心の自由も・・・。 最高の・・・。気分です・・・」 「・・・っ」 私の隣に寝転ぶ弁慶さん。 耳元で囁いて・・・ 口付けして・・・ 嗚呼もうなんだか・・・。 「おや・・・?もう体が熱くなって・・・」 「・・・ひゃっ」 首筋を一舐めされて思わず声をあげてしまった・・・ 「・・・。君は僕をゾクゾクさせる天才ですね・・・。ふふ・・・」 弁慶さんは上半身だけ着物を脱いだ。 ・・・な、なんだかこれからとことん楽しむんだ・・・っていうサインみたいで・・・ 「・・・さて・・・。どこから愛してあげましょうかね・・・」 そ、そんな・・・ 私の体を足からゆっくり攻め場所をさがすように・・・ 見下ろさないで・・・ 「慌てることはないですね。ふふ・・・今は君の全ては 僕のもの・・・」 って・・・太股を撫でながら言わないで・・・ さらに体が火照ってくる・・・ 「・・・体が熱いですね・・・。冷やさないといけないな・・・」 え・・・ 弁慶さんが取り出したものは・・・ サイコロ位の大きさの氷・・・ 「そ、そんなもので何をする気・・・」 「君の火照りを和らげてあげますよ・・・。君の一番温い場所をね・・・」 すると弁慶さんは私の着物を肩までずり降して・・・ 「・・・ひゃっ・・・つ、つめた・・・っ」 胸の谷間に氷を落とした・・・ 「な・・・なにをかんがて・・・っ」 「・・・気持ち・・・よくしてあげるから・・・。じっとしていなさい・・・」 言葉も命令調になったと思ったら・・・ 「・・・っ・・・」 弁慶さんは私の胸の氷に口付けをし・・・ 氷は弁慶さんの唇と私の肌の熱で溶け・・・ 弁慶さんの唇が肌に直に触れる・・・ 「・・・っ!」 そのまま激しいキスで肌に痕を残した・・・ 「・・・完全に溶けましたね・・・。ふふ・・・。今度は君自身を溶かしましょう・・・」 「・・・。べ、弁慶さん・・・。も、もう許して・・・」 「・・・。そんな潤んだ瞳で乞われたら・・・。尚更そそられる・・・」 シュル・・・ 弁慶さんは・・・ 手首の紐を解いてくれた・・・ 「・・・ここから先は・・・。僕の全てで君を束縛する・・・。 だから君も・・・。僕に応えて・・・?」 「・・・はい・・・」 私は自分で帯を解いて・・・ 「世界で一番綺麗です・・・」 彼の目の前で・・・ 全てを露にした・・・ そして私達は・・・ 「・・・一つに・・・溶け合おう・・・。可愛い人・・・」 互いを求め合う。 束縛という名の・・・ 愛で・・・ ねぇ・・・弁慶さん・・・ 互いを必要としあって 生きていきたいんだよ・・・ それが束縛というなら 私は一生貴方に・・・ 束縛されていたいな・・・