彼の長い髪
ん・・・? 誰かが私の鼻をくすぐってる・・・ 「・・・望美・・・」 「ん・・・」 目覚めると白龍が微笑んでる。 「おはよ・・・」 「・・・うん・・・」 白龍の顔みたら・・・。思い出しちゃった。 ・・・昨夜の・・・大人の・・・白龍を(照) 「・・・?顔が赤いよ・・・?どうしたの?」 「え・・・。あ、あー・・・。えっとそれはあの・・・」 昨夜の白龍の激しさを思い出してる・・・なんて言えやしない。 心配そうに私を覗き込む白龍の爽やかさの前では・・・。 本当に私を心配そうに・・・ 「・・・望美。こっちむいて」 「え、あ、あの・・・っ」 白龍は強引に私の肩を自分の方にむかせた。 「望美・・・。どうしたの?気分悪いの・・・?」 (うわ・・・) 眉を細めて・・・目、潤ませて・・・ だ・・・駄目だな・・・。 この瞳に見つめられると・・・ 体の力が抜けちゃう・・・。 「だ、大丈夫だよ・・・」 「でも・・・。昨日・・・望美があんまり可愛くて夢中になって・・・ 寝かせてあげられなかったから・・・」 「///」 顔の爽やかさと台詞のギャップにどう応えたら・・・(汗) 「どうしたら望美は元気になる?」 「え・・・」 「私は何でもするよ・・・」 私だけを見下ろす瞳・・・ 空の色の長い髪が・・・ サラっと私の胸元に・・・ 流れ・・・ くすぐったくて・・・ 「・・・望美・・・?」 「・・・くすぐったいな」 「え?何が?」 「白龍の・・・髪。サラサラしてて好き・・・」 白龍はにこっと子供のように微笑み・・・ 「わかった。くすぐればいいんだね」 え・・・ 何を勘違いしたか白龍は・・・ 「じっとしていてね・・・」 前髪を私の首すじと胸元に擦りつけて・・・ ど、ど、どうしたらいいの。 は、白龍ってば勘違いして・・・ でも・・・。気持ちいいな・・・ ・・・なんて。 「気持ち、いい・・・?」 だ、だから爽やかな笑顔と台詞のギャップが・・・(照) 「キャハハハハ・・・。白龍ってば・・・も、もういいよ・・・」 「ううん・・・私は望美が喜ぶことを沢山したい・・・。笑顔がみたい・・・」 「白龍・・・」 愛しい・・・ サラサラの髪も・・・ 私を見つめる瞳も・・・ 「私の全ては望美の・・・。神子のものだよ・・・」 「違うよ・・・白龍・・・。私が・・・。白龍のもの・・・。 白龍のことでいっぱいなの・・・」 「・・・神子・・・」 ・・・その名で呼ばれると・・・私は一番弱い・・・ 「・・・神子。私の神子・・・。愛してる・・・愛してる・・・」 愛を囁きながら・・・ 白龍が私を求める・・・ 「白龍、白龍・・・!」 そして私も・・・ 彼の名を呼びながら 彼を愛す・・・ 広い背中にしがみついて・・・。 長い髪の感触に溺れて・・・。