今夜、抱きしめたくて 「わーい!わーい!見て!望美!雪だるまだよ!」 初雪に喜ぶ銀。 朝から外へでて雪だるまつくりに夢中だ。 「白龍ったら・・・はしゃぎすぎよ。ふふ」 「だって!嬉しいんだ!ほら。これ、望美だるま!」 可愛く落ち葉のリボンが髪につけられ、 それに・・・。 「は、白龍、あの・・・嬉しいけど”そこ”はいらないよ///」 望美だるまにはふたつの胸までついてます(笑) 「え?どうして?あ、もしかして小さかった? そっか。そうだね。もっと大きくて柔らかかかったよね! 作り直すよ!」 「///つ、作り直さなくていいから(汗)」 今日も”白龍節”は全開のようだ・・・(笑) 「・・・ね。それより白龍。今日はクリスマスだし・・・。 外で夕食たべない?」 「うん。望美とならどこへだっていくよ・・・。 どこへ行っても楽しいはずだから・・・」 (白龍・・・///) 長い、薄いブルーのトレンチコーチを着た白龍。 「やっぱり似合うよ。それ・・・。優しい青で似合ってる」 「ありがとう。望美のくれるものは全部宝物だよ・・・」 ぎゅっと道端で手を握る・・・。 「あ、あの白龍・・・。人が見てる・・・///」 「あ、ごめんなさい。つい・・・望美手が愛しくて・・・」 「・・・白龍・・・///」 臆面もなく甘い言葉を呟く。 こっちの方が照れくさくて・・・。 「ねぇ。望美・・・。このおっきな木が”クリスマスツリー”?」 「そうよ。綺麗でしょ?」 「うん!きらきら光ってるね・・・」 二人で・・・大きな電飾されたもみの木を見上げる・・・。 周囲はカップルばかりだ・・・。 「・・・望美・・・。手、寒そう」 「え?」 白龍はすっと望美の右手をコートのポケットにいれた・・・ ぎゅっと握り返す・・・。 「あったかい・・・?これで」 「う、うん」 「私も温かい・・・。望美の手・・・。大好きだから」 (きょ、今日はいつにも増して・・・白龍節が すごい気が///) 周囲のカップル達にも負けず・・・ 望美たちをぴったりと身を寄せ合う・・・。 「・・・この木の前で愛を誓い合った二人は・・・。 永遠に離れないんだって。白龍」 「そうなの・・・?なら・・・いっぱい誓おう。 いっぱいいっぱい・・・。望美とずっと離れないように・・・。 夜も昼も・・・」 (夜もって・・・///) もみの木より 望美ばかり見つめる・・・。 (嗚呼なんか駄目。か、顔が火照りすぎて・・・) 望美はすっと白龍のコートのポケットから手をだした。 「望美?」 「あ・・・、そうだ白龍ちょっと待ってて。 なにかあったかいのみもの買ってくるから」 「そんな・・・。望美。寂しいよ・・・。私を一人にしないで・・・」 (・・・ッ) すがるような瞳・・・。 (そ、そんな瞳はずるいでしょ・・・もう・・・) 「わ、わかった。わかったから・・・」 「よかった・・・。ごめん。望美。何だか今は 片時も貴方と離れたくなくて・・・」 「・・・わ、わかってば///」 密かにいれたホッカイロなんていらない。 白龍の言葉で勝手に体が火照るから・・・。 「・・・寒くない・・・?」 「うん」 「でも・・・。顔が少し寒そう・・・。望美。もっとこっちに・・・ 来て・・・?」 「あ、え・・・」 背中から 白龍の両手はすっぽりと望美の体が収まらせた。 「・・・望美・・・。望美の匂い・・・。・・・ダイスキ・・・」 「・・・白龍」 「望美の・・・髪も・・・。白い首も・・・全部スキ・・・ 私のタカラモノ・・・」 言葉は幼さが残るのに・・・ 自分を包むその腕は・・・ 確かに大人の男の人で・・・。 「・・・嗚呼どうしよう。望美・・・」 「え?」 「・・・望美がダイスキって気持ちが・・・おさまらない・・・。 沢山愛してるっていっても足りないよ・・・」 「・・・は、白龍・・・」 白龍の想いは望美を抱きしめる腕の力が・・・ 強まる・・・ 「望美・・・。気が狂いそうだよ・・・。貴方が愛し過ぎて・・・。 愛し過ぎて・・・」 「・・・白龍・・・」 「今夜・・・ダキシメタイ。永遠に抱きしめたい・・・。 私の腕は・・・。貴方のものだ・・・」 クリスマスなんて関係ない いつだって抱きしめていたい 「・・・永遠の愛をここで誓ったね・・・? ずっと一緒だよ・・・?」 「うん・・・」 もみの木の電飾が・・・ 白一色に変わった・・・。 同時に・・・ 白龍が耳元で囁く・・・。 「・・・望美・・・。早く・・・私たちの家に帰ろう・・・? 貴方が欲しくて・・・。我慢できない・・・」 「・・・ッ」 「・・・今夜は何だか・・・。体が熱いんだ・・・。 望美。激しく・・・愛してあげるから・・・」 チュッ。 耳まで火照る望美の頬に 白龍がキス・・・。 (と、トドメです。白龍節・・・///) その夜。 一緒のベットで愛を深め合う二人。 白龍節は最高に盛り上がったのでした・・・v