濡れて 攻めて 魅せられて
「望美・・・。愛してるぜ」 蝋燭の炎が揺れる・・・ ヒノエ君は私を見下ろして愛を囁いてくれる。 私は目を閉じて 口付けを待つ・・・ ・・・。 ・・・。 あれ? まだかな・・・。 ・・・まだ・・・? 「・・・なんか・・・新鮮味がねぇなぁ・・・」 目を開けるとヒノエ君がなんだかつまらなそうな顔をしていた。 キスを待ってた私ってなんか・・・(汗) 「あの・・・。ヒノエ君・・・?」 私は少し肌蹴けかけた襦袢を整えておきあがる。 「ふ。いーこと考えた!ちょっと待ってろ!」 「あ・・・」 ヒノエ君は悪戯っぽく笑うと部屋をドタバタと出て行った。 (ど、どこいったの?) しばらくするとヒノエ君の足音が戻ってきた。 「のーぞみッ♪」 「え・・・」 バッシャン!! 振り向くと私は水浸し・・・ 「な、な、何するの・・・!?」 「やー・・・。やっぱり襦袢が張り付く肌って・・・。いいよなぁ・・・」 ヒノエ君はまじまじと私が濡れた姿を堪能している。 さ、寒いってば! 「ヒノエくん・・・っ。冷たいよ・・・もう・・・」 「ごめん。でもそんなもん、オレがすぐ熱くしてやるよ・・・」 わ・・・っ。 ヒノエ君は容赦なく私を押し倒してくる・・・ ・・・攻められてばっかりだな・・・ それも最近は変化球が多いような(汗) 「・・・このべったり襦袢が張り付き具合がいいんだよな・・・。 その襦袢を脱がせる瞬間が・・・。たまんねぇ・・・」 「・・・ヒノエくんったら・・・(照)」 ヒノエ君はなんとも可愛い嬉しそうな顔で・・・ 反抗心も薄れちゃう(汗) 「・・・濡れた肌が・・・。顔を出す瞬間が・・・。ゾクっと・・・するんだ・・・」 ぐっしょり濡れた着物を少し乱暴に剥がす・・・ そして私の上半身が露になって・・・ 「・・・綺麗だ・・・」 私も・・・ ゾクッとする・・・ 生身の男のヒノエくんの顔に・・・ 「・・・白い肌に・・・。露が一筋・・・。綺麗だ・・・」 「ヒノエ君・・・」 私の肌に唇が触れられる・・・ 熱い唇。 濡れた私の体の露を余すことなく吸い上げる・・・ 「ヒノエ・・・くん・・・」 熱い想いに攻められて 愛する人に愛される喜びに 私は 魅せられていくんだ・・・