髪の先まで愛して 望美。 オレの愛しい花嫁だ。 元は異世界からきた龍神の神子・・・ 本当ならば龍神によって元居た世界に帰るはずだった。 ・・・でも、んなこたオレには関係ねぇ。 オレが心底惚れた女だ。 手放すわけがねぇ。 離すわけがねぇ・・・。 望美もオレの気持ちに応えてくれた。 そしてオレの花嫁になったんだ・・・。 オレは欲しいものは手に入れる。何があっても。だ・・・。 けどな・・・ 心までは・・・。流石のオレでも無理がきかねぇ・・・。 惚れてる女の心は特に・・・。 「望美・・・。何みてるんだ・・・?」 夜。 最近望美は時々・・・ふっと床から抜け出して 庭から月を見上げている。 「・・・今夜は・・・。月が見えなくて寂しいなって思って・・・」 寂しそうに空を見上げてやがる・・・ 月が見えないことが寂しいんじゃねぇんだよな・・・? 「・・・望美・・・。思い出してるのか・・・?自分の元の世界を・・・」 「・・・ううん。そんなことは・・・。きゃっ」 オレは望美を膝の上に乗せて座った。 「・・・お前は嘘が下手だな・・・」 「う、嘘なんて・・・」 オレは望美の長い髪を首の前に流して首筋を露にさせた。 「・・・会いたいか・・・?家族に・・・」 「・・・」 「・・・お前が元の世界に帰りたいなら・・・。 無理強いはしねぇ・・・って言いたいが・・・でもやっぱり駄目だ・・・」 オレは望美を両手で羽交い絞めするように抱きしめる・・・ 「・・・ヒノエ君・・・」 「オレは・・・。もうお前がいねぇなんて考えられねぇ・・・。 それほどに・・・。お前に・・・。いかれちまってんだぜ・・・」 オレは本当に卑怯な男かも知れねぇ 自分の気持ちばかりぶつけちまってる・・・ 「ヒノエ君・・・」 望美はオレの膝にまたがるように振り返った。 「・・・私だってもう・・・。ヒノエ君がいない世界なんて考えられない・・・」 「・・・お前の髪の毛の先まで・・・。オレは・・・離したくねぇんだ・・・」 「ヒノエく・・・んっんんっ・・・!」 望美の中の望郷の念を消すように・・・ オレは望美の唇を塞ぐ・・・ 「ふ・・・っんぅっ・・・」 塞いで・・・ 粘液を送り込んで・・・ 望美の望郷の念が消えちまうくらいに・・・ オレは・・・ 唇を奪う・・・ 「・・・ふぅはぁ・・・っ」 オレはやさしくなんてできねぇ・・・ 惚れた女を 奇麗事で手放すくらいなら オレは 力ずくでも・・・ 絶対に離しはしない・・・ 「・・・ヒ・・・。ヒノ・・・エく・・・っ」 唇だけじゃつたわらねえ・・・ オレは右手で望美の着物を捲り 白い股を上下に撫でる・・・ 左手は望美の懐に突っ込んで・・・ 「・・・ちょ・・・。ま・・・待って・・・あ、の・・・っ」 「・・・望美・・・。頼む・・・。ずっとオレの側にいてくれ・・・」 「う・・・ん・・・」 「・・・一生・・・。オレのものに・・・っ」 そのまま・・・ 望美を抱えて 部屋に入った・・・ 倒れこむ俺達・・・ あとはもう・・・ 求め合うだけだ・・・ 「・・・望美・・・。死ぬほど・・・お前が好きだぜ・・・」 「死ぬなんていわないで・・・。私と一緒に生きて・・・」 望美はオレの首に手を回す・・・ 「ああ・・・離れなねぇ・・・っ。何があっても・・・!! お前の髪の毛の先まで・・・愛し続ける・・・っ!!」 甘い台詞はなんだって言ってやる。 だから・・・ ずっとオレのそばにいてくれ 一生。 お前だけを愛す。 髪の毛の先まで・・・